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立春 奥穂高の景色

立春 奥穂高の景色

2016/02/03 大正池と穂高

2月4日は立春。暦の上ではもう春なのですね。節分の青空は早春を告げているかのようで、日中の陽ざしは確実にその強さを増していたし、気がつけば日もずいぶん長くなりましたよね。まだまだ寒さは続くようですが、もう「寒さの底」は過ぎたようです。

さて、ココのところ取り組んでいるのが「星の映像」です。

以前にも「穂高の星空」という短編を作ったのですが、まぁその第二弾。ですから近頃はモニターで、そして実際の撮影で、星々を見上げることが多いです。

星というのは地球からずいぶんと遠いところにあります。それで、こんなことをご存知でしょうか?
今、地球から見えるいちばん近い星はというと、(太陽を除いた恒星として)ケンタウルサ座のα星で、その距離は4.3光年だそうです。星々までの距離はとても遠いので普通に「キロメートル」とかで表すとエラい数字になるので、その距離は「光年」という単位で表します。で「1光年」というのは「光が1年間に進む距離」(=9,460,730,472,580.8キロ≒9.5兆キロメートル)。

ちょっと想像もつかない、エラいとんでもない距離ではあります。でもその「距離」を「時間」に置き換えてみると「1年前の光が、今この時に届く距離が1光年」ということ。それでいうと、月は距離38万キロなので約1秒前、太陽は距離1億5千万キロなので約8分30秒前の光を、ぼく達は今見ているということになります。

つまりいちばん近い星で4年ほど前の光であるということです。

ちなみに肉眼で見えるいちばん遠い星(正確には星の集まり)は、アンドロメダ銀河(大星雲)で、その距離250万年光年。だから夜空に煌めく星の光というのは、4年前から250万年前までの「時」を表していることにもなります。つまり星々は、悠久の時の流れというものを、一望のもとに私たちに伝えているともいえるのです。

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奥穂岩峰とオリオン座

例えば、冬の夜空を飾るオリオン座の左下に「冬の大三角」を形作るおおいぬ座のシリウスは8.6光年、子いぬ座のプロキオンは11.5光年です。その8年7ヶ月前や、11年6ヶ月前の光を、今ぼくたちは見ています。

で、思ったのが、8年前や11年前って、オレは何処で何をしとったかなぁ? と。
……何してました?

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