大岳山は隣の御岳山とともに、山岳信仰で栄えた奥多摩の名峰である。往時の参道をはじめ、尾根にも沢沿いにも多くの登山コースがある。親指を突き立てた拳骨のような山容は、遠方からでも容易に確かめられる。古くは武蔵通志に「両総地方ニテ武蔵ノ鍋冠山ト称シ海路ノ目標トナス」と記されている。ケーブルカー利用で御岳山から登るのがポピュラーな登頂コースだ。

    御岳山から山頂までの登山ルート

    御岳山から大岳山山頂までの登山ルート

    • 難易度:中級
    • 合計所要時間:5:18(バス、ケーブルカーを使用しない場合7:40)
    • 累積標高:1242m(2128m)
    • 距離:約11.9km(17.3km)
    • コースタイム:御嶽駅-(バス10分)→滝本駅-(ケーブルカー6分)→御嶽山駅-(30分)→神代欅-(15分)→御岳山-(15分)→大岳山-(120分)→鋸山-(70分)→愛宕山-(20分)→奥多摩駅

    御嶽駅

    大岳山へのコースは四通八達している。その中のうち、ケーブルカーを利用して御岳山にいたり、大岳山頂に立つ登路について記してみよう。御嶽駅で下車したら、すぐ左にあるバス停留所より滝本行(ケーブル下)のバスに乗り終点まで行く。

    滝本駅・御嶽山駅

    コンクリートの車道をわずか登ると滝本駅である。頂上駅の御岳山までの所要時間は約6分。

    御岳山

    すぐ右手に展望台があり、まことに広潤とした展望を楽しめる。空気が澄んだ朝など、日光連山筑波山、江の島に新宿高層ビル群など、驚くほどの遠望が可能で、夜景もまた優れている。御岳神社へは、やや登り気味の幅広い舗装路を行く。日の出山への道を左に分け、土産物屋の間を通り抜けると御岳神社の前に出る。

    大岳山

    大岳山へは、神社の手前を左へ入る。舗装路から解放されホッとする。長尾平展望台へはやや下り気味の道だ。分岐点には指導標が立っており、迷う心配はない。長尾平展望台を左に見てしばらくで沢を渡る。その先に水場があり、清い水がホースよりほとばしり出ている。道は沢沿いになり、左に古い東屋が建っている。ここで左より岩石園、七代の滝からの道が合流している。木橋でカラ沢を渡ると、大きいジグザグを繰り返して高度を上げる。高岩山からの道を合わせ、なおも山腹をからむと、右より奥の院からの道が入ってくる。この先で尾根上へ出る。「鳥獣保護区東京都」の立看板がある。右に作業小屋を見、やや岩の多くなった道は鉄バシゴの昇り降りなどあり、大岳山荘(休業中)と大岳神社の間の平坦地に飛び出す。標高1150mの地点である。大岳山頂へはその神社の左横を通って、標高差で110mほど露岩の急登をがんばらねばならない。到着した山頂からの展望は広い。一部伐採されたところより御前山がどっしりと見える。

    鋸山

    1時間ほど歩くと鋸尾根分岐である。左の道は大ダワ経由御前山へのものであり、ここは右へ入る。露岩の多い道をかき登るとわずかで鋼山につく。展望はほとんどない。

    愛宕山

    鋸山に出、汗をおさめたら北に延びる鋸尾根を下る。小さい一上一下はあるが、奥多摩駅へは下り一方の道である。要所には鉄バシゴが架けてある。そろそろ疲労も出てくるころなので慎重に行動したい。本仁田山がのしかかるようになると、車道が見えてくる。登計峠である。この道を利用しても駅まで降りられるが、前面の愛宕山へ5分ほど頑張って登って、直接駅へ向う方がいいだろう。

    奥多摩駅

    愛宕山から187段の急な石段を下れば、スギ林となり、昭和橋のたもとに飛び出す。奥多摩駅へは橋を渡り、わずかである。

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