奥多摩駅のすぐ北にある本仁田山は、高水三山とともに、駅からすぐに取り付けるアクセスの良い山である。頂上付近が伐採され、今までにない好展望が得られるようになった。今後、本仁田山へ訪れる登山者がより増えることであろう。歩行時間が少ないので、新人歓迎や忘年山行にもよく利用される山のひとつである。

大休場尾根を経て本仁田山山頂への登山ルート

大休場尾根を経て本仁田山山頂への登山ルート

  • 難易度:初級
  • 合計所要時間:4:10
  • 累積標高:1126m
  • 距離:約8km
  • コースタイム:奥多摩駅-(50分)→安寺沢-(110分)→本仁田山-(15分)→コブタカ山-(45分)→大根ノ山ノ神-(30分)→鳩ノ巣駅

奥多摩駅

奥多摩駅から舗道を右に進み、北氷川橋を渡った先で右折し、再び女夫橋で日原川を渡り返す。安寺沢への車道をたどり、「通行者のみなさんへ」の看板があるT字路を右に折れる。

安寺沢

やがて安寺沢の集落に出ると、民家とワサビ田があり、少し手前に水場がある。この先、鳩ノ巣まで水場はないので、ここで補給しておこう。民家の脇を通って安寺沢沿いの山道に入る。次第に道は沢筋を離れて山腹をからむようになり、杉・桧の植林帯の急坂をジグザグに登る。振り返ると、植林の切れ間から御前山や安寺沢の集落が見える。やがて雑木林となって尾根上に出ると、小さな平坦地に防火用水のドラム缶が置かれている。ここが大休場で、平坦地の南の一角には817mの標高点が置かれている。雑木に囲まれて展望は良くないが、冬枯れの頃は木の間越しに御前山、大岳山、六ツ石山が望まれる。この先は大休場尾根の防火帯を登る。

本仁田山

尾根通しの道は次第に急坂となり、杉・桧の植林帯から雑木林に変わると、ゴツゴツした露岩が目立つようになる。やがて右から花折戸尾根の道を合わせ、傾斜のゆるやかな頂上稜線に出れば本仁田山は近い。登り着いた山頂には1224.5mの三角点とベンチが置かれ、トタン屋根の小さな小屋もある。山頂の西面はカラマツ林に囲まれて展望がきかないが、伐採で開けた東面には棒ノ折山から高水三山に至る稜線が見渡され、その先に関東平野が広がっている。

本仁田山という山名の由来には2説ある。かつて青梅街道が山腹を通り、荷運びの駄馬が通行してから本荷駄となった、というのが一説。他説は、ヌタ場(イノシシが体を冷やしたり、水分を摂ったりするために掘り返した湿地)に由来し、「ぬた」が「ニタ」となって漢字の「仁田」をあてた、とする。確かに、この山でイノシシを見た話はよく耳にする。

コブタカ山

山頂から100mほど北で道は右に折れている(ここで左に平石尾根への道が分岐しているが、平石尾根から安寺沢に下る道は現在では廃道化している)。ゆるやかな稜線の道を下り、登り返したピークがコブタカ山(昔の呼び名はコブッタ)で、山名を記したプレートが灌木に吊されている。山頂から東面~南面に展望が開け、高水三山や日の出山の向こうに青梅の街並みが望まれる。北に大ダワへ下る道と分かれて、南東に延びる尾根通しに防火帯の急坂を下る。

大根ノ山ノ神

左に川苔山から延びる赤杭尾根を、右に大岳山や御前山を眺めながら下って行く。やがて大ダワからの巻き道を左から合わせ、尾根通しにさらに下って大根ノ山ノ神に出る。大山紙ノ神の祠が祀られている。同の裏手から舟井戸を経て川苔山に続く道が分岐する。

鳩ノ巣駅

この先は尾根を右に下って薄暗い植林帯を抜け、正法院というお寺の前で歩道に出る。急勾配の舗道を下って棚沢の集落を通り抜け、踏切を渡って左折したところが鳩ノ巣駅だ。

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