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冬1月 しらびそ小屋-山ごはんキムチチーズ鍋

冬1月 しらびそ小屋-山ごはんキムチチーズ鍋

私の中で冬の山と言ったら北八ヶ岳。
ただ、私の冬山登山の半分以上が北八ヶ岳というだけなのだけれど、冬の北八ヶ岳が好きだ。北八ヶ岳は冬営業している小屋が多く、冬はテントよりも山小屋での静かな時間を楽しむことが多い。

しらびそ小屋は、本沢温泉に行ったときなど、何回も前を通っていたけれど、泊まったことはなくて、一度コーヒーを飲んだことがあった。こじんまりとしていて居心地が良かったのを覚えている。

今年の冬どこか行こうという話になって、のんびりしらびそ小屋に泊まろうということになった。

小海線の松原湖駅からタクシーで稲子湯に向かう。思ったより雪は少なくて、稲子湯からも軽アイゼンで歩くことができた。この日は快晴でとにかく気持ちよく、日差しも多くて歩いていると少し汗ばむくらい。13時すぎくらいから歩きはじめているけど、約二時間くらいの登りなので行程にも余裕があり、日差しのあるうちにランチをとることにした。

パンと生ハムとチーズとスープと白ワイン。スープはレトルトなので、簡単につくることができた。それでも山の中でゆっくりランチをするのは気持ちいい。
とはいえ冬山。太陽が陰るとすぐ身体が冷えてしまうので、さくっと食べてまた歩き出す。

道は登りだけれど、軽アイゼンをつけているのでサクサクと進む。スノーシューを持ってきているけれど、今回は出番がなさそうで、すれ違う人は天気のいい今日に硫黄や天狗に登った帰りのようで、皆12本爪のアイゼンをはいていた。

冬の山登りを堪能していたら、あっという間にしらびそ小屋の看板も見えてきて4時前に着いた。
土曜日の夜は沢山の人が泊まっていて朝から快晴のため硫黄に登った人も多かったと山小屋の方が教えてくれた。日曜日の泊まりは私達と、もうひと組だけだった。


山小屋に着くと暖かい豆炭コタツに入って、友達の持参したビールを飲んでのんびりした後、ミドリ池周辺を歩いた。天狗に太陽が落ちて稜線がとてもきれいに見えた。

夜ごはんは、自炊。小屋の一角を借りて調理する。

キムチチーズ鍋(2人分)
豚バラスライス 150グラム
白菜 1/4個
ねぎ 1/2本
もやし 1袋
人参 1/2本
しめじ 1パック
キムチ鍋の素(鍋キューブ)
水 適量
細切りチーズ
α米(〆の雑炊)

調理中に小屋の方が、夕食の余りと言って、かきあげと大根の煮物を差し入れてくれた。こういうのは、とても嬉しい。


冬と言ったらキムチ鍋、とにかく暖かさが持続するのがいい。鍋キューブを使ったのでとても簡単。最後にチーズをのせて少しまろやかに。〆めは、α米を入れて雑炊に。お腹いっぱい食べて、すっかり温まったところ、豆炭こたつに足を突っ込んで寝れるように布団をひいてくれていた。
ぽかぽかのまま、ぐっすり眠ることができた。

翌朝は、関東も大雪予報が出ていたのでなるべく早く山を降りたほうがいいというアドバイスもあり、朝食を頂いた後少しのんびりして支度をした。


小屋の外には餌場があり、リスやホシガラス、「他にも鳥たち」が来ていて、なかなかここを離れることができなかった。特にガラス越しにじっと見ていても全く動じず、ずっとヒマワリの種を食べているリスはとてもかわいかったし、ホシガラスも間近で見ることができた。居心地のよいしらびそ小屋を後にして、降りていく。

くだりはあっという間だった。途中でお湯の入った水筒に甘酒を入れて休憩をした。鍋を使わなくても甘酒をつくることができて、冬はこの方法もいいなと思った。 稲子湯で温泉につかって外に出たら雪が降り始め、タクシーで松原湖駅についたときは、結構降っていた。

小淵沢駅に着いたら、この日の特急あずさは大雪のため14時以降運休で、私たちはぎりぎり乗ることができた。山の帰り道で東京に向かっているというのに車窓から見える景色は、しらびそ小屋の窓から見た景色より真っ白だった。きっと小屋のまわりはもっと積もって、スノーシューも楽しめるだろうなと思いながら帰宅した。

できればまた今シーズン中にふかふかの白い雪を歩きに行きたい。沢山歩いて、小屋でのんびりして、温かいごはんを食べて。そんな冬の山旅を計画しようと思う。

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