大丹波川右岸の主峰を川苔山とすれば、左岸の代表格は棒ノ折山(棒ノ嶺)だろう。標高も根張りの広さも前者に及ばないが、それだけに気軽に登頂できる。広々とした山頂からは北面の展望が素晴らしい。棒ノ折山と岩茸石山を結ぶコースは「関東ふれあいの道・山草の道」にも指定されている。その名の通り山草が豊富で、とくにスミレの種類が多いことで知られている。

    棒ノ折山から岩茸石山を結ぶ登山 関東ふれあいの道

    棒ノ折山から山草の道を岩茸石山へ

    • 難易度:初級
    • 合計所要時間:5:10
    • 累積標高:1281m
    • 距離:約11.1km
    • コースタイム:川井駅-(50分)→八桑-(15分)→上日向-(25分)→清東橋-(5分)→奥茶屋-(90分)→棒ノ嶺(棒ノ折山)-(15分)→権次入峠-(20分)→黒山-(80分)→名坂峠-(10分)→岩茸石山

    川井駅~奥茶屋

    JR青梅線の川井駅から上白向行きのバス(清東橋まで入る便もある)に乗り、終点で下車する。ただし、バス便がとても少なく、シーズン中でも午前は3本しかないので出発前に確認しよう。川井駅から歩くと上日向まで55分、奥茶屋までは1時間25分かかる。大丹波川沿いの車道を奥茶屋までたどり、右手のキャンプ場入り口に立てられた道標に従って対岸に渡る(案外この道標を見逃しやすいので注意)。

    棒ノ嶺(棒ノ折山)

    登山道に入り、ゴンジリ沢沿いにワサビ田を縫っていくと、やがて山ノ神の小祠に出る。この先は水場がないので、ここで水を補給しておこう。尾根に取り付くと、スギの植林帯の急登となる。すぐに露岩のある雑木林に出て、いったん傾斜はゆるくなるが、再び杉林となって急坂が続く。やがてジグザグの登りとなり棒ノ折山頂の一角に飛び出す。広々とした赤土の山頂には東屋があり、北面に展望が開ける。

    名栗湖を隔てて有間山~蕨山の稜線、その奥にも奥武蔵の山々が重なり、はるかに筑波山や奥日光など北関東の山々、上越の山並みまでもが遠望できる。その東には広大な関東平野が俯瞰される。棒ノ折山から西に造ノ丸を経て自筒決ノ締に向かう道もあり、北面の奥武蔵(埼玉県)側へのルートも随所で整備されている。

    権次入峠

    ここでは、南東に高水三山方面に向かうことにする。山頂から丸太組みの急な階段を10分ほど下ったところが権次入峠で、ここで道は二分する。

    黒山

    左の名栗方面に下る道と分かれ、南に下った鞍部から登り返したところが黒山(842.3m)である。山頂はミズナラやヤマザクラに囲まれて展望はきかないが、20人位は座れそうな広さで、休憩には最適の場所だ。

    名坂峠

    ここからアセビや雑木に囲まれた尾根道を、小さなアップダウンを繰り返しながら進む。右手のところどころが伐採で開け、大丹波の集落を見下ろせる。前方、南の方角には大岳山、御前山や富士山が望まれる。このあたり一帯は春には多くの種類のスミレが咲き競う。名坂峠の前後で東の上成木と西の大丹波を結ぶ峠越えの道がややずれて交差する。

    岩茸石山

    そのすぐ先の急坂をひと頑張りで岩茸石山に登り着く。岩茸石山頂からは南面を除いて180度の展望が得られる。北には、いまたどってきた黒山、棒ノ折山や奥武蔵の山並み、西には川暦山から本仁田山の稜線、東には指呼の距離に高水山が望まれる。下山は、高水山から軍畑駅に出てもよいが、惣岳山から御嶽駅に下るのが青梅線に戻る最短コースである。名坂峠から西面の沢沿いの道を下って北川橋付近に出ることもできるが、急な下りで滑りやすい所もあるので注意が必要だ。

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