奥多摩湖の上流、丹波川と小菅川に挟まれた一角は奥多摩主脈や石尾根から外れた静かな山域だ。ウィークデーには誰にも出会わないことも稀ではない。鹿倉山から大寺山への稜線は、とくに晩秋から早春にかけて素晴らしいプロムナードとなる。大菩薩・奥秩父方面を望み、奥多摩湖を俯瞰しながらの低山歩きは楽しい。ただし丹波行のバス便は少ないので出発前に確認しよう。

鹿倉山登山ルート・難易度

マリコ川から鹿倉尾根縦走登山ルート

  • 難易度:初級
  • 合計所要時間:5:00
  • 累積標高:950m
  • 距離:約10.3km
  • コースタイム:役場前-(75分)→大丹波峠-(80分)→鹿倉山-(85分)→大寺山-(60分)→深山橋

役場前

奥多摩駅から丹波行のバス便で役場前でバスを降り、丹波川を対岸に渡る。高尾の集落を抜け、わずかな登りで越ダワである。あるいは、あとひとつの登路として、越ダワに登らず、小峰山をぐるっと巻いてマリコへ行く方法もある。マイカーで鹿倉山だけを往復するという忙しい方のためには、この方が、直接養魚場の手前まで歩かないで済むというメリットもある。養魚場の手前に数台ぐらいは停められる。

越ダワで舗装路と分かれ左の山道に入り、やや下り気味の道はマリコ川をわたる。沢沿いの道は養魚場のすぐそばの堰堤の手前で左に折れる。水の補給はここで済せておく。大丹波峠へは沢沿いの道をしばらく進む。まもなく大きいジグザグを繰り返し沢を離れる。伐採された斜面には、すでにヒノキの苗木が育っており、眼下に波山の集落が見える。

大丹波峠

やがて大丹波峠である。南に下って行く道は小菅へのものだ。鹿倉山へは指導標に従い東へ入る。はじめは階段状の道が歩幅と合わず歩きにくい。スギの植林帯のジグザグを過ぎるとわずかで尾根上へ出る。ここに金属製の立派な指導標がある。伐採地へ出ると雁ヶ腹摺山、大菩薩嶺、鹿倉山と大寺山(白い仏塔のあるピーク)、奥秩父の国師ヶ岳が見える。黒川鶏冠山の、トサカを想わせるユニークな山容がおもしろい。

鹿倉山

やがて尾根は左へ曲がる。「大丹波峠鹿倉山」と書かれた指導標のところより下りとなるが、これもすぐ終り登りとなる。軽い上り下りを繰り返す道は、坦々としてまことに歩きやすく、面白いように行程がはかどる。最後にちょっとした急登をがんばると、3等三角点が埋設してある鹿倉山の頂だ。一部を除いて山頂の展望は狭いが、大菩薩連嶺や遠く国師ヶ岳が望める。どういうわけかシラカバがー本立っている。下山路は東へ尾根道をたどることになる。樹林の中へ入ったり出たりして、少しずつ高度を下げて行く。

大寺山

要所には親切すぎるくらい指導標があり、迷うことのない一本道は知らないうちに1178m峰を越し、前方に奥多摩湖が見えるようになる。小菅をへだてて三頭山の根張りのあるどっしりとした山容が視野に広がる。やがて大寺山だ。仏舎利塔が立っており山頂らしからぬところだ。この塔は別の山からもよく目立つ。眼前には奥多摩湖が広がり、右には御前山が高く端正な姿をしている。あとは眼下に見える奥多摩湖めがけて、木の根や露岩のあるガタガタした道を急降下である。

深山橋

足元に注意を払いながら下る道がいいかげんいやになるころ、右下に小管川沿いの道が白く見えてくる。深山橋のそばにある旅館の横を通ると車道へ飛び出す。奥多摩駅行きのバスは、深山橋を渡ったところにある停留所(深山橋バス停)の方が、本数が多く便利である。

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