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雪山登山でケチってはいけない基本装備5選

雪山登山でケチってはいけない基本装備5選

雪山登山はスリーシーズンの登山とは異なり、雪と凍結した登山道を、低い気温の中登山をするハードなアクティビティです。

たくさんの危険を伴う登山なのでケチってはいけない基本装備というものがあります。基本的には雪山登山を行う上で必要な装備を揃えることは大前提ですが、この記事では特に気を付ける必要がある雪山登山向けの装備を5つ紹介します。

特に気を付けるべき雪山登山向け装備5点

雪山登山で特に慎重に選ぶ必要がある装備は以下の5点です。

グローブ

  • レイヤリングをすることで汎用性を高める
  • 1泊2日以上の縦走登山では乾かすことも考える
  • サブグローブの携帯
  • 手首まで覆い隠したデザイン

雪山向け登山靴

  • アイゼンの装着に対応したコバのありなしを確認
  • 厚手のソックスを履いた時のサイズで合わせる
  • できるだけ軽量なモデルがベスト

アイゼン

  • ワンタッチ、セミワンタッチ式が良い
  • 12本爪アイゼンは高所登山向け

ハードシェル上下

  • ミドルレイヤーを着用したときのサイズ感
  • グローブや行動食など様々なものを収納する想定
  • ヘルメット対応フード
  • 表生地のデニール数を確認

防寒着

  • 化繊インサレーションモデルは軽くて乾きやすい
  • フードがないタイプはレイヤリングしやすい

まずはすべてに共通している点についてお話をすると、

  • 1000m以内の低山
  • 森林限界を超えない2000~2500m前後の中級登山
  • 森林限界を超える2500m以上の高所登山

と、難易度を大きく3つに分けることができますが、僕は冬は低山しかやらないからスペックの低い装備で良いと考えて購入すると、後から雪山登山の魅力に取りつかれて、ハイスペックなモデルも再度購入することになる可能性があります。

お金に余裕があればそれぞれの山に見合った装備を購入するのがベストですが、ハイスペックのモデルを低山でも活用することでコストを抑えています。

雪山登山で悩むグローブの選び方

雪山登山でもっとも悩むのがグローブではないでしょうか?雪山登山におけるグローブはレイヤリングする事で汎用性を高めるようにしています。

レイヤリングをすることで汎用性を高める

インナーグローブとアウターグローブとで分かれるタイプであることで、例えば1泊2日以上の縦走登山で1日目にグローブが濡れてしまった場合にこれらを分けて乾かすことができます。一体型のグローブの場合は乾かすまでに時間がかかるため、最悪の場合2日目は濡れた状態のグローブを使用することになります。

サブグローブの携帯

必ず乾くとも言えないのでサブグローブを装備に加えることも重要です。サブグローブにはもっともコストパフォーマンスに優れた防寒テムレスを活用しています。最近では雪山登山を登っていると防寒テムレスを活用している人も多く見かけます。僕はメインのグローブとしては使用していません。

手首まで覆い隠したデザイン

個人的には手を冷やさない方法のもっとも重要なのが手首を温めることだと思っています。手が冷える原因は体が冷えているからだと考えていて、体の中で最も重要ではない手と足が先に冷えるというのが、人間の仕組みだと思っています。

だから手首を温めることで血液を温め、心臓に戻る血液が温かいことで体の冷えを防ぐことができるという流れで手を温めるようにしています。だからグローブは手首までしっかり覆われているタイプを選んでいます。

アイゼンとの相性で選ぶ登山靴

雪山用と謳われている登山靴の多くは、保温力に優れたライニングで、しっかりと足を保護するとともに、不安定な登山道でも直立できるようにフレームが内蔵されているとともに、固くグリップ力のあるアウトソールが採用されています。

