高尾山から西は笹子峠付近までのJR中央本線に沿った地域と富士急行線から東側の道志村・旧秋山村の山々の共通した特徴は、富士山との出会いがあるということ。標高は高尾山の約600mから、道志の最高峰の御正体山の1682mまでのいわゆる低山で、夏は草によって道が隠されたり草いきれで暑く、快適な山歩きは期待できない。

出典:高尾山マガジン

中央線沿線の山々

高尾山とその周辺の登山

高尾山は、744(天平16)年に行基菩薩が開山したと伝えられる薬王院有喜寺のいくつもの建物が配置された、杉の美林の山である。都心からの交通の便にも恵まれ、年間を通じて250万人もの人々が訪れる森林公園ともいえる山である。昭和42年には、明治100年を記念して「明治の森国定公園」に指定され、東海自然歩道の起点ともなっている。頂上は、十三州見晴台と呼ばれており、西側の展望台からは富士山を中心とした展望が広がる。

出典:高尾山薬王院

この地域の縦走路は整備されていて、思わず走り出したくなるコースである。途中で急きょ下山するにしても、登山道は整備されているので安心である。景信山、陣馬山は、山頂から東の東京都心をはじめとして、東側の展望が得られる山である。山頂付近には茶店があり、飲み物などを販売している。

出典:山ガールネット

陣馬山の山頂だけを目指すなら、車を利用して北の和田峠(有料駐車場あり)から往復するのが早い。東京都と神奈川県の県境尾根はさらに西へと続き、生藤山をへて三頭山まで延びており、笹尾根と呼ばれている。

中央線南側の登山

古くから日帰りのハイキングコースとして親しまれている地域で、東から石老山、高柄山、矢平山、倉岳山、高畑山、九鬼山と続いている。

石老山は、相模湖の南に位置する標高694mのたおやかな山である。北東の山麓には顕鏡寺があり、風化した礫岩の奇岩とともに一風変った雰囲気を醸し出している。登山道は東海自然歩道となり整備されているので、とくに迷うようなところはない。

出典:相模原市観光協会

高柄山から西へ続く山々は、直接中央本線の各駅から登れる山で、高尾山付近より登山道らしい道になるところもあるが、とくに難しい山ではなく楽しめる山である。

【現在、石老山への登山はできません。】
台風19号の影響により、中腹の顕鏡寺山門の上の登山道が大規模に崩落している他にも多数の崩落箇所があり、石老山への登山はできません。崩落箇所が多数あるため復旧の見込みは不明です。(令和2年6月1日現在)

詳しくは、相模湖観光協会(042-649-0661)へお問い合わせください。

中央線北側の登山

この地域で一番登られている山は扇山である。その名のとおり扇を開いておいたような形のよい山で、鳥沢駅から直接登るが、アプローチにゴルフ場ができてしまった。この山の北に権現山、西に百蔵山があり、百蔵山は扇山と結んで歩かれることが多い。権現山は、東西に長い尾根を広げたゆるやかな山で、標高も高いし道も悪くなるので、中級者以上の山である。

出典:大月市観光協会

大月駅以西の登山

この地域は、大月駅から目立つ岩殿山を除いて従来ガイドの空白部であったが、最近は冬枯れの頃にハイカーを見かけることが多くなった。高川山は、駅から近くて展望のすぐれた山、鶴ヶ鳥屋山は、静かな広葉樹の山で、山頂直下の急な箇所には注意を要するが、もっと歩かれてもよい。本社ヶ丸や大沢山、大菩薩の範囲に入るが笹子雁ヶ腹摺山さらに初狩駅の北の殿平などちょっと気になる山もある。

出典:大月市観光協会

道志の登山

道志の山々の最高峰は、富士山の近くに位置する御正体山で、重々しい風格のある姿である。道志の山脈は、この最高峰から東に向かって、道坂峠を挟んで今倉山、菜畑山、朝日山、赤鞍ヶ岳、厳道峠へと続いていく。これらの山は、冬にはよいハイキングコースとなる。朝日山から北へ続く尾根は、棚ノ入山から二十六夜山を結んでいる。この山も目立たないが低山歩きのよさを満喫できる好ましい山である。

高尾・陣馬エリアの自然

高尾山は、都心から約50kmの近くにありながら、植物の種類も非常に多く、1600種近くの植物が存在しているといわれている。表参道の尾根を登って行くと、左側(南)は、シラカシなどの常緑広葉樹林、右側(北)は、イヌプナなどの落葉広葉樹林の性格の違う森林がある。ひとつの山の尾根を挟んで植物の違いが見られ、四季折々に多くの種類が観察できるのも高尾山の特徴である。このような多様な自然がよく保全されているため、動物の種類も多い。哨乳類は約29種。ほとんどが夜行性であるため、登山中に出逢うことは稀であるが、糞や足跡などのフィールドサインで確認できる。

出典:高尾登山鉄道

鳥類も年間を通してよく見られるのは約40種であり、新緑の頃のさえずりなど心和ませる。ハ虫類、両生類、昆虫なども種類が多く、珍しい種も生息しているといわれている。東京の周辺、武蔵野や多摩丘陵の二次林が次々と姿を変えていく中で、高尾山は、信仰の山ということもあって、豊かな自然が残されているのである。

出典:高尾ビジターセンター

高尾山以外の地域は、里山と呼ばれる地域が大部分を占め、杉、檜、アカマツなどの植林が多く、間伐などが必要な森林が増えてきている。また、新や炭を採っていた広葉樹林も伐採されずに生長している。このような林の中には、目立たないながらも多様な草花を見ることが出来るが、とくに、春のスミレの種類が多いことで知られている。

登山適期

快適さを求めるなら、梅雨から盛夏までを除いた季節に歩くことをおすすめするが、夏でも高尾山の沢沿いのコースなどをとれば、意外に涼しい山登りが出来る。このような時期には水分の補給を忘れないでもらいたい。道志の山々などは、一部ヤブの深いところなどもあるので、地図をよく読んで落ち着いて道を探して欲しい。また、ウルシなどに触れないよう注意するとともに、蜂などは刺激しないように静かに通り過ぎるようにしたい。

冬期には、良く晴れて富士山の展望などが楽しめるが、意外に冷たい北風が吹き、道には踏まれた雪が凍っているので、軽アイゼンなども持参したい。例年1月以降に冬型の気圧配置がゆるみ、移動性低気圧が通過するようになると積雪が多くなってくる。ストック、ロングスパッツなどを準備して、落葉した広葉樹林の山道を楽しんで欲しい。

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