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シュラフ
2016.10.25
マウンテンイクイップメント ヘリウム600 3シーズンの寒い時期のシュラフ

マウンテンイクイップメント ヘリウム600 3シーズンの寒い時期のシュラフ

色々なメーカーからシュラフが出ているけど、シュラフの中に潜り込んだ時の気持ち良さと、寝ている時にずっと暖かさを保ってくれるという点で大好きなのが、マウンテンイクイップメントのヘリウムシリーズです。

寝心地バツグンのシュラフ

マウンテンイクイップメント ヘリウム600

軽さを求めるとマウンテンイクイップメントの中でも『XERO(ゼロ)』というシリーズがあるんですが、寝ている時に寝返りが多く、足を曲げたりすることが多い僕は細めのフィッティングの『XERO(ゼロ)』よりも『ヘリウム』の方が寝心地が良い気がしていて好きで使っています。

マウンテンイクイップメント ヘリウムの良さ

マウンテンイクイップメント ヘリウム600
マウンテンイクイップメント ヘリウム600

シュラフを選ぶ時は快適睡眠温度域と重量を照らし合わせて、何を持っていくかを決めています。ちょっと寒がりの僕は快適睡眠温度域が低い設定のものを選んでいて、ウェア側で調整をするようにしています。暑ければ下着だけで寝ることもあり、寒ければダウンを着込むというようにしています。ヘリウムはダブルジッパーなのでベンチレーションのような使い方をして、温度調整を行ってます。

ヘリウムのシュラフを選んだ理由

マウンテンイクイップメント ヘリウム600

シュラフを選ぶ時にまずは、ダウンか化繊かという選択肢があると思うんですが、ダブルウォールテントに泊まるから結露の心配が少ない。寒がりだから暖かさを優先したい。という点から僕はダウンを選んでいます。化繊は水に強いというのがメリットだと思いますが、暖かさはダウンに軍配があるように思います。

ヘリウムの優れた構造

マウンテンイクイップメント ヘリウム600

また構造がボックスバッフルであるという点を重視しています。構造がボックスになることで羽毛のロフトが活かされてコールドスポットが出来づらく、とにかく暖かい。以前シングル構造のシュラフを使ってたんですが、快適睡眠温度域とされる環境下で寝ていても寒くて起きてしまったという経験があるんです。それからは絶対ボックス構造です。

マウンテンイクイップメントのシュラフ

このボックス構造、ダウンシュラフの構造としては今や定着したものですが、これを考案したのがマウンテンイクイップメントを創業したピーター・ハッチンソンなんです。ダウンの品質を比較するための目安となるフィルパワーの計測方法を考案したのもこの人なんです。マウンテンイクイップメントが高所用ダウン製品のパイオニアであるという歴史上の背景からも所有欲をそそられます。

マウンテンイクイップメント ヘリウム600

ボックス構造であることのデメリットもあると思っていて、1つは高価であることです。マウンテンイクイップメントのシュラフはとにかく構造が複雑なんです。トにはスラントボックスといってボックスが傾斜しているんです。これによって保温力は生かしたまま軽量化を図ることでできるんです。

マウンテンイクイップメントシュラフの作り

マウンテンイクイップメント ヘリウム600

フード部分やフット部分で採用されているボックスも寝たらよく分かるんですが体にフィットする感覚が強いんです。解剖学的にシェイプされた作りというのがウリになっているんですが、暖かさを保ちながらの寝心地の良さは、さすがマウンテンイクイップメントという思いです。

マウンテンイクイップメント ヘリウム600

もう1つのデメリットは重量が嵩む点です。ウルトラライトをうたっているシュラフや「軽いなあ〜」と感心するシュラフの多くがシングル構造を採用しているように感じます。そういう中でも複雑なボックス構造でありながら重量を抑えた点でマウンテンイクイップメントは優秀だなと感じてます。

マウンテンイクイップメントシュラフの生地

マウンテンイクイップメント ヘリウム600

ここまでは保温力の良さを紹介しましたが、何よりも僕がマウンテンイクイップメントのヘリウムが好きな理由は、その寝心地の良さなんです。内側の生地はSupersoft30という、非常に薄手で通気性の良い素材を使用していて、この素材の持つ特性により、内側から素早く体温をダウンに伝え、蓄熱し、保温の体制に入ります。これがマウンテンイクイップメントのシュラフが他より暖かく感じる秘密なんだと思うんです。

このシュラフで目が覚めない

マウンテンイクイップメント ヘリウム600

フィット感がよく、生地が柔らかいので体をシュラフに潜り込ませた瞬間に柔らかく包み込まれる感覚があるんです。これは寒い時にシュラフを使うと分かるんですが、ライニングと体との間に隙間があると、そこに寒さを感じることがあるんです。そうすると目が覚めてしまったり、寝返りをするだけで寒く感じてしまったりするんですが、そういうのが少ないんですね。

シュラフを選ぶ時にダウンの良さ、構造のこだわり、コスパなどいろいろな視点で選ぶことができる分、シュラフ選びって難しいと思うんですが、是非肌に接触する生地質にも着目して欲しいなって思います。マウンテンイクイップメントはイギリスのマンチェスターのブランドですが、イギリスのブランドってナイロン生地にしっとり感を強く感じるものが多いように思うんです。

マウンテンイクイップメント ヘリウム600
マウンテンイクイップメント ヘリウム600
マウンテンイクイップメント ヘリウム600

それと作りの細やかさも上品なんです。サイドジッパーに沿ってバッフルが施され、ジッパーからのヒートロスを防ぎ、また首と肩周りには襟があって外気の侵入を防いでくれます。この襟は磁石でロックしてくれるんですね。暑ければロックを解除すると使い勝手がいいんです。※マグネットの採用については現在のモデルには施されていませんのご注意ください。2017SSからデザインのリニューアルを行い施される機能となります。

マウンテンイクイップメント ヘリウム600

フード部分を絞るアジャスターも頭の形状に沿ってシェイプさせる側の紐と、あご周りの形状に沿ってシェイプさせる紐に異なったものを使用しつつ、どちらも同じアジャスタで調整する作りなんですね。実際に使うと勝手がいいんです。

総合的に見てマウンテンイクイップメントのシュラフが今のところナンバーワンです。

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