南八ヶ岳の主峰を楽しめるメインルートともいえる縦走ルート。赤岳鉱泉スタートの阿弥陀岳ゴールというルートを紹介する。美濃戸からの赤岳鉱泉までのルートはこちらから。

八ヶ岳について

硬軟ふたつの顔を併せ持つ連峰。佐久、諏訪、甲州の平地を見下ろす位置に、大小の峰々が一列に頂を連ねている。八ヶ岳というのは、この連峰の総称である。南北約30kmにわたる連嶺は、その中間に位置する峠を境に、異なる表情を見せる。南には、主峰赤岳を筆頭とした岩稜の高峰が連なり、北には、縞枯山に代表されるたおやかな山々が並ぶ。八ケ岳の「八」は赤岳、横岳、阿弥陀岳、硫黄岳、権現岳、編笠山、天狗岳の7つのピークの他に、峰の松目を加える説と西岳を加える説などがあるが、漠然と多くの修の連なる様を漢字の「八」にあてたと考えられる。周囲を名だたるリゾート地に囲まれ、温泉も豊富、アルプスに比べるとアプローチもたやすいことから入山者も多い。山小屋は山中に多数あり。

南八ヶ岳縦走ルート

  • 難易度:中級
  • 合計所要時間:6:50
  • 累積標高:1321m
  • 距離:約6.8km
  • コースタイム:赤岳鉱泉-(1:40)→赤岩ノ頭-(0:20)→硫黄岳-(0:20)→大ダルミ-(1:00)→横岳-(0:10)→三叉峰-(1:00)→赤岳天望荘-(0:40)→赤岳-(1:10)→中岳のコル-(0:30)→阿弥陀岳

南八ヶ岳縦走ルート 赤岳鉱泉~

赤岳鉱泉玄関前を一段上がってシラビソの樹林帯に入る。大同心ルンゼ、裏同心ルンゼの出合を過ぎ橋の架かったジョウゴ沢を渡る。取り付きから急登だ。樹間から見える大同心との背比べをしながら、ジグザグ道を登る。針葉樹林がダケカンバに変わりハイマツが現れると赤岩の頭に着く。

南八ヶ岳縦走ルート 赤岩ノ頭~

横岳、赤岳、阿弥陀岳の展望が開け、反対側は天狗岳から蓼科山など北八ヶ岳の山々が望める。広い白いザレから岩屑とハイマツの尾根を登る。このあたりはシーズンにはお花畑が広がる。ろうそくのような岩峰の基部を右側から巻き込んで、ロボット雨量計跡の脇を通り硫黄岳山頂に着く。

南八ヶ岳縦走ルート 硫黄岳~

広い山頂で眺めがいい。佐久側には、息を呑むほどの爆裂火口が落ち込む。崩れやすいので火口の縁は要注意である。ケルンに導かれながら横岳に向かう。

南八ヶ岳縦走ルート 大ダルミ~

硫黄岳山荘が建つ鞍部のあたりは大ダルミと呼ばれ、国の天然記念物に指定、保護されている八ヶ岳キバナシャクナゲ自生地がある。

南八ヶ岳縦走ルート 横岳~

グリーンロープに沿って登り、コマクサの群落の砂礫地を過ぎると横岳の難所にかかる。頂上まで要所には鎖が取り付けてある。佐久側と諏訪側を行き来して進む。途中、ハシゴが架けられているが、これは冬用なので、巻き道を登る。狭い岩稜を越えれば横岳主峰奥ノ院に着く。

南八ヶ岳縦走ルート 三叉峰~

正面には赤岳が大きく構え、下に赤岳鉱泉が見える。小さな岩峰を超えると三叉峰で添尾根の登山道と合流する。このあたりの尾根筋は、シーズンになると花が咲き乱れる。佐久側から諏訪側に回り込む地点はペンキマークに注意。日ノ岳まではトラバースになり、残雪がある時はスリップ転落事故が発生しているので、慎重に行動しよう。日ノ岳からの赤岳はいちだんと大きく迫り、眼下には行者小屋が見える。一枚岩と呼ばれる岩場を鎖を頼りに下り、二十三夜峰の基部を過ぎる。まもなく地蔵仏が置かれた地蔵の頭に着き、横岳の縦走を終わる。地蔵尾根登山道と合流し、南に向かうとすぐに赤岳天望荘に着く。

南八ヶ岳縦走ルート 赤岳天望荘・赤岳~

小屋の前を通り赤岳頂上に向う。頂上で360度の展望を満喫したら南峰から下りにかかる。ハシゴを過ぎると分岐があるが、右に急な岩場を鎖伝いに下降すると広い尾根道に出るが、ここでのスリップは重大事故となる。

文三郎尾根の分岐を過ぎジグザグに岩骨に足をとられながら下ると中岳との鞍部だ。少しの登りで中岳頂上に着く。

南八ヶ岳縦走ルート 中岳のコル~

赤岳、阿弥陀岳の眺めが格別である。尾根を阿弥陀岳との鞍部に下る。正面の急峻な岩稜を阿弥陀岳山頂に向かうと、まもなく鉄のハシゴの場所にかかる。この付近には玉ねぎ状構造の岩がある。三点支持にて確実に登る。

南八ヶ岳縦走ルート 阿弥陀岳~

頂上は思ったより広く、周囲の山を一望できる。下山にかかるが、濃霧の場合は道を失わないよう、とくに注意しよう。鞍部に着いたら、北へ行者小屋に向かう。ダケカンバの林の水場を過ぎ針葉樹林に変わるとまもなく河原に出て、文三郎道と合流し行者小屋に至る。

八ヶ岳の概要

八ヶ岳の四季、気象、八ヶ岳周辺の山々、八ヶ岳へのルートの概要を紹介しています。

八ヶ岳の登山ルート

山旅旅
1970.01.01
山旅旅
https://yamatabitabi.com/archives/97311/
登山・トレラン・山スキーマガジン
山旅旅
1970.01.01
山旅旅
https://yamatabitabi.com/archives/97560/
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