ユニークな形状のファイントラック『カミナ モノポール』は1人用で総重量890グラムで、ツエルトとテントの中間的な位置づけの新テントです。今回は秋の赤岳鉱泉で使用したのでレビューをしていきたいと思います。
ファイントラック カミナモノポールとは
ファイントラックが「テントでもツエルトでも成し得ない機能面のミッシングリンク(すき間)を埋めるモノ」として開発したのがカミナモノポールです。登山を筆頭にアウトドアアクティビティを楽しむ人達のフィードバックに応え、非自立式・シングルウォールの山岳テントとして世に発売されたアイテムです。
おすすめポイント
- シングルウォールなのに前室がある
- 設営がシンプルで素早く準備ができる
- 空気を室内に取り入れやすい
- 軽量なテントとして活用できる
商品概要
ブランド | ファイントラック |
商品名 | カミナモノポール1 |
商品説明 | テントとツエルトのミッシングリンクとなるテント |
価格 | ¥ 49,500 (税込) |
重量 | 最小重量770g(本体、ポール、ガイライン2本、ペグ2本)+120g(ガイラ イン2本、収納袋、ペグ7本含む) |
設営サイズ | 間口205×奥行80×高さ100cm |
収納サイズ | 5×16×24cm ポール39cm |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★☆☆ |
快適性 | ★★★☆☆ |
軽量性 | ★★★★☆ |
コンパクト性 | ★★★★☆ |
設営・撤収時間 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★☆☆ |
カミナモノポール1の設営方法
カミナモノポールの最大の魅力は軽量性と居住性を両立された作りかと思います。シングルウォールで前室付きというユニークな形状で、迷うことなく自分のテントを見つけることができます。
ポールは1本で非自立式です。ポールがない角2つをペグダウンすることで設営ができ、最後に前室部分にペグダウンして完成させるという作りです。
雨が降っている時にダブルウォールだと、フライをかける前にテント本体を濡らしてしまうのですが、カミナモノポールは設営後に前室に一旦濡れた荷物を避難させて、テント内に潜り込むという順番で極力テント内を濡らさずに済むという利点があります。
ペグダウン後はファイントラックの特許であるテンションスリングシステムで張りを持たせます。張りを持たせることは耐水、耐風に効果的ですので、登山テントとしてこのシステムは非常に有効的だと感じました。
カミナモノポール1の空間
前室があるということで、雨の日の料理、シューズ置き場などに活用できます。雨に見舞われる可能性がある山行にも躊躇なくカミナモノポールを持っていける良さがあります。やはりシングルウォールで前室ありというのは新鮮ですね。
テント室内は間口205×奥行80×高さ100cmと非常に広い空間が魅力的です。ポールにテント本体を吊り下げるタイプのテントでは、高さが出ないのですが、カミナモノポール1はスリーブにポールを通すタイプなので