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クマ出没の実態とクマ鈴の効果を知って考えるおすすめのクマ鈴

クマ出没の実態とクマ鈴の効果を知って考えるおすすめのクマ鈴

登山をする上で動物や虫の住む場所にお邪魔することになるので、注意を怠らないように、もしもの対策を講じなくてはいけません。その中でもクマの出没は直接的な命の危険を感じるものなので、可能な限り用心をして出かけるようにしましょう。中でもクマ鈴や熊スプレーは代表的なアイテムです。

今回は日本におけるクマの出没の実態をおさらいし、クマ鈴の効果とおすすめのクマ鈴について紹介をしていきます。

日本におけるクマの出没

くまの出没は令和5年は過去5年間の中で最多更新をしました。山の中だけでなく人間の生活圏へクマが出没してしまい熊被害による死者も出てしまっています。増加傾向にあるというわけではないこと、また過去5年で最多更新と言われていますが、どのような内訳か知っておきましょう。

  • 令和1年:18,317
  • 令和2年:20,887
  • 令和3年:12,743
  • 令和4年:11,135
  • 令和5年:24,043

※環境省からのデータを参照

そしてクマの出没は月ごとで件数が異なります。以下は令和5年の件数です。

  • 1月:185件
  • 2月:70件(想定)
  • 3月:102件(想定)
  • 4月:592件
  • 5月:1974件
  • 6月:3123件
  • 7月:2843件
  • 8月:2168件
  • 9月:2686件
  • 10月:5983件
  • 11月:3685件
  • 12月:804件

※環境省からのデータを参照

月ごとで見ると最も高いのが10月、ついで11月です。1月から3月は年間を通してみると少ない出没件数ですが、4月後半を皮切りに一気に増加しています。この出没件数というのは、人間がクマに遭遇した件数なので、人間が外に出かける頻度というものも見なくてはいけないことを考えると、参考値として捉えてください。

ですので山に出かける時は年間を通してクマの出没に気をつける必要があります。特に5月から6月末の初夏はクマの繁殖期でオスが気が立っている状態で要注意です。また9月から10月は越冬のためにどんぐりをたくさん食べる時期なので、この時期も興奮状態になります。よって特に注意すべき2つのピークがあることを覚えておきましょう。

クマ鈴の効果

クマ鈴は効果がないという意見もありますが、クマが嫌がる音というように考えると効果はありません。クマ鈴は人間がいると警戒させるための道具であり、クマ鈴を聞いてクマの方から離れてもらうようにするためのアイテムです。

人間から音を出して警戒させることで熊との遭遇を回避する効果を期待するのがクマ鈴です。このように考えるとクマ鈴だけでなく、人の話し声や、ホイッスルなども有効活用することで、熊との遭遇確率を低くすることを期待できます。

人の話し声やホイッスルは、どうしても無音状態がある一定時間生じてしまう可能性があるのでクマ鈴は登山では有効だとされています。

集団で鈴をつけるのは誰かの鈴が鳴っている状態を保てます。誰かが止まってしまうと無音状態が続いてしまうので、仲間と歩く時には誰かがクマ鈴を持っているから僕はつけなくて大丈夫ということではなく、みんなでクマ鈴を鳴らしておくのが効果的ということになります。

おすすめのクマ鈴

クマ鈴には2種類あります。教会の鐘のような釣鐘型と、神社にある本坪鈴のようにガラガラと鳴るものです。この2種類では釣鐘型のほうが熊の耳に届きやすいということと、一度音が鳴ると長く響いているという点から効果が高いクマ鈴と言えます。しかしながら70から100gと登山の装備としては重いことがデメリットです。

軽量な本坪鈴のようなタイプは軽いものだと20g前後のものからあります。トレイルランニングやファストパッキングなど、常に動いているようなアクティビティであれば、ずっと鳴っている状態を保つことができるので軽量なモデルがおすすめです。

今回はおすすめのクマ鈴として3つのモデルを紹介します。

釣鐘型で軽量で音の良さが魅力の森の鈴

森の鈴は真鍮を使用した澄んだ余韻の長い音色が特徴のクマ鈴です。重量は74gで、トップにカラビナが付いているので様々な場所に引っ掛けておくことができます。特徴は片手で行うワンタッチ操作だけで、消音と発音の切り替えが可能な点です。クマ鈴を鳴らしたくない時に素早く音を止めることができます。

音を鳴らし続けることができる森の鈴カバー付き

先ほど紹介した森の鈴にカバーがついたモデルです。重量は森の鈴より10g重く84gです。カバーがないモデルの場合はザックなどに鈴本体が触れてしまうと音が止まってしまいますが、カバーが付いていることで恒常的に音を鳴らすことができます。取り付け位置を気にすることがない、効果的なクマ鈴です。このクマ鈴も音を鳴らしたくない時に素早く止めることができます。

ちなみに長くなり続ける森の鈴BIGカバー付きという重量109gのモデルがありますが。大きいからと言って大きな音が出る、また長い時間音が鳴り続けると思ったのですがテストをしてみるとそんなに差がありません。大きいことで25g重くなるので、登山では大きいサイズではなく通常サイズを購入するのが良いでしょう。

トレイルランニング向けの軽量なクマ鈴「クリップベル」

重量は実測で22g、ザックのポケットやベルトに取り付けることができる構造を備えたクマ鈴です。消音機能を備えており。消音機能は上部に取り付けられた磁石を鈴に当てることで、鈴の中にあるコロコロ転がる玉が磁石にくっついて音が止まるシンプルな仕組みなので、走りながら調整することが可能です。

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クマ出没の実態とクマ鈴の効果を解説|おすすめのクマ鈴3選を紹介

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