御岳渓谷北岸の高水山、岩置石山、惣岳山を総称して高水三山という。常福院、青渭神社や真名井天神などの社寺もあり、古くから里人が往来した峠道が残っている。いずれも標高800mに満たないミニトリオは、格好の奥多摩入門コースで、JR青梅線の駅から登り始めて駅に下れる便利さも魅力だ。下山後、御岳渓谷の散策を組み合わせれば楽しみは倍加するだろう。

高水三山

高水山から岩茸石山、惣岳山への登山ルート

  • 難易度:初級
  • 合計所要時間:4:00
  • 累積標高:1047m
  • 距離:約9.4km
  • コースタイム:軍畑駅-(30分)→高源寺-(55分)→常福院-(5分)→高水山-(40分)→岩茸石山-(40分)→惣岳山-(70分)→御嶽駅

軍畑駅

青梅線の軍曲駅で下車する。駅前には菓子やジュースを売る店があって便利だ。

高源寺

駅を出て左に線路沿いに進み、踏切を渡ると旧鎌倉街道に出る。平満橋手前のY字路を左に入り、しばらく進むと右手に高源寺が見えてくる。ここに高水山登山口の石碑がある。大沢への道と分れて右に折れ、車道を上って行くと、釣堀の先に新設された堰堤が立ちはだかる。ここから山道となって階段が堰堤の上まで続く。左手には三合目の石柱がある。杉・桧の植林帯を登って行くと、四合目付近には2mほどの清浄ノ滝がある。

常福院

なおもジグザクの登りを繰り返して尾根上に出ると、明るい雑木林となる。上成木への道を右に分けた先で常福院の山門に出る。常福院は真言宗の古刹で、本尊の浪切不動尊を祀る不動堂には可愛らしい狛犬像がある。なお、境内には居住区があるので、登山者の立ち入りは慎みたい。寺の裏手の山頂直下に設置された公衆トイレも、マナーを守って利用したいものだ。

高水山

お寺の裏の坂を登りきったピークが高水山である。大小二本の鉄柱の立つ山頂からは、南面に御岳山や大岳山が間近に望まれる。高水山直下は急な下りで、針金などが取り付けられている。冬季の凍結時などは滑りやすく危険なので慎重に下ろう。この急下降を過ぎれば、しばらくはゆるやかな稜線歩きとなる。

岩茸石山

左手に南面の巻き道を分け、右手の急坂をひと頑張りで岩茸石山に出る。山頂は北面が開けて展望がよく、黒山から棒ノ折への稜線から奥武蔵の山々まで一望の下に見渡せる。山頂から南への下りは露岩を縫うような急降下から始まる。

惣岳山

南面の巻き道を合わせた先で、いったんゆるやかな尾根歩きとなる。馬ぼとけ峠と呼ばれる鞍部を越え、しばらくいくと左に真名井天神への巻き道を分ける。右手の、チャートの露岩が目立つ急坂に取りつき、這い上るようにして惣岳山に登り着く。青渭神社奥ノ院が祀られた山頂は、蒼とした杉の巨木に囲まれ、展望はまったくきかないが、静寂に浸って休息をとるには好適の場所である。5分ほど下って、先の巻き道と出会った所に真名井天神の井戸がある。古くから霊泉として崇められている水場だが、残念なことに水量は乏しい。

御嶽駅

尾根道を下り続けると、満のようにえぐれた急坂の道となり、送電鉄塔を二基通過する。下の鉄塔の基部に立つと、ヒノキの人工林の切り開きから東に多摩川と青梅街道沿いの沢井の街並みが箱庭のように俯瞰される。更に急下降を続けて行くと、御岳の街並みが見えてくる。慈恩寺の横を通って青梅街道に出れば、御駅へは右にほんの一投足だ。時間があれば駅前の御岳観光協会の案内所や関東ふれあいの道御岳インフォメーションセンターターに立ち寄るとよい。御岳渓谷の散策も一興である。

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