欅平は黒部渓谷鉄道の終点駅として知られているが登山口にもなっている。欅平からは黒部峡谷にある名スポットが数多くあり、登山終わりに体力があれば立ち寄ってもおもしろい。今回紹介する登山ルートは白馬岳からの下山道として紹介する。静かな山旅を楽しんでもらいたい。

白馬岳

白馬岳から欅平 登山ルート概要

  • 難易度:中級
  • 合計所要時間:8:15
  • 累積標高:661m
  • 距離:約16km
  • 登山ルート:白馬岳→(10分)→白馬山荘→(115分)→清水岳→(110分)→不帰岳避難小屋→(240分)→祖母谷温泉→(30分)→欅平

白馬岳から欅平 登山ルート 見どころ・時期

白馬岳から欅平 登山ルート 見どころ・時期

白馬岳

白馬岳から黒部側の祖母谷温泉へ下るこのコースは、行程が長く、利用者も少ないが、静かな山旅が楽しめる好コースである。道の整備もいろいろ計画されているようで、もっと多くの登山者に利用されてもよいと思う。村営宿舎から程近い稜線上に、清水岳への分岐の指導標がある。そこから下って、丸い岩山である旭岳の山腹の岩屑の道を行く。鞍部には大きな雪田があり、紅ガラで指示されたとおりに進む。雪田のあたりには、ハクサンコザクラやチングルマが咲き乱れる。

清水岳

裏旭岳は、知らぬ間に通過して、ジグザグの道がハイマツ帯の中をどんどん下る。小旭岳の南面を巻いて、やがてゆるやかな登りで清水平に入り、清水岳の広い山頂に着く。途中、小さなお花畑が散在し、また、山頂付近に残雪がある時は、冷たい水も流れて、のんびりしたくなる。剣、立山連峰や、遠く槍ヶ岳から後立山の鹿島槍、五竜岳、杓子岳へと続く山脈の眺めが素晴らしい。これから下る清水尾根のなだらかな尾根道は、池塘が点在し、秋ならナナカマドの真紅に燃えるような紅葉が、ことのほか美しい。また、清水尾根には、北アルプスではこのあたりだけで見られるミヤマハナシノブが咲いている。楽しい尾根道である。

不帰岳避難小屋

視界の開けた清水尾根の稜線漫歩を楽しみながら下って行くと、やがて樹林帯に入る。猫又峠で尾根の右側を行くようになると、まもなく不帰岳避難小屋である。かえらずだけ立派な小屋だ。先に少し下ったところに水場もあるので、利用価値がある。小屋から少し下ると鎖場があり、樹林帯に入ると枡形に作られた水場がある。

祖母谷温泉

視界のきかない下りが続き、百貫山の鞍部に出て、いわゆる百貫ノ大下りになる。ジグザグの急坂をどんどん下り、やがて道は百貫山や名剣山の山腹を巻くように下っていく。途中、1本のガラ沢と4本の沢をトラバースするが、残雪のある時は、慎重に通過するようにしたい。祖母谷の沢音がいちだんと大きく近づき、足場の悪い斜面をロープ伝いに下ったところが、名剣沢と祖母谷の出合い。ここからダム工事用の車道となり、少し下ったところが、祖母谷温泉である。祖母谷温泉は、内湯もあり、小屋の前に大きな露天風呂も造られている。川の中にも温泉が湧いているので、置いてあるスコップで穴を掘り、川の水を入れ、適当な湯加減にしてひと風呂浴びる。気分は格別だが熱泉なので注意が必要。時間が許すなら、ぜひ一泊したい。

欅平

欅平へは、小屋の手前の鉄橋を渡り、対岸に造られている道路を行く。名剣温泉をへて、30分ほどで黒部峡谷鉄道の欅平駅である。なお、黒部峡谷鉄道は、シーズン中は混み合い、乗車時間を指定されて、待たされることもある。そんな際にはビジターセンターを見学するのもよい。いずれにせよ、早い時間に駅まで下るのが無難である。

白馬岳に関する書籍

白馬岳の登山の魅力を知るならこちら

白馬岳の四季、気象、白馬岳周辺の山々、白馬岳へのルートの概要を紹介しています。

https://yamatabitabi.com/archives/97797/

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