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【レビュー】自由自在な使い方が魅力の軽量登山用ザック『ゼログラム ロストクリークUL40』

【レビュー】自由自在な使い方が魅力の軽量登山用ザック『ゼログラム ロストクリークUL40』

ウルトラライトなテントやマットで人気のあるゼログラムから2022年に軽量で自由な使い方ができるザックがリリースされました。このゼログラムのザック素材、拡張性、ポケットの数、構造など他の登山用ザックとは異なったギミックが詰め込まれた特徴があります。

今回はこのゼログラムのロストクリークUL40の使い心地をレビューしていきます。こんなザックを探している方におすすめです。

  • 日帰り登山も縦走登山もひとつのザックで済ませたい
  • 軽量だけれども背負い心地に優れたザックを探している
  • 他の人が背負っていない個性的なザック
  • 耐久性、耐水性に優れたザックを探している

商品概要

ブランドゼログラム
商品名ロストクリークUL40
商品説明ロールトップ型のストレスフリー軽量バックパック
価格(税込み)¥45,100
重量ボディ600g※
トータル 1,080g
※フレーム、ベルト、ポーチ、レインカバーを除く
素材X-pac LS, Recycle Nylon

管理人の評価レビュー

総合評価★★★★☆
快適性★★★★☆
軽量性★★★★★
コストパフォーマンス★★★★☆

ゼログラムのザックにおけるロストクリークUL40の位置づけ

ゼログラムから登山に適したザックは全部で6種類リリースされています。製品名に「UL」、いわゆるウルトラライトと名が付いた軽量タイプは3種類あり、上から55L、45L、25Lと容量の違いがあります。

今回紹介するのはちょうど真ん中にあたる容量で軽量な装備での縦走登山や素早く物の出し入れができることからファストパッキングに使いやすいザックに仕上がっています。

ゼログラムロストクリークUL40のスペック

使用している素材

メインの素材はX-PACのLITESKINと呼ばれるもので、X-Pacの中で最も軽量で、防水性が高く耐摩耗性を備えています。サイドとフロントにはリサイクルナイロンを使用したハリのあるナイロン素材のポケットが備わっています。この素材は耐久性を備え、張りのあるストレッチしない素材です。

容量

容量はメインのポケットと外側のポケットを合わせて45Lあり、軽量な登山装備でテント泊をするのにちょうど良い大きさです。メインポケットはロールトップタイプなので中に入れる装備容量によってザックをコンパクトにすることができます。

サイズ・重量

重量はトータルで1,080gです。フレームとベルトとポーチとレインカバーを取り外すことができて、全部外すと600gになります。45L級のザックで非常に軽量なモデルと比較するとたとえばオスプレーのレヴィティ45で830g、アークテリクスのエアリオス45で1,090gなのでトータル重量で比較するとフレーム入りタイプのザックではかなり軽量なモデルであることがわかります。

以下はそれぞれの取り外せるアイテムの重量です。

  • フレーム…230g
  • ベルト…140g
  • ポーチ…49g
  • レインカバー…81g

例えば日帰り登山で荷物が少なく装備が軽い場合はフレームもベルトもない状態でも無理なく登山ができます。

サイズ感

トルソー(背面長)は47cmで1サイズ展開ですが、チェストベルトの高さはベルクロテープで微調整が可能です。チェストベルトの高さを縮めて普通に使用した場合は身長が168cm前後から180cmくらいの方向け(男女兼用)で、チェストベルトを短くすることで168cm以下の人にも対応します。

ゼログラムロストクリークUL40の特徴

次にゼログラムならではの軽量な登山ザックのデザインと特徴についてポイント毎で紹介をしていきます。

クローズドセルマットの固定が容易なデザイン

軽量化に重きを置いた45Lの容量のザックの多くが、収納力が少なく少し使いづらさを感じるデザインのものが多いのですが、ゼログラムロストクリークUL40は拡張性に優れていて、コンパクトにすることができないクローズドセルマットも簡単に取り付けることができます。

ザックのトップにはストラップが三角形のデザインなので、山旅の超軽量なULテントマットのような丸めて持ち歩くようなタイプでもしっかり固定します。トップにマットを固定したままメインポケットにアクセスすることができるジッパーが付いているのもこのザックの特徴です。

