矢倉岳への登山コースは矢倉沢からのほかに、地蔵堂のバス停からや足柄駅から足柄峠を越えて登るコース、酒水ノ滝からのものが考えられる。どのコースもそれなりの特徴があっておもしろい。比較的登りやすい低山なので、コースを変えて何度も登ってみたい山だ。万葉公園はウメの季節(2月上旬~3月上旬)がおすすめ。

矢倉沢から矢倉岳·足柄峠へ

矢倉沢から矢倉岳·足柄峠へ

  • 難易度:中級
  • 合計所要時間:3:50
  • 累積標高:959m
  • 距離:約8.8km
  • コースタイム:矢倉沢-(40分)→金網柵-(60分)→矢倉岳-(15分)→清水峠(山伏平)-(60分)→万葉公園-(10分)→足柄峠-(45分)→地蔵堂

清水峠から万葉公園へのルートは台風の影響で通行止めになっている可能性がありますので、事前にお調べください。

足柄平野から箱根の山を見ると、右端に特徴的な三角形をした山がある。それが矢倉岳である。足柄道を通る旅人を監視するようにしてそびえているため、この名が付いたといわれる。

矢倉沢・金網柵

矢倉沢バス停から車道を渡り、切り通しを抜けると本村だ。ここから内川沿いに進む。本村の集落を道標に従って歩くと、ミカン畑と茶畑の間に延びる農道に入る。まるで里山を歩いているようで気分がいい。道路の幅が狭くなると、農道が終わり山道になる。

矢倉岳

古い水道タンクを過ぎると道幅が狭くなり杉林に入る。ここを抜けるとクヌギやミズキ、イタヤカエデなどの樹木が混生する森をジグザグに急登。30分ほどでいったん平坦になるが、すぐにまた急登が始まる。5月ならツツジに出会うことができる道だ。ジュウニヒトエやスミレなどの山野草も多く見られる。地肌がむき出しになった傾斜地を登りきれば矢倉岳山頂だ。矢倉岳山頂は平坦なカヤトで広い。中央の部地には矢倉明神を祀る小さな同が立ち、小さな展望やぐらも設置されている。

この山は独立峰のため360度の展望を楽しむことができるはずなのだが、北側は樹木に遮られている。しかし、富士山の眺めは素晴らしい。足柄平野から湘南海岸、三浦半島、房総半島も俯瞰することができる。

清水峠(山伏平)

山頂からは万葉公園方面へ下る。下り出しは砂地の急坂。足を滑らさないように注意しながら歩こう。右に曲がって直線的に下る。左に金網が現れると勾配は落ち着き清水越に到着する。この分岐は西水ノ滝方面と、足柄万葉公園方面との分岐点。狭く休憩するスペースはない。清水越を左へ進む。

万葉公園

山腹を巻くようにして行く。軽いアップダウンはあるが、息が上がるような起伏はない。ただし、道幅が狭いのですれ違いには注意したい。左に大きく曲がると右上に足柄万葉公園が広がっている。ここは万葉集に足柄古道が多く詠まれることに由来して造られた公園である。歌碑のほか、ツツジやサクラ、ウメの名所としても人気がある。

足柄峠

登山道を直進すると舗装道路に出る。そのまま直進して足柄峠へ行ってみる。足柄万葉公園前バス停を過ぎ、左に金時山を眺めながら歩く。左から下山時に下る足柄古道が合流。そのまま進むと、旅人を厳しく取り調べたであろう足柄之関所跡がある。さらに直進すれば足柄峠だ。

足柄峠は奈良時代から箱根越えの要所であった。明治時代初期まで箱根の裏街道として多くの旅人が越えた峠だが、現在は富士山の展望に優れた場所としての位置づけが強いようだ。

地蔵堂

足柄峠から住路を戻り、足柄古道に入る。道標に従って石畳を下る。いったん車道に出たところに休憩用の東屋が建てられている。金時山や明神ヶ岳の眺めが良い。ここから先は丸太の階段を下り、ところどころで車道を横切る。「足柄道入口」の看板が立つ箇所からは車道歩きになり、すぐに地蔵堂バス停に到着する。

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