子供が感じる登山への思い
まず最初に遭遇するこの池は「富貴原の池」という名前で、紅葉に囲まれる様が非常に綺麗だった。「ねえ~座りたい」と休憩から5分と立たないうちに不満が漏れるも、「座る場所を探そう!」とどんどん歩を進める。ここまで来ると残念ながら僕の頭の中に「楽しませる」というコンセプトが薄らいでくる。
斜度が柔らかい山道に出る前に、キツイ登りがある。ここで文句や不満のピークを迎えるも、鼓舞してなんとかかんとか登った。緩やかな山道を歩み進めると分岐点に出る。ここは鏡池方面に向かう。「鏡池」って鏡みたいになっているのかなあ?などと楽しみを煽るも「喉渇いた~」と無視される。
鏡池は鏡のようではなかったが、緩やかなくだりを歩くと近くまで行ける。下りは「楽ちん!」と勢いよく歩みを進める。勝手なもんだ。
登山を達成した子供が目にした景色
池を後に歩を進めるとこの景色に出会う。さすがにこの景色をみた息子は「うわあ~すごい!もう少しだ!」と嬉しそうに感嘆の声をあげた。僕の心は躍った。
食事を本白根山展望所で済ませる中、冷たい風が体に痛い。食事はラーメンとおにぎり。最後にホットレモンで体を温める。こういう時に感じる「寒い」→「あったかい」とか「お腹すいた」→「美味しい」という感動が、大人になっても覚えていたりするもんだ。大人になったら是非とも「ありがとう。あの時は。」と思い出して欲しいもんだ。大人気ないけど。
本白根山展望所を後にしロープウェー乗り場の山頂駅に向かう。共にした山仲間にも支えられ天気にも恵まれ楽しい登山となった。帰途車の中で「また行ってみたい」とは言っていたが、その時になってみないと真相はわからない。