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機能から見るハードシェルの選び方-レインジャケットとの違い

機能から見るハードシェルの選び方-レインジャケットとの違い

冬山における登山で最重要アイテムになるハードシェル。夏山におけるハードシェルはレインジャケット用途で重要になります。今回はハードシェルの役割と、ハードシェルが持つ機能がどのようなシーンで役立つか深堀していきます。

ハードシェルとレインジャケットの違い

ハードシェルとレインジャケットの違い

ハードシェルとレインジャケットを全く別物として考えるとわけがわからなくなるでしょう。色々な見解がネット上にあふれていますが、ハードシェルの中にレインジャケットがあると考えるとわかりやすいでしょう。

シェル=殻のことで、ハードと付くことから『硬い殻』が直訳となりますが、この硬い殻によって冷たい風や、雪、雨から体を守ります。

この中で雨に特化して作られたのがレインジャケットと考えるとわかりやすいと思います。雪にならず雨なので、それなりに温かいことが予想されます。そんなシーンにおいて着用するハードシェル(レインジャケット)ですから、透湿性や軽量性に重点を置き、汗をかかないように作られています。

ハードシェルの役割と機能を整理

ピットジップ

ピットジップ

登山で最も気を使わなくてはいけないのが発汗です。汗をかいてしまうと気化熱によって体温が奪われます。汗をかくほどに体が温まっていると思えば、その後すぐに勢いよく冷え込むようなシーンが多いのが冬の登山です。

だからいつでもウェアをドライにしておくことが大変重要です。このためにハードシェルにはベンチレーションとも呼ばれるピットジップが最も熱がこもりやすく、外気温の影響を受けにくい脇に備わっており、ここにあるジッパーを開閉することで温度調整を可能にします。

グローブをしたままピットジップの開閉がしやすいか、ダブルジッパーで上からも下からも開閉する機構になっているかなどをチェックすると良いでしょう。

ヘルメット対応フード

ヘルメット対応フード

冬山登山では登山道が雪に覆われていたり凍っていたりして転倒する可能性が非常に高いです。そのためにヘルメットは必須装備として考えます。

ヘルメットをした状態で激しい雪や風からハードシェルで身体を守るためにヘルメット対応フードであることが重要です。

ヘルメットをした状態でフードを被りやすいか、かぶった後にフードの中に冷たい風が入らないようフィットさせる機構が備わっているかなどをチェックすると良いでしょう。フィット感を出すドローコードがある場合、グローブをしたままストラップを握ることができるかも重要なポイントです。

ハードシェルの内側に施された大型ポケット

ハードシェルの内側に施された大型ポケット

冬山登山に限らず登山口から頂上に向かう山の中では、樹林帯で風が少なく、運動量が多いため汗をかきやすいシーンです。このときグローブはインナーグローブのみで行動することも多いでしょう。

この時メインのグローブをザックに入れておくとグローブそのものが冷たくなってしまいます。手にグローブをはめても逆に手を冷やす事になってしまっては意味がありません。

そんな時に役立つのがハードシェルの内側に施された大型ポケットです。この大型ポケットにグローブを収納しておけば、体の熱でグローブを暖めることができ、暖かなグローブを手にはめることができます。

ハードシェルのサイズの選び方

ハードシェルのサイズの選び方

お店に行ってハードシェルを着用すると、大きく感じてジャストフィットで購入するかたも多いでしょう。冷たい風や雪を防ぐ目的のハードシェルですから、若干ゆとりがあるとミドルレイヤーとの間に空間が生まれ、それによってハードシェルの外側に当たる冷たい風や雪を感じにくくなります

またポケットにグローブを入れることも考えると、ジャストフィットだと体が窮屈になってしまいます。ハードシェルを着用して動きにくいことがないように、着用する予定のミドルレイヤーとの相性も考えてサイズを選ぶようにしましょう。

ハードシェル素材の違い

ハードシェル素材の違い

最も世の中に浸透しているハードシェルの素材といえばゴアテックスでしょう。ゴアテックスの中でもハードシェルに信頼が高いのがゴアテックスプロ、ゴアテックス3層ファブリックスとなります。2.5層のゴアテックスはレインジャケットなどに使用されることが多いです。

またパタゴニアのH2Noなどを筆頭としたメーカーオリジナル素材の存在も見逃せません。ゴアテックス素材でハードシェルを作るとどうしても値段が高くなりがちです。価格を抑え、さらにゴアテックスとの差別化に力を入れているメーカーオリジナルのハードシェルは、透湿性、ストレッチ性に特徴を持たせているものが多いです。

おすすめのハードシェル

ハードシェルの種類が多く信頼性の高いメーカーにアークテリクス、ノローナ、パタゴニア、ノースフェースがあります。パタゴニア以外はゴアテックスを採用したハードシェルが多く、価格も比較的高価に設定されています。もしもハードシェルを初めて購入するならば、パタゴニアがおすすめです。

またモンベルも非常にコストパフォーマンスに優れたハードシェルが多く、初心者から上級者まで幅広い登山者をカバーするラインナップは魅力的です。

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