槍ヶ岳・穂高岳の登山は危険な箇所が多い。登山での注意事項として、コースの選び方と歩き方、天候と服装、山小屋とキャンプなどを記しておく。また山中では厳格な規則があるわけではないが、マナーとして守らなければならないことがあるのでそれらについても注意してほしい。

コースの選び方と歩き方

北アルプス南部の槍穂高を中心とするこの山域は、各自の登山技術に応じていろいろのコースを選ぶことができる。お花畑や展望などを楽しみながらゆるやかな稜線を行くコース、岩稜の尾根を行くスリルあるコースなど、自分の技術や体力に応じて選び、必ず1日か2日の予備日を含めた余裕のある日程で行動しよう。また、グループのときは一番体力のない人に合わせたコースを選ぶ

山の行動は早立ち、早着きが原則だ。朝食が済んだらなるべく早く出発し、予定の小屋には遅くても午後2時には到着するようにしよう。夏の午後には必ず夕立があると考えたほうがよい。

登山道は原則的に登り優先である。下りの時は登りの登山者を待ってあげるくらいの余裕をもち、待ってもらった時などはちょっと挨拶をするようにしたい。また、岩場などを歩くときは落石を起こさないように十分注意するように。もし石などを落してしまったら下の登山者に向かって大声で「ラク」と叫んで注意しよう。コースによっては夏でも雪渓を横切るときがあるが、踏み跡を外さないように一歩一歩確実に歩く。時々、雪渓でシリセードなどをして遊んでいるのを見かけるが安易に真似をしないように。非常に危険である。

天候と服装

2500mから3000mの稜線が続くこの山域は、天候が下界とは大きく違うのでそれなりの服装が必要だ。日中はTシャツでも暑いくらいだが、朝夕は晴天でも気温が下がって寒くなり、雨でも降ればストーブが欲しくなる。そして着替えを忘れないように。もし雨にでも濡れればカゼをひくこともあるので、下着からすべて着替えられるようにひと通りは用意しておきたい。また、小屋に着いたら汗で濡れたシャツなどは取り替えられるように行動用と滞在用があれば便利だ。雨具として簡単なレインコートなどもあるが、山で雨が降れば風も強く吹くのが普通なので、しっかりとした山用のカッパを使いたい。セパレート式が雨と風に強く、また防風着としても使える。

山旅旅
1970.01.01
山旅旅
https://yamatabitabi.com/archives/category/wear/hardshell/
登山・トレラン・山スキーマガジン
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山小屋とキャンプ

山小屋では一応定員があるが、最盛期にはすし詰めの状態になる。登山客がくれば断ることができないので仕方ない。しかし、個室を用意している山小屋もあるので利用したい人は前もって予約をすることだ。料金も当然高くなるが、2人より4人の方が割安になる。稜線の小屋では水は貴重である。遠い谷からポンプで引き上げたり、雨水を貯めたりしているので、風呂はもちろんのこと洗面もできないのが普通である。また山小屋では21時消灯が普通なので、遅くまで起きて他人の迷惑にならないように気を付けよう。

キャンプはだいたい小屋の近くに指定地があるので、小屋に届を出してからテントを張る。しかし、稜線のキャンプ場などは狭く、満員になれば山小屋に自炊で泊まるようになることもあるので、早着きを心がけよう。またゴミの持ち帰りが山のマナーになっているので、自分で出したゴミは必ず持ち帰ること。小さなビニール袋が1枚あれば済むので常に携帯し、山を汚さない気持ちを大切にしたい。

槍ヶ岳・穂高岳へのルート

燕岳方面

JR大糸線の穂高駅からタクシーか、シーズン中運行のマイクロバスを利用する。マイカーの場合、登山口手前に2箇所の無料駐車場がある。しかし、最盛期には満車になることが多いので、安曇野市のしゃくなげ荘近くの駐車場を使い、マイクロバスで登山口に向かう。

常念岳・蝶ヶ岳方面

常念岳、蝶ヶ岳、どちらもJR大糸線豊科駅、または穂高駅からタクシーを使う。マイカーの場合、常念岳の登山口、ヒエ平の手前冷沢小屋付近に駐車場が、蝶ヶ岳の三股はゲート少し手前に駐車場がある。

上高地

JR松本駅から松本電鉄に乗り換え、終点の新島々駅から松本電鉄のバスで上高地に入るのが一般的。上高地からのバスは新島々駅、松本行きと安房トンネルを越あぼうえて平湯温泉行きがある。平湯温泉からはJR高山駅と新穂高温泉、乗鞍畳平へそれぞれ便がある。マイカーは松本ICから国道158号経由で上高地に向かう。しかし、上高地は通年マイカー規制なので、沢渡または平湯の駐車場からバスかタクシーを利用することになる。

新穂高温泉

JR高山線の高山駅からバスを利用するのが一般的だ。松本方面からだと、高山行きのバスに乗り、平湯温泉で新穂高行きのバスに乗りかえることもできるが、直行便もある。また、新宿から高山への直行バスもあり、平湯乗り換えで利用できる。マイカーの場合新穂高には無料の駐車場がある。安房トンネルが開通して信州から新穂高、高山方面へのアクセスが楽になった。

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