カテゴリーから探す

山のモノ Wear / Gears

山のコト Experiences

登山ギア
2023.02.10
バックカントリースキーの楽しみ方−山スキー百山で場所決め

バックカントリースキーの楽しみ方−山スキー百山で場所決め

スキーを楽しむ場所は、大きく3つに分けることができます。

  • ゲレンデ(ピステン)
  • サイドカントリー
  • バックカントリー

それぞれ雪質が異なり、スキーの滑り方はもちろん、必要な装備、行動する服装、難易度が異なります。

3つのスキースタイルの違い

バックカントリースキーを理解するためには、スキーのスタイルの違いを理解することから始めましょう。

ゲレンデ(ピステン)スキー

ゲレンデスキーはゴンドラやリフトでスキーのスタート地点までアクセスすることができ、滑走のみを楽しむスタイルです。

整備が行き届いているため、サイドカントリーやバックカントリーと比較すると難易度が低く、安心安全に楽しむことができます。

ピステンと呼ばれる圧雪車によって滑走面を整備するために、ゲレンデのことをピステンと形容をすることもあります。

ゲレンデスキー場によっては、圧雪されていないパウダースキーを楽しむことができるエリアが準備されているので、サイドカントリーやバックカントリースキーを楽しむ方はこのようなスキー場を探して練習に励みます。

サイドカントリースキー

ゲレンデのサイドにある整備されていないエリアのことをサイドカントリーと呼びます。ゲレンデからアクセスがしやすく、手軽にパウダースキーを楽しめる反面、近年事故が相次いでいます。

地形の把握、ツリーホールの存在、パウダー状態の雪で転倒する危険性などを知らずにサイドカントリーに入ることで、命の危険に晒されることもあります。

必ず知識を身に付けて入ることはもちろん、体力をだけではなく技術も必要なため、心してサイドカントリーに入る必要があります。このようなエリアでスキーをすることをサイドカントリースキーと呼びます。

バックカントリースキー

スキー場が全くない山もあれば、その名の通りゲレンデスキー場のバックに位置する山など、エリアは様々ですが、共通しているのは整備が行き届いていない山の中をスキーすることです。

雪崩や遭難の危険を理解しておくこと、ハイクアップと呼ばれる山を登る技術など、学ぶべき要素が多種多様なスキーです。

山スキーと呼ばれるスタイル

山スキーと形容されるスキースタイルは、ゲレンデのように圧雪されていない自然そのままの山の中を滑るスタイルです。上で紹介したバックカントリースキーとも呼ばれています。

この自然の山の中に入るためにゴンドラやリフトを一切使用しない場合もあれば、バックカントリーにアクセスするために1回券を購入して活用する場合もあります。

バックカントリースキーの楽しみ方(注意点)

バックカントリースキーは、山を登る(ハイクアップ)、滑走をする(スキーやスノーボード)、山の中で食事をとる、下山する、これら全てを楽しめるスキー道具を使った山旅です。

そして目的は怪我なく無事に戻ってくることで、スキー(スノーボード)滑走をする事はその一部に過ぎないと理解しましょう。その上でバックカントリースキーの楽しみ方(注意点)について紹介します。

バックカントリースキーの魅力

バックカントリースキーはスキー場のように管理されていない自然の中を、自分の判断で登り、滑走をするのが魅力です。ゲレンデでは見ることができない景色や環境、人が少ない(いない)という独特な雰囲気、そして誰も滑っていない場所を滑走する満足感が、バックカントリーという世界に存在します。

バックカントリースキーのリスクを理解する

スキー場では雪崩が起きづらいように管理されていますが、バックカントリースキーは雪崩のリスク、木への衝突、遭難、低体温症、雪崩以外での埋没など様々なリスクが生じます。

しかしいずれのリスクも知識を持てば、ある程度までは回避することができ、起きてしまった場合でも道具の力によって命を守ることができます。

天気を知ってリスクのある日はバックカントリーを避ける

積雪量は山の上と街とでは大きく異なります。積雪量が多ければラッセルを強いられ行動は遅くなるし、雪崩の可能性も高くなるなどリスクが多くなります。積雪量の加減をしっかりと見極めることが重要です。

また晴れた後に雪が降り積もるような天気の移り変わりは、弱層を作りやすく表面雪崩の可能性が高まります。さらに当日に風が強いなどで天気が芳しくない場合は、雪がパックされ思うような滑走が楽しめなかったり、低体温症の危険が生じます。そういった場合には無理せず、ゲレンデでスキーを楽しむようなプラン変更も視野に入れましょう。

一人では行動しない

バックカントリースキーに出かける時は、一人で行動することを避けましょう。滑走を楽しんでいる最中に雪面にできた穴の中に埋没してしまったら、一人では脱出できずそのまま死を迎える可能性もあります。

またツリーランをしている最中に木に激突して骨を折るなどの大怪我をした時に、自力で下山をすることも大変難しくなります。

このような時、パーティーで行動をしていると助けを求めることができます。

バックカントリースキーの始め方

バックカントリースキーに初めて出かける場合は、ツアーガイドに参加するなどして、様々な技術と知識を習得してから始めるようにしましょう。雪崩に巻き込まれてしまった場合の助け方や、斜面をジグザグに登っていくためのキックターンの方法、転び方、ブレーキのかけ方など、学ぶべきことは多いです。

バックカントリースキーの場所決め

バックカントリースキーの場所を決める際、最初の段階は山スキー百山などの書籍からビギナー向けのルートを選んで出かけてみる方法があります。

山スキー百山は現在2冊出版されており、いずれも山スキーの先駆者たちが選んだ、「登って滑るべき日本の山100」というコンセプトで選び抜かれた魅力あるバックカントリーエリアばかりです。

1/25000の上に描かれたハイクアップルートと、滑走ルートが描かれており、地図読みを勉強するのにも役立つ優れたバイブルとなるでしょう。

Topics

注目記事

Ranking

週間ランキング

Contents

山旅旅のコンテンツ

SNS

オンラインショップ

Online Shop Yamatabitabi

山旅旅がセレクトする、軽量で使い勝手がいい、普段使いもできるアウトドア用品を扱うオンラインショップです。