アイゼンの装着

登山靴の前後にコバと呼ばれるアイゼンの装着に重要な機能が備わっているかを確認しましょう。ワンタッチ式のアイゼンの対応、セミワンタッチ式のアイゼンのみ対応、どちらのアイゼンも使用不可能なモデルと大きく分けて三種類あります。

装着が楽で、アイゼンを装着した時の固定がしっかりしているワンタッチ式かセミワンタッチ式の登山靴がおすすめです。

厚手のソックスを履いた時のサイズで合わせる

雪山で登山靴を履くときには厚手のソックスを履くこととなります。だから登山専門店に出かけて、足を入れてみてしっかりとフィットするか確認をする時には、実際に使用するソックスを履いて確認をするようにしましょう。

また剛性の高い雪山向けの登山靴は重量があるため、足を上げるのも力を要します。しっかりと機能を備えながらもできるだけ軽量なモデルを選ぶと登山がしやすくなります。

爪の数と形状が重要なアイゼン

アイゼンは登山に適した爪の数と形状を確認するとともに、登山靴に装着するタイプを確認する必要があります。

3種類の装着タイプ

ワンタッチ式かセミワンタッチ式のいずれかのタイプを選ぶようにしています。

このタイプ以外にハーネス式と呼ばれるベルトで登山靴にフィットさせるタイプがありますが固定力に不安があるため本格的な雪山登山では避けています。

アイゼンの爪の数と形状

爪の数と形状はもっとも難易度の高い登山の場合は12本爪で、前爪で勾配のある斜面を登っていけるように、雪面を捉えられるように、ポイントが長く最適化されているものを選ぶ必要があります。

斜面が少ない雪山や、斜面はあるけれどもなだらかな登山道では12本爪はオーバースペックなので、軽アイゼンを使用することも頭に入れておくと良いです。

例えば東京で一番高い雲取山に出かけるときは軽アイゼンを使用しています。しかし他の登山者の足元を見てみると12本爪のアイゼンを使用している方もいらっしゃいます。不安がある雪山登山では、爪の多いアイゼンを使用することをおすすめします。

少し大きめが吉を生むハードシェル

雪山登山におけるハードシェルは、冷たい風と雪から体の冷えを守る、重要なアウターとなります。

サイズ感について

レインジャケットのような感覚でハードシェルを選ぶと、実際に雪山登山で着用した時にサイズが小さく動きづらいということにならないように、実際に雪山登山に出かけるレイヤリングをしてサイズを選ぶようにしましょう。

バックカントリースキーを楽しむ人は雪山登山用のハードシェルをスキーでも着用する方も多いと思います。ハードシェルのポケットにはグローブやゴーグル、行動食や水など様々なものをしまっておくことがあるために、ハードシェルは少し大きいサイズを選ぶと良いです。

ヘルメット対応フードを選ぶ

出展:ペツル

夏山とは異なり雪山に出かけるとヘルメットを装着することが多くなります。だからハードシェルはヘルメット対応のフードが備わっているものを選ぶようにしましょう。

表生地のデニールをチェックしよう

軽量なハードシェルは30~40デニール、耐候性に優れたハードシェルは60~90デニールというように表生地の厚みがあることで耐候性に差が出てきます。厳冬期の登山では、60~90デニールぐらいの厚みが欲しいところです。

保温性と通気性のバランスで選ぶ防寒着

雪山登山における防寒着は主にミドルレイヤーを指すことが多いです。夏山登山で活用しているフリースや化繊インサレーション、ダウンジャケットなどを活用することができます。

化繊インサレーションが便利

この中でも個人的に好みなのが軽くて乾きが早い化繊インサレーションです。汗に濡れたり雪に濡れても保温力が失われづらく、夏山登山では休憩時の防寒着にも活用することができます。

フードなしタイプが好み

夏山登山でアウターとして着用することを考えるとフードがあることで頭を温めることができますが、雪山登山ではハードシェルを着用する時にフードが邪魔になることがあります。個人的にはジャケットタイプを雪山登山では選ぶようにしています。

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