秋川の一大支流・盆堀川の流域をUの字型に取り囲む3つの山、臼杵山、市道山、刈寄山は戸倉三山と総称される。この一帯が、かつての五日市町(現あきる野市)に合併される以前は戸倉村だったため、こう呼ばれるようになった。奥多摩三山ほどの喧噪もなく、標高もさして高くないので、静かな低山歩きが楽しめる。ただ、意外に時間がかかるので、余裕のある計画を立てたい。

戸倉三山の登山ルート

臼杵山から刈寄山へ、三山を縦走

  • 難易度:中級
  • 合計所要時間:8:55
  • 累積標高:1781m
  • 距離:約18.1km
  • コースタイム:荷田子-(20分)→荷田子峠-(115分)→臼杵山-(90分)→市道山-(150分)→入山峠-(20分)→刈寄山-(60分)→今熊山-(20分)→今熊神社遥拝殿-(60分)→武蔵五日市駅

荷田子

武蔵五日市駅からのバスを荷由子で下車し、岡部酒店の右手から荷田子の集落を抜け、旧道を横切って山道に取り付く。

荷田子峠

スギの植林帯の急坂を一気に登りきった所が荷田子峠だ。ここでグミ尾根の稜線上の道と峠越えの道がクロスする。稜線を左に折れれば戸倉城山へ、東に下れば盆堀集落に出る。

臼杵山

右折して南西に伸びる尾根を右にからむように登る。尾根上の小さな突起の下に小洞が現れ、傍らには「茱萸御前」と記された標柱が立てられている。奥多摩に点在する「御前」の山名(御前山、三頭御前、月夜見御前など)は山の神(女神)の尊称との説がある。ここはグミ尾根の女神が祀られているのだろう。やがて尾根上に出ると左手に大規模な伐採地が開け、刈寄山から市道山までの峰見通りの稜線が望まれるようになる。ヒノキ林の中を急登して主稜上に出ると、右手に養蚕の神を己る臼杵神社がある。「猫碑」と呼ばれる一対の石像があるが、姿形はどう見ても山犬のようだ。この神社のあるピーク(臼杵山北峰)から左に4~5分行ったところが臼杵山南峰(鹿ン丸)で、842.1mの2等三角点が置かれている。東面はヒノキの植林、西面はコナラなどの雑木林に囲まれて展望は良くない。

市道山

三角点峰からは左折して南に進み、100mほども下ったあと、杉の植林帯を登り返す。ヨメトリ坂から上がってくる道を右から合わせた先で市道山に達する。この山名は「五日市への道」を意味し、南麓の恩方の人々が市の立つ日に、この山を越えて五日市に赴いたことに由来するのだそうだ。また、この付近には野生のニホンザルの群が生息し、現在100匹以上いるといわれる。市道山で再び左に90度折れて急下降すると、市歩地(逸歩地)山に出る。

入山峠

ここで陣馬山方面への吊り尾根の道と分かれ、峰見通りの稜線を東にたどる。トッキリ場までの長い尾根は小さなアップダウンが続き、鎖場もあるが切れたりしている。が、とくに危険な箇所はない。トッキリ場は「鳥屋切り場」で、かつてカスミ網を張って鳥を待ち伏せした場所であろうか。トッキリ場の手前で左折して北に進む。旧入山峠からさらに下って、盆堀と関場とを結ぶ林道が登山道と交差しているところが入山峠である。

刈寄山

左手に今朝登った臼杵山方面が望まれる。峠の先で送電鉄塔の立つ台地を越えると、道はふたつに分かれ、左に行くと10分ほどで刈寄山に着く。この山には猪畑ノ峰の別名がある。山頂には東屋があり、南面に展望が開ける。

今熊山・今熊神社遥拝殿・武蔵五日市駅

再び分岐点に戻って右に行くと1時間で今熊山に達する。かつて「武州の呼ばわり山」として知られた山だ。ここからは北に下って五日市に戻ってもよいし、川口側に向かい、八王子行きのバスに乗ってもよい。

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