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2020.12.01
【レビュー】フルサイズミラーレスNikon Z 5で軽快に登山

【レビュー】フルサイズミラーレスNikon Z 5で軽快に登山

写真撮影を楽しむ登山。出かけたのは夏の終わりを迎える南八ヶ岳。写真に山の中で楽しめる景色を収めると芸術的な色彩を帯びるからおもしろい。第一回は美濃戸山荘から赤岳鉱泉までの登山道を写真と共に案内する。

Nikon Z 5おすすめポイント

  • 日常使いの携行性、約870g※の小型軽量レンズキット
    ※NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3装着時(バッテリーおよびメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)
  • Z マウントがもたらす高画質で美しい山の景色を撮影できる
  • 急な天候の変化でも安心して撮影できる高い防塵・防滴性能で、マグネシウム合金使用により高い剛性と耐久性を保つ※
    ※防塵・防滴に配慮した設計だが、すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではない
  • クリエイティブピクチャーコントロールでは画調の繊細なニュアンスを細かな設定なしに変更ができる
  • 画像モニターは自由な角度にチルトできるので、ローアングルでの撮影や、高い位置から見下ろすような撮影も容易。静止画、動画撮影のアングルの自由度を高めることができる。
  • 動画記録は4K UHD/30p、FHD/60p

商品概要

ブランドNikon
商品名Z 5
商品説明Z マウントの高画質を軽快なフルサイズで手に入れることができる
価格オープン価格
重量本体:約870g(質量:バッテリーおよびSDカードを含み、ボディーキャップを除く)
標準ズームレンズ※:約195g
※NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
有効画素数2432万画素
ISO感度ISO 100-51200
機能Wi-Fi内蔵・Bluetooth内蔵・タッチパネル・チルト式(上下方向に可動の液晶モニターを採用)・SDカードダブルスロット・USB-Cケーブルによる給電/充電が可能

5軸5段※ボディー内手振れ補正搭載 ※Z 24-70mm f/4 S使用時

管理人の評価・レビュー

総合評価★★★★★
操作性★★★★★
軽量性★★★★☆
コンパクト性★★★★☆
コストパフォーマンス★★★★☆

フルサイズミラーレスNikon Z 5

小型軽量レンズキットとの組み合わせで重量は約870グラム。有効画素数は2432万画素のフルサイズ画質を誇る。持ってみるとバックパックと別に肩からかけるからか、全く苦にならない重さだ。

AFシステムといい、手ブレ補正といい、タッチパネル採用の操作性といい、素人にも扱いやすくこれから本格的な写真撮影を楽しもうという入門機として、とてもおすすめだ。

クリエイティブピクチャーコントロールでは画調の繊細なニュアンスを細かな設定なしに変更ができる。高級感のある雰囲気、静寂な雰囲気といった自分の気持で景色を撮影してみるなんていう感性で撮影できる。動画撮影も充実しており4K UHD撮影でもボディー内手振れ補正が計5軸のブレを補正。手持ち撮影や幅広い状況下で高いブレ補正効果を発揮する。

またアウトドアでは特に重視したいのが防塵・防滴性能。Nikon Z 5は撮影状況に左右されることなく気軽に使うことが可能。高い剛性と耐久性を保ちながら軽量というのが他のカメラとの大きな差と考えている。

接合部には効果的なシーリングを施し、急な天候の変化でも安心して撮影できる高い防塵・防滴性能を確保している。小雨程度の撮影環境での風景撮影や、屋外で長時間撮影することが多いインターバルタイマー撮影にも安心して臨める。

携帯性×表現力×操作性という総合的にみて登山やアウトドアで力を発揮するフルサイズミラーレスがNikon Z 5だ。

美濃戸山荘から赤岳鉱泉の写真ブログ

ここで掲載する写真はすべてフルサイズミラーレスNikon Z 5で撮影した。撮影したのはカメラに特別詳しいわけでもなく、登山が好きなライターだ。だから細かな設定なく同じクオリティの写真撮影がフルサイズミラーレスNikon Z 5を手にとった瞬間からできる。

美濃戸山荘の駐車場には朝の5時到着。車の底を擦りそうなデコボコの林道を走りきらなければいけない。この時間で満車まで数台という状況。

見えるのは赤岳だろうか?阿弥陀岳だろうか?今は頂上に雲はかかっていないが、この後は雨模様という天気予報だ。

駐車場から歩きだすと、すぐ美濃戸山荘に着く。コロナウイルスの影響からか、時間が早いからか、山荘は閉まっている。

まずは緩い傾斜の歩きやすい林道をトボトボと進んでいく。僕らは赤岳鉱泉まで2時間の北沢コースを選択。行者小屋へ行く場合は南沢コースが近い。

八ヶ岳は水が多く、苔が多い。そして柳の木も多い。

朝は寒く、ウインドブレーカーを着用していたが、時間が経つに連れ体が火照る。ウェアを脱いで行動を開始。汗をかかないようコマ目にウェアの脱ぎ着には容赦なく時間を使う。

ヤマトリカブトの鮮やかな色が山の中で栄える。しかしこの花、世界最強といわれる有毒植物である。植物の体全体が有毒で、花粉さえも毒をもっている。花びらのように見えるのは、実は5枚のがく片。有毒な成分は根に多く含まれ、食すると体が痺れやがて死に至るという。

静かな空間に時折激しい厳しさや、長い年月をみてとれる。聞こえるのは僕たちが歩くザクザクという足音と、サラサラという葉をこする風の音。

1つの人工物がなんとも恐ろしく感じる。これもまた写真の面白さ。

僕が知っているキノコの知識は少ない。土からはえるキノコには毒性が多く、木からはえるキノコには食せるものが多い印象がある。

発生場所は広葉樹、柳の木は広葉樹だ。発生時期は夏~秋にかけてで、今は初秋。傘の表面は綿毛状のササクレで覆われ、ヒダは淡い黄色。大きいものは傘の径が15センチ以上にもなる。柄はかたいので取り除き、ゆでて薄切りにして刺し身風に食べると美味しい。これがヌメリスギタケモドキだ。

苔は単一ではなく、必ず多種で生存するとなにかの文献でみたことがある。それを知って苔に近づいてみると、1種類じゃなく、時には2種類、時には数え切れないほどの種類があることに驚く。

2時間の道のりは3時間を要した。それだけ樹林帯が面白く、カメラを楽しむ登山ならでは。樹林帯がただの登りではなく体験式美術館、兼博物館のようだった。

さあ、一息つくのにコーラでも飲もうかな。

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