3000mの稜線が続く穂高連峰[穂高岳]は、北穂、奥穂、前穂、西穂などの岩峰からなり、滝谷や前穂東壁などの岩場を抱える、北アルプスを代表する山域である。日本第3位の標高を持つ奥穂高岳を中心として、北穂、前穂に囲まれた涸沢は、日本最大級の氷河圏谷であり、シーズンにはテント村ができるほどの賑わいを見せる。

横尾から涸沢を経て奥穂高岳へ

  • 難易度:中級
  • 合計所要時間:6:20
  • 累積標高:1676m
  • 距離:約7.9km
  • コースタイム:横尾-(80分)→本谷橋-(100分)→涸沢-(100分)→ザイテングラート取付-(50分)→穂高岳山荘-(50分)→奥穂高岳

横尾

横尾

上高地から通称上高地街道を梓川沿いに行けば、穂高連峰、槍ヶ岳、蝶ヶ岳への登山道の十字路に横尾山荘がある。山荘の前から梓川を横尾大橋で渡って、ササヤプの中の平坦な道路を歩いていると、扉風岩の岩壁を見上げる河原に出る。ここには横尾の岩小屋跡がある。河原の中をペンキマークに従って進み、右の樹林帯に登れば、横尾本谷の流れを左に見ながらのゆるやかな道になる。苔むした岩混じりの道をしばらく行けば、通称切り株と呼ばれる、ひと休みするのにちょうどよいところに出る。ここは昔、北穂の小屋の材木を製材したところでもある。

本谷橋

ゆるやかな道をさらに行けば、樹林帯から抜けて視界が開ける場所に出る。左には扉風岩の東壁、中央壁が一望でき、正面に北穂高の東稜の末端が威圧的にそびえている。ここまでくれば本谷橋まですぐである。

涸沢

涸沢

橋を渡り、屏風岩の末端を巻くようにして急な登りを行く。道はやがてゆるやかに登るようになり、しばらくして左から落ちてくるSガレに出れば、前穂高、奥穂高、北穂高に囲まれた涸沢が望める。ここから涸沢が見えているわりに、結構長い。ペースを崩さないでゆっくり行こう。急なりもなくゆるやかに登って行くと、道はやがてガレ場の中を通り、秋になれば見事な紅葉を見せるナナカマドが目立つようになって、分岐に出る。左の石畳の道は涸沢ヒュッテへ、右はテント場を通って涸沢小屋に行く。どちらも時間的には変わらない。涸沢から奥穂高へは、涸沢の中を通りお花畑を横切るパノラマコースと、涸沢小屋の前を通って行くコースのふたつがある。どちらの道も整備されていて、カールの底から一段上がった台地で合流する。

ザイテングラート取付・穂高岳山荘

ザイテングラート取付・穂高岳山荘

岩を敷き詰めたような道をトラバースしてザイテングラードに取り付く。岩場混じりの尾根状の道だ。急登が続くが、稜線から左に巻くようになれば穂高岳山荘の前に出る。白出のコルに建てられた山荘は風力発電と太陽光発電で有名である。また山荘の前には大きな岩を敷き詰めた立派なテラスがあり、大勢の登山者で賑わっている。

奥穂高岳

奥穂高への道は小屋の横から、いきなり梯子で登り始める。鎖も付けられた岩場なので慎重に行動しよう。岩場を抜けると道もゆるやかになり、稜線の右側を浮き石に気を付けながら行く。ジャンダルムやロバの耳の岩峰が次第に見え始め、道が左に回り込むようになれば頂上までもうすぐだ。

頂上には穂高神社の山宮が祀られた大きなケルンがありその横には展望指示盤がある。南西にはジャンダルムをはじめとする峻険な稜線が西穂高岳へと続いており、南東には吊尾根の向こうに前穂高岳が、北には北穂高岳を越えて槍ヶ岳への稜線が見え、山岳風景の醍醐味を堪能することができる。

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