亀田正人×服部文祥

10万円でテンカラの和竿を作ってもらった。

もしかして、と思ったのだ。

渓流魚が釣れるのは腕ではなく、カーボン竿のおかげなのではないかと。

道具を変えてみることで、なにか新しい境地が見えるのではないかと。

電気製品を持たずに山に入ったときのような、本質的体験ができるのではないかと。

だが、釣りの山旅をするなら、軽さと耐久性と扱いやすさと釣り味と仕舞寸の小ささという総合力でカーボンは他の素材に圧倒的に優っていた。

竿の素材に関して洗練する余地はいまのところない(と確信するのに10万円)。私はカーボン竿で釣りの旅を続けている。


サバイバル登山を写真と散文で紹介します。一の位に3が付く日(3日、13日、23日)に更新されます。

亀田正人

フィールドカメラマン亀田正人

フィールドカメラマン。1980年、東京生まれ。山岳専門誌やアウトドア雑誌を中心に活動。 サバイバル登山からアウトドア料理まで幅広くアウトドアの撮影を行っている。最近はMTB、SUPにはまっている。

服部文祥

服部文祥

登山家。作家。山岳雑誌「岳人」編集者。1969年横浜生まれ。94年東京都立大学フランス文学科卒(ワンダーフォーゲル部)。オールラウンドに高いレベルで登山を実践し、96年世界第2位の高峰K2(8611m)登頂。国内では剱岳八ッ峰北面、黒部別山東面などに冬期初登攀が数本ある。99年から長期山行に装備と食料を極力持ち込まず、食料を現地調達する「サバイバル登山」を始める。妻と三児と横浜に在住。

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