アメリカ合衆国のアイダホ州、ワイオミング州南部からユタ州中央にかけて南北に伸びるワサッチ山脈。この山脈のピークの1つにマウント・オリンパスがあります。この山を駆け上がるのに適したシューズとしてデザインされたのがアルトラのオリンパス。今回はこのオリンパスの最新モデル、オリンパス4.0をレビューします。
おすすめポイント
- マックスのクッショニング
- 通気性と耐久性が強化されている
- ビブラム®メガグリップ™アウトソールを採用
- 短距離、長距離にもおすすめできる作り
商品概要
ブランド | アルトラ |
商品名 | オリンパス4.0 |
商品説明 | 厚底でありながら安定感のあるトレイルランニングシューズ |
価格 | ¥19,500(税別) |
重量 | MEN・329g(US9.5 / 27.5cm)、WOMENS・272g(US7.5 / 24.0.5cm) |
ミッドソール | コンプレッションモデルEVA |
スタックの高さ | 33 mm |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★☆☆ |
クッション性 | ★★★★★ |
通気性 | ★★★★★ |
汎用性 | ★★★★★ |
アルトラとは?
トレイルランニングをする人はアルトラというシューズブランドを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?トレイルランナーに限らず、ハイキング、登山にも取り入れることのできるシューズなので、是非この機会に知ってもらえたらと思います。
アルトラはすべてのシューズがゼロドロップで作られています。踵とつま先の高さの差が0センチであることを意味します。多くのシューズがこのドロップに差を設けており、そうすることで歩きやすさ、走りやすさを担保しています。しかし裸足に近い状態で走ることがそもそも人間にとって自然な状態であるのではないか?と考え、ゼロドロップで、つま先に開放感のあるシューズを開発し、自然な体の動きを実現させるシューズを発信し続けているのがアルトラというブランドです。
障害を抱えたランナーにゼロドロップシューズを薦めると明らかな改善が見られるようになったという話もよく聞きます。また「Born To Run」という書籍が全米で大ヒットし、それがきっかけにベアフットランニング(裸足ランニング)というスタイルが人々に知れ渡る様になり、アルトラというシューズの知名度向上の後押しにもなったと思います。
アルトラのオリンパス4.0のフットシェイプデザイン
アルトラのシューズを上から眺めるとラストデザインに大きな特徴が見られます。シューズの横に足を置いてみると解ると思いますが、足の形そのものです。足の指がそれぞれ離れて着地時の表面積が広がることで安定性が増し、傾斜のある登山道ではとくに安心して行動することができます。
アルトラのオリンパス4.0では靴底に近くづくにつれアウトソール形状が広がっています。これによって安定性が非常に高く、足首周りの怪我を回避してくれます。
シューズの中に足を入れるとわかりますが、足指が自然に広がり開放感を感じることができます。「指を使って歩く・走る」ということを意識することができ、そうすると足の裏の筋肉を使うようになります。最初は慣れが必要ですが、この感覚に慣れてくると、登山終わりの疲労軽減に大きな違いを感じることができるでしょう。
トレイルランニングの下りでは、身体が後傾しないように、つま先からトレイルを掴むような足運びを意識するのですが、シューズに身を任せて動けると非常に楽なのです。オリンパス4.0はそういう意味で頼れる存在です。
50キロほどのトレイルランニングをしていると、半分の距離あたりから足首の痛みに悩まされていましたが、アルトラのオリンパスを履いて走ってみると気にならずに完走することができたのには驚きました。日常からもアルトラのシューズで過ごすことで、より慣れが早くなると感じています。いきなりドロップありからドロップなしのシューズに変更すると逆効果になるので、自分の体の状態をしっかり把握して、少しずつ体をシューズに慣らしていくことが重要です。
アルトラのシューズの中でマックスのクッショニングシステムを取り入れているのがオリンパスです。このクッショニングシステムによって、地面からの衝撃を吸収に優れており、更にアウトソールの形状による安定性を兼ね備えた作りとなっています。スタックハイトといってソールの厚みは33mmとなっています。
InnerFlex™ミッドソールはグリッド状の溝を形成しており、軽量化と柔軟性を兼ね備えています。特にトレイルランニングで傾斜を駆け上がったり、下がったりするときに足運びがスムーズで、旧モデルと比べ動きやすさが向上していることがわかります。
ゴツゴツとしたガレ場において、岩や石などの突き上げで足裏を痛めることがないので、そういった場所で気にせず行動ができます。
アルトラのオリンパス4.0のフィット感・動きやすさ
外観の違いからも解る通り、エンジニアードメッシュアッパーは通気性と耐久性が強化されています。良い意味でアルトラのシューズは足をフル稼働させるので、足からでる湿気を外に逃す機能は重要です。
フィット感の向上はプレミアムタンの追加、踵の丸みを帯びた形状により更に良くなっています。足の形は人それぞれですが、余計な摩擦がなく、長い距離を歩く、走るのに適した作りとなっています。
最後に、ビブラム®メガグリップ™アウトソールやゲイタートラップ™など、オリンパスの必需品はそのままになっています。アウトソールの形状からもわかる通りグリップ性能は素晴らしいの一言です。滑りやすい砂地や泥地のトレイルから、岩稜帯などでも安定感があり、地面が乾いていても濡れていても優れたグリップ力を発揮してくれます。耐久性があるのも特徴です。