石尾根の中央部に顕著なドームをもたげているのが鷹ノ巣山だ。山頂の南面にはカヤトの斜面が広がり、奥多摩主脈方面の大パノラマが展開する。東に連なる六ッ石山の山頂も広い草原で、見晴らしが良い。鷹ノ巣山へは実に多くの登路がある。ここで紹介するのは、日原側の稲村岩尾根から鷹ノ巣山に登り、六ッ石山から石尾根を奥多摩駅へと下るコースである。

鷹ノ巣山・六ッ石山の登山ルート

稲村岩~鷹ノ巣山~六ッ石山の登山ルート

  • 難易度:中級
  • 合計所要時間:6:55
  • 累積標高:1493m
  • 距離:約15km
  • コースタイム:東日原-(55分)→稲村岩のコル-(130分)→鷹ノ巣山-(25分)→縦走路分岐-(5分)→水根山-(70分)→六ツ石山分岐-(40分)→三ノ木戸山分岐-(90分)→奥多摩駅

東日原

奥多摩駅から日原方面へのバスは、平日には日原鍾乳洞入口まで入るが、土曜・休日は東日原止まりとなる。前者の場合中日原で、後者ならば終点で下車してバス停からバス道を鍾乳洞の方向に、登山道の入口まで歩く。

稲村岩のコル

左手の道標に従って日原川に下り、巳ノ戸橋を渡る。巨岩の点在する巳ノ戸沢の左岸に沿って登り、対岸に鷹ノ巣谷を見て、稲村岩を回り込んで行く。やがて右に巳ノ戸林道を分けた先で左に折れ、巳ノ戸沢を横切り右岸に移る。ここから流れを離れてジグザグの急登を繰り返し稲村岩とのコルに出る。稲村岩の名は、その姿形が稲藁を束ねたものに似ることからイナプラと呼ばれ、稲村の字があてられたらしい。この岩峰を日原から仰ぎ見ると、釣り鐘型にそそり立っていてとても登れそうにないが、裏側のコルからは15分ほどで稲村岩の頭に登り着く。愛宕の置かれた岩頭からは本仁田山、川山方面の眺めが素晴らしい。コルからは稲村岩尾根の本格的な登りが始まる。きつい登りだけに高度はどんどん稼げる。振り返れば木の間越しに三ツドッケ方面が望まれる。やがてブナ林の中の小さな平坦地に出る。ヒルメシクイノタワである。この先は次第に傾斜もゆるやかになり、いったん尾根の右に出て急坂を登りきると、山頂の一角に飛び出す。

鷹ノ巣山

山頂の北面はダケカンバやカラマツ混じりのブナの原生林に覆われている。対照的に、南面は明るいカヤトの斜面が広がり、榧ノ木山の向こうに奥多摩三山、その右奥には富士山が秀麗な姿を見せている。こんなに延びやかで、気持ちのいい場所はそうざらにはない。

縦走路分岐

山頂から西に下って石尾根縦走路に出ると、新築の避難小屋がある。天候が急変したときなどには心強い。

水根山

山頂から南東に向かって防火帯を下ると、南面を巻いてきた縦走路が合わさる。水根山を右に巻いて行くと、やがて榧ノ木尾根や水根沢林道への道が右に分かれる。水根山から城山へとアップダウンを繰り返し、尾根の右側に急下降したところで南面の巻き道が再び合わさる。

六ツ石山分岐

この先の広々としたカヤトが将門馬場で、さらに下りきった鞍部から少し登り返すと六ッ石山への分岐に出る。分岐から六ッ石山へは往復10分である。六ッ石山山頂はカラマツの疎林に囲まれた広い草原で、石尾根上部や奥多摩三山が木の間越しに望まれる。あたりには、ボッカ(荷上げ)訓練に使った多摩川の河原石が散乱している。景観を損なう不始末は慎みたい。

三ノ木戸山分岐・奥多摩駅

もとの分岐点に戻り、狩倉山の右を巻いて防火帯の道をひたすら下る。三ノ木戸山の左をからむように進み、スギの植林帯の赤土の急坂を下って絹笠の集落跡を抜け羽黒三田神社に出る。「奥多摩むかし道」を通って青梅街道に出れば、奥多摩駅は左にわずかのところである。

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