ボトム部分にはコンプレッションストラップが設けられていて、クローズドセルマットを固定することもできます。

外側の大容量メッシュポケット

ザックのフロント部分には大容量のメッシュポケットが備わっています。このポケットはマチが付いていてメイン気質に沢山の荷物を詰め込んでも収納力が衰えません。

また高さが実寸で約40㎝もあり、レインジャケット、ウインドブレーカー、防寒着などの嵩張るウェア類を入れておける収納力と、様々な姿勢になってもポケットから物が落ちないように上部にコードが取り付けられていて安心感があります。

サイドにも同様の生地を使用した大型のメッシュポケットが備わっており500mlのペットボトルが余裕で2本収納することができるほどの大きさです。

小さなペットボトル一本収納してもメッシュポケットの外側にコンプレッションのストラップが付いているので落ちないように固定することができます。

メイン気質の収納力とアクセスのしやすさ

メイン気質はロールトップ型なので雨によって中の物が濡れる心配がありません。ポケットの背中側にはハイドレーションを入れておけるポケットと、貴重品を入れておくのに便利なジッパー付きメッシュポケットが備わっています。

メインとなる45L容量部分の高さが実寸で約50㎝、ロールトップ部分は約32cmの長さがあり柔軟に容量調整ができます。

ロールした後の固定方法は2種類あり、サイドにあるバックルで止めておくこともできるし、ドライバッグのように左右のバックル通しを連結して留めておくこともできます。

メイン気質には開口部分から荷物にアクセスする以外に、フルオープンになるダブルジッパーを使ってアクセスすることもできます。

これが大変便利でテント泊に出かけてテントを設営する時にザックの一番下に押し込んだテントを取り出したい時、今までは全ての道具をザックから出していたのですが、このザックの場合はサイドに設けられたジッパーを下から開けてボトム部分に直接アクセスすることができ、雨が降っていても道具を濡らさずに取り出しが可能です。

カスタマイズできる自由度

背面のフレーム、ウエストベルト、ウエストベルトに設けられたポーチ、レインカバーは必要に応じて取り外すことができます。

  • テント泊登山…背面フレーム・ウエストベルト・レインカバー・サイドポーチ
  • 日帰り登山…背面フレーム・ウエストベルト

というように好みに応じてカスタマイズすることができます。

ちなみにですがフレームの有り無しでザックの背負い心地が大きく変わります。装備重量が5kg以上になる場合はフレームは取り付けるようにしています。

荷物を固定できるコンプレッションストラップ

ジグザグの構造でサイドからコンプレッション、トップはロールトップで押し込むようにコンプレッション、ボトムはストラップでコンプレッションが可能です。ザックの中に隙間ができないようにパッキングが可能です。

体への負担が少ないショルダーハーネス

ショルダーハーネスは約1cmの厚みのある弾力ある素材が使用されています。この素材は柔らかすぎず硬すぎず、重い荷物を背負った時に肩に柔らかくフィットします。

またハーネスの幅は約6cm弱で肩に食い込まないちょうど良いサイズです。

通気がよく涼しい背面パネルとチェストベルト

背中と腰全体に当たる素材には柔らかなメッシュ素材が使われています。この素材はクッション性があってさらにメッシュ状なので汗をかいても通気性を確保しながら乾きが早い特徴があります。

背中に硬い荷物があっても背中が痛くならないように作られていて、チェストベルトにおいては腰荷重ができるクッション性を備えています。

背中と腰のパネルには空気が流れる溝があって背中や腰に熱がたまらないように作られています。

使い勝手の良いウエストポーチ

ウエストポーチは1つついてきます。取り外しができるので左右どちらか選んで取り付けることができます。ポーチはダブルジッパーで大きく開くためすぐに使いたい、虫除けスプレー・日焼け止め・サングラス・スマホ・行動食などを収納しておくことができます。

ストレッチ性に優れた素材が使用されているので、小物を入れてもコンプレッションによって揺れないように固定して持ち歩くことができます。

ボトルケースやスマホポーチとの相性抜群

ショルダーハーネスにボトルケースやスマホポーチを取り付ける時にストラップが備わっているので取付けを容易に行うことができます。

また右肩についたコードロック付きのストレッチコードを使うことで折りたたみ式のトレッキングポールを固定しておくことができます。

まとめ

さまざまな登山シーンで考えながら使うことで快適なザックにカスタマイズすることができる自由度の高いザックです。様々な点でゼログラムらしさを楽しむことができる登山道具の1つに仕上がっていると思います。これから登山装備の軽量化を考えている方や、軽いけれども使いやすいザックを探している方に大変おすすめできるアイテムです。

カラーは今回紹介したブラック以外にKHAKIモデルもあります。

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