通称徳本峠越えと呼ばれているこのルートは、昭和初期に釜トンネルが開通するまで盛んに利用された道である。コースタイムは長いが、それだけにアルプス登山の歴史が感じられるコースでもある。2023年には徳本峠小屋は100年を迎える。

    徳本峠越え

    注意

    クラシックルートと呼ばれている島々宿から岩魚留小屋経由徳本峠までの登山道だが、大雨による崩落個所が多く、2020年8月現在通行できる状態ではない。山行計画されている方、注意が必要。

    島々~岩魚留小屋~徳本峠~上高地の登山ルート

    • 難易度:中級
    • 合計所要時間:10:30
    • 累積標高:2267m
    • 距離:約23km
    • コースタイム:島々-(120分)→二俣-(90分)→中間ベンチ-(90分)→岩魚留小屋-(100分)→力水-(80分)→徳本峠-(95分)→明神-(50分)→河童橋-(5分)→上高地バスターミナル

    島々・二俣

    島々
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」
    二俣
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」
    二俣
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」

    島々宿から島々谷沿いの林道を行く。約6kmの長い道程だ。初夏なら新緑、秋なら紅葉などを楽しみながら二俣に向かう。二俣には東電の取水揚があり、ここから左に登山道が始まっている。登山道に入るとすぐ三木秀綱公夫人を慰霊する石碑が立っている。

    中間ベンチ・岩魚留小屋

    行き橋
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」

    道は島々谷南沢の中をゆるやかに続く。やがて大きなガレ場に出るが、足元に注意して横切る。しばらくすると対岸に渡り、ここから高巻くようにして、廊下状の谷を見下ろしながら歩く。

    離れ岩
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」
    岩魚留の小屋
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」

    離れ岩で対岸に戻り、今度は河原の中を行くようになる。左からの山葵沢を越えて再び対岸に渡れば、じきに岩魚留の小屋だ。

    力水

    力水
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」

    道は小屋を出て岩魚留沢を過ぎ、中ノ沢、障子川瀬沢を越えてしばらく行くと、次第に傾斜も強くなってくる。沢の水量も段々と細くなってきて、カ水の水場に着く。

    徳本峠

    徳本峠
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」
    徳本峠
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」

    水場からはジグザグに付けられた登山道を一気に峠まで登る。峠には徳本峠小屋がある。2010年、新しい棟が建て替られた。

    明神・河童橋・上高地バスターミナル

    明神・河童橋・上高地バスターミナル

    上高地へは北側へジグザグを繰り返しながら下り、急坂が終わってから沢に沿って樹林帯の中を行く。登山道から広い林道に出て、1kmほどで白沢の橋に着く。橋を渡り少し行けば明神である。上高地へは梓川を渡って明神池に寄っていくのもよいし、このまま真っ直ぐ小梨平に向かってもよい。

    徳本峠から霞沢岳へ

    霞沢岳は百名山に続く、200名山ブームもあって登山者に人気の山だ。ルートは徳本峠からの往復ルートだけだが、高低差が大きくコースタイムも長くてきつい道のりだ。足に自信がなければ徳本峠小屋に連泊するとよいだろう。

    霞沢岳への登山道
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」
    霞沢岳への登山道
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」

    霞沢岳へ峠から展望台を抜けて稜線をしばらく行くと、明神に下るルートの途中から霞沢岳に向かう道が合流する。ここを過ぎて急坂を切り返しながら登って行く。穂高の展望が広がるスタジオジャンクションを過ぎ、さらに登っていくと東側の展望が開けたジャンクションピークに出る。

    霞沢岳への登山道
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」

    ここから道はいったん下りになり、湿地帯を過ぎて小さなピークを越える。続いて東側が切れ落ちた康の緑から少し登って稜線の西側に出る。このあたりは道幅も狭く路肩には十分注意しよう。ルンゼ状の急登をロープを頼りに登り、少し行くと展望の開けたKIピークに出る。

    霞沢岳の頂上
    出典:ブログ「素晴らしい風景!!」

    目の前に広がる穂高の眺めが素晴らしいピークだ。KIピークから稜線通しに行くとK2ピークがある。さらに稜線を小さく下って登り返すと霞沢岳の山頂に到着する。山頂からは360度の展望が広がっている。下山は往路を徳本峠まで戻る。

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