雨飾山(1963m)は、標高があまり高くないが、独立峰のような山容は堂々としており、日本海に近いこともあって、展望が素晴らしい。また、ロマンチックな山名のせいもあってか、最近では人気が出てきて、紅葉が見事な頃などの山頂は、大変な人出で混雑するほどである。そのためか、登山口には駐車場などが整備されている。残雪と新緑、そして紅葉のときが美しい。

    雨飾山へは、北と南のふたつの秘湯、新潟側の雨飾温泉と長野側の小谷温泉から登るのが一般的である。雨飾山の人気の秘密は、秘湯ブームによるところが大きいのかもしれない。それはともかく、大半の登山者が、小谷温泉から登って雨飾温泉に下るか、その逆コースをとるかするのだが、近頃はマイカー登山が盛んとなり、小谷側に駐車場が整備されたこともあって、小谷側からピストン登山する登山者が増えてきた。

    ここでは、小谷側からのコースを紹介する。

    小谷温泉から雨飾山 登山ルート概要

    • 難易度:中級
    • 累積標高:1157m
    • 合計所要時間:5:10
    • 距離:約6.9km
    • 登山ルート:雨飾高原→(5分)→村営雨飾荘→(65分)→雨飾高原キャンプ場→(120分)→荒菅沢→(90分)→笹平分岐→(30分)→雨飾山

    雨飾高原・村営雨飾荘

    大糸線南小谷駅から村営バスかタクシーで小谷温泉に向かう。タクシーかマイカーならば、登山道入口まで入ることができる。雨飾荘でバスを降り、林道をゆっくり登って行く。すぐ上の露天風呂を右手に過ぎると、乙見山峠から笹ヶ峰に抜ける林道が右に入っている。

    雨飾高原キャンプ場

    出典:雨飾高原キャンプ場

    やがて林道から雨飾山が真正面に見えてくると、登山道入口の標識が立っていて、右に入ると、やがて駐車場に出る。マイカーで来たら、ここから山頂往復をするとよい。ここには休憩所があり、トイレや水の補給もでき、キャンプ場が開設されている。林道はここまでで、いよいよ山道を行く。

    荒菅沢

    休憩所の横から少し下に入ると、大海川に沿った川原の中を、広河原と呼ばれる木道を歩く。すぐにブナ林の尾根にたどりつくが、きつい登りだ。300mあまりの高度を一気に稼ぎ、山腹を巻くようになると、荒管沢に出る。夏の早い時期には雪渓も残っている。見上げると、スラブ状の岩壁が雨飾山頂上に向っているのが、頭に見える。

    笹平分岐

    対岸に渡り、ジグザグに少し登ると、またきつい階段を上るような急登となる。明るい稜線を行くが、夏などは直射日光を受けて大汗をかく。左手に荒営沢の源頭スラブを見ながら登ると、やがて笹平につく。笹平の中に、梶山温泉に行く分岐がある。広い尾根で、一面ササに覆われているのが山頂まで続く。

    雨飾山

    急な斜面を少し登ると山頂で、左手の南峰に三角点が、右手のやや低い北峰に石仏や石祠がある。山頂からは北アルプスの朝日、雪倉白馬から槍の穂先まで一望でき、振り返れは焼山から天狗原山の山並が間近に見える。なお、石仏のあるところから西へ尾根を下ると、大網口の登山道となっている。

    雨飾山から雨飾温泉

    雨飾山の頂上直下にある笹平からは、雨飾温泉に行く道が、北に向って下りており、標識が立っている。雨飾温泉への道は、地図で見ると簡単なコースに思えるが、いざ下ってみると、結構きつい急坂の連続で、こんなはずではなかった!と思うぐらいだ。足元に不安のある人は、小谷温泉へと元来た道を戻るのが無難かもしれない。しかし、苦労して下って飛び込む山の湯は、また格別であろう。この道は、登りにとる場合も、思った以上のアルバイトを覚悟する必要がある。

    雨飾山西尾根

    このコースは、登山口に入るのに不便なので登山者は少ない。小谷温泉から林道の湯峠を越して入るか、大糸線平岩駅から大網地区を通り大網登山口に出る。このあたりは若干の駐車スペースはあるが、正式の駐車場ではない。標識を見て登山道に入るとすぐ、きれいな水の流れる沢を渡り、平らな道をしばらく歩く。堰堤工事の資材運搬に使われたのか、トロッコの線路の枕木や犬釘などが打たれたままところどころに残っている。しばらく歩いて前沢に出る。河原の中をペンキの印に導かれ、上流に少し行き対岸に渡る。ブナ林の中をゆっくりジグザグ繰り返し登って行くと、清水の流れる水場がある。さらにブナ林の中を行くが、このあたりは、ブナの幹にクマの爪跡などが見える。樹間から北アルプスが見えるようになり、ネマガリダケが多くなる頃、水場の標識がある。道から左へ入ったところにある小さな沢がそれだ。道はやがて尾根道に出るが、灌木帯の根元にカタクリやシラネアオイが咲く。稜線に出れば山頂まで一直線に急な登りが続くが、岩場の間を歩くようになれば石仏の待つ山頂は目の前だ。ハクサンチドリ、ミヤママンネングサ、ミヤマハンショウヅル、ヨツバシオガマ、ミヤマクワガタなどの高山植物が色とりどりに咲く。

    小谷温泉 大湯元 山田旅館

    小谷温泉は450年以上の歴史を有する温泉。開湯は武田氏の家臣、岡田甚一郎による発見と言われており、武田信玄の隠し湯として伝えられている。古くから湯治場として利用されている。3つの原泉があり、元湯、新湯、あつ湯とそれぞれ効能豊かな温泉で、現在は「大湯元 山田旅館」で入浴が可能だ。

    出典:大湯元 山田旅館

    山田旅館では昔ながらの元湯と宮大工の手により改装した温泉棟の外湯の展望風呂と、2箇所に違う風情のお風呂がある。山の中の一軒宿で広い敷地と建物の散策やはしご湯が可能だ。庭には飲泉場も設けており、飲泉しながら温泉の効果を存分に楽しめる。日帰りでの利用も可能で、時間は午前10:00から15:00となっているが、変更の可能性もあるため、事前に確認をしておきたい。

    出典:大湯元 山田旅館
    出典:大湯元 山田旅館
    出典:大湯元 山田旅館

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