乗鞍周辺には、谷間の秘湯あり、高原のリゾート温泉ありで、登山やスキーの疲れ、日々の疲れを癒すのにもってこいの温泉地が数多い。いずれも湯量豊富な名湯で、新緑と残雪に輝く春山の眺め、あるいは、はらはらと落ちてくる紅葉の錦の中で湯に浸かる露天風呂の味わいは格別のものがある。これらの温泉地は、乗鞍岳や上高地探訪の基地にも好適で、周辺観光の中核となっている。ここでは乗鞍からみて信州側に位置する渋沢温泉について紹介しよう。
目次
渋沢温泉について
昭和52年のボーリングにより奈川高原に湧く。泉質はアルカリ性単純温泉で、肌触りがやわらかいのが特長。多くの宿泊施設に引湯されている。
渋沢温泉の旅館 評価の高い宿を厳選
旅館 鳥屋沢

清流の音を聞きながら疲れを癒す。春・夏・秋の露天風呂は静かな心地良い時間を楽しめる。小盛りしたおそばをとうじ籠という柄のついたザルに入れ、 季節の野菜やきのこたっぷりのお鍋に湯くぐりをさせて食べる、温かい蕎麦を楽しめる。

奈川地区は、標高が1,000mを越え、蕎麦栽培に適した冷涼な気候、朝晩の激しい寒暖の差、澄んだ空気と水が全国でも有数の美味い蕎麦を収穫することができる。
奈川渋沢温泉 温泉宿 山荘わたり

都市部にはあまり出回らないといわれている信州の澄んだ水で作られたおそばを、煮立った具入りの汁にあけて熱いうちに食す、奈川の伝統食「とうじそば」が楽しめる。

四季折々の自然とやわらかな湯のあたたかみを堪能できる。
渋沢温泉 ウッディ・もっく

標高1000mの位置にある奈川高原ウッディ・もっくは、自然に囲まれ静かでゆったりできる施設だ。野麦峠スキー場まで車で5分。30分圏内には他に2箇所スキー場がある。館内にはスノーシューのレンタルもあり、スキーをしない人でも雪を楽しめる。