北アルプス南部、槍・穂高を中心とするこの山域は、昔も今も登山者の憧れである。3000mを越す槍・穂高連峰の岩峰の稜線歩きをはじめ、高山植物が広がるお花畑や夏遅くまで残る雪渓など、多彩な魅力を備えた山域でもある。また各山の入下山口には温泉がたくさんあり山を下りてからの入浴も楽しみのひとつである。

槍ヶ岳(3180m)

播隆上人によって開山され、ウェストンが紹介した槍ヶ岳は、日本のマッターホルンと呼ばれ、登山者の人気が高い。東鎌尾根、北鎌尾根、西鎌尾根の岩峰が連なる稜線と南岳に続く稜線の中心にあり、ひときわ高くそびえるその姿はまさしく北アルプスの盟主というにふさわしい。また、槍沢は氷河地形のU字谷といわれ、南岳のカールや涸沢カールとともに氷河時代の名残りである。

穂高連峰(奥穂高岳3190m)

奥穂高岳を中心に西穂高岳、前穂高岳、北穂高岳、涸沢岳などからなる穂高連峰[穂高岳]は槍ヶ岳と登山者の人気を2分している。その峰々は峻険な岩稜からなり、多くの梯子や鎖の設置されたルートはスリルある登山を楽しむことができる。そして、滝谷や屏風岩など岩登りのルートも多い。また、涸沢カールには一年中なくなることのない雪渓があり、ここで楽しむスキーは涸沢のテント村と共に穂高の夏の風物詩といえよう。

蝶ヶ岳(2677m)・常念岳(2857m)

松本から見る常念山脈のなかで、常念岳はきれいな三角錐の形をしており、隣の蝶ヶ岳とは対照的だ。蝶ヶ岳は独特の二重山稜をもつゆるやかな山で、大滝山と共に高山植物の宝庫である。また、ここからの槍沢は、氷河地形といわれるU字谷を顕著に見ることができる。

常念岳は登り下りともきつい山だが、それだけに展望は素晴らしく、槍・穂高をはじめとするアルプスのほとんどの山を見ることができ、遠くには富士山、南アルプス、八ヶ岳も望まれる。

燕岳(2763m)・大天井岳(2922m)

出典:燕山荘Facebook

燕岳は風化した花岡岩の山である。山頂から小屋までの稜線上には特異な岩峰があちこちに突っ立っており、それらの岩峰には、メガネ岩、イルカ岩などの名が付けられたものもある。また、稜線には花崗岩の砂礫で埋まってる所があり、日差しの強い日などは砂礫が白く光ってまぶしいほどだ。北燕岳に行けば砂礫帯に多いコマクサの群落を見ることができる。

大天井岳は常念山脈の中で最も標高の高い山であり、切通しからはきつい登りであるが、山頂から横通岳までのルートはゆるやかな下りが続き、槍・穂高を眺めながらの稜線歩きは、まさに雲上の散歩といえよう。

双六岳(2860m)・三俣蓮華岳(2841m)

双会岳と三俣蓮華岳とは、大きな山が小さな鞍部で2つに分かれたような感じの山である。双六岳はハイマツの緑が山全体を覆いつくすように広がり、開けた場所には高山植物が咲いている穏やかな山である。双六岳から見る槍・穂高の岩峰の連なりは迫力がある。三俣蓮華岳は雲ノ平、水晶岳方面と黒部五郎岳への分岐の山でもある。三俣蓮華のカールは涸沢のカールに比べると規模が小さいが、そこに広がるお花畑は見事である。鷲羽岳は黒部川の源頭の山として知られ、また水晶岳は、かつて水晶がとれたことからこの名が付いたといわれている。

笠ヶ岳(2898m)

笠ヶ岳はその山容が編笠に以ていることから付けられた名である。このことは北穂高から見るとなるほどと思われる。笠ヶ岳へのルートはクリヤ谷、笠新道、弓折岳からの稜線の道が3本ある。コースタイムが長いことと、北アルプスの外れという位置にもかかわらず、登山者は多い。弓折岳から笠ヶ岳までの稜線はお花畑も多く、槍・穂高の絶好の展望コースである。

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