多摩川最大の支流・秋川は檜原村の本宿から上流で南秋川と北秋川に分かれる。地元の人々が「南谷」「北谷」と呼ぶ2つの地区を分けているのが浅間尾根である。古道の残る起伏のゆるやかな尾根筋は、奥多摩のハイキング入門に最適のコースだ。富士浅間神社にちなむ名前のとおり、富士山の眺望は抜群である。春の山桜と新緑、秋の紅葉シーズンには多くのハイカーでにぎわう。

    浅間尾根登山口~浅間嶺~時坂峠の登山ルート

    浅間尾根登山口~浅間嶺~時坂峠の登山ルート

    • 難易度:初級
    • 合計所要時間:5:25
    • 累積標高:895m
    • 距離:約11km
    • コースタイム:浅間尾根登山口-(60分)→数馬分岐-(90分)→人里峠-(20分)→浅間広場-(10分)→浅間嶺-(90分)→時坂峠-(40分)→払沢ノ滝入口-(15分)→払沢ノ滝

    浅間尾根登山口

    JR五日市線の武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り浅間尾根登山口で下車する。バス停から100mほど戻り、南秋川にかかる一枚石橋を渡って林道に入る。しばらく行くと、大きなカープの先で民宿「浅間坂」の脇に上がる道が左に分かれる。道標に従ってこれに入る。再び林道を横切った後はスギの植林の中の急登となる。

    数馬分岐

    三頭山がよく見える展望台を過ぎ、やがて尾根道に出て、風張峠方面への道を左に分ける。数馬分岐である。そのすぐ先の大岩の下には馬頭観音が祀られている。かつて、甲州の塩山方面と五日市とを結ぶ古甲州道とか甲州中道と呼ばれる古い官道がこの尾根上を通り、生活物資を運ぶ人馬が行き交っていた頃の名残である。この道の古い歴史が偲ばれる。

    人里峠

    浅間嶺に向かって東に進む。930mの三角点ピーク(一本松)は南を巻く。このあたりにも馬頭観音や石仏が見られる。これより標高900m前後の起伏の少ない尾根道となり、人里分岐あたりからは明るい雑木林の中を行く。新緑の季節に訪れると美しい所だ。北に北秋川を隔てて御前山方面、南には南秋川の対岸に笹尾根が眺められる。

    浅間広場

    尾根の北側を巻き気味に進むと、立派な休憩舎とトイレのある浅間広場に出る。周囲にはサクラが植えられ、花見の頃には大にぎわいとなる。広場から南に分かれるのは上川乗バス停方面に向かう道である(上川乗から浅間嶺に登り、時坂峠を経て払沢ノ滝入口に至るコースは、関東ふれあいの道「歴史のみち」となっている)。

    浅間嶺

    広場から東に登ったピークからは南に富士山・丹沢方面、北に大岳山~御前山の大展望が楽しめる。なお、ここから尾根上を東に踏み跡をたどれば、30分ほどで松生山に達することもできる。この展望台のピークに「浅間嶺」の標柱があるが、もちろん誤りである。広場を隔てて反対の西側に登ると、富士浅間神社の小さな祠が祀られている。その先の小高いピークが浅間嶺(小岩浅間)である。

    時坂峠

    広場からは尾根の北面を東に進み、サクラの疎林を下って行くと、やがて左に小岩への道が分岐する。さらに東に行くと道は次第に尾根筋を離れ、瀬戸沢源流に出る。立派な造りの一軒家の脇を通って、少し登り返すと茶店のある林道終点に出る。ここからの大岳山も素晴らしい。林道を10分ほど下った所が石仏のられた時坂峠である。「とっさか」は「取り付き」を意味するという。浅間尾根のターミナルポイントにふさわしい名前だ。

    払沢ノ滝入口・払沢ノ滝

    この先、道標に従って登山道を時坂の集落まで下り、再び車道を歩けば払沢の滝入口のバス停に着く。払沢ノ滝は瀬戸沢の下流にかかる三段の滝で、流下する瀑水が僧侶の持つ払子に似ることから命名されたという。厳冬期に凍結した姿も美しく、檜原村では冬、完全結氷の日付を当てる懸賞付きクイズを行っている。バスの待ち時間に滝見物をするのも一案である。

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