ソロキャンプは、究極の一人旅。本書はコリン・フレッチャーの『遊歩大全』から連綿と受け継がれてきたバックパッキングの精神や文化に基づき、現在のおとなが楽しむべきアウトドアライフを提案。

<衣><移(動)><住><食><遊>の5つにカテゴライズした道具の選び方や使い方に留まらない“自分らしい旅”のプランニングに役立つヒント事例が紹介されている。

著者、堀田 貴之氏の道具考は非常に興味深いものがある。1つウォーキング・スタッフ(杖)をとってみても、ホームセンターで購入した机の脚のカバーを使用してみたり、ダクトテープを巻きつけてファーストエイドとしての持ち物を忘れないようにしたり、考える事の大切さを痛感させられる。

現代ではスマホの普及によって天気を読み取ることも容易になったし、山の頂上付近では電波が届くところも多くなってきた。しかしながら、空を見上げて天気予報を知るほうが楽しくない?という提案の中に、代表的な天気の崩れるサインなどもイラストで描かれている。

実用的な情報の中にはタープの貼り方や、テントの選び方、ものぐさ野営スタイルで使用している道具などの紹介もあり、自分にあったソロスタイルを選択できるのもおもしろい。


山に遊びに行くのだったら知っておきたい、必要なファーストエイドグッズやロープワーク、トイレの事まで、細かく記載されているのは、初心者には嬉しいところ。出かけるときのマニュアル本としても活用できる中身の濃い内容となっている。


一人だからこそ楽しめる時間がある。本を読むのもよし、絵を書くのもよし、音楽を奏でるもの、聞くのもよし。著者、堀田 貴之氏の楽しむスタイル、そこに必要になる遊び心満載のグッズは、目新しいものだらけだ。

東京ウラヤマロングトレイルと名付けられた、都内近郊で楽しめるルートの案内や、山の中で楽しめる木の事、動物のことなども非常に新しい視点を提案してもらえる。
さあ、あなたもソロキャンプに出かけてみませんか?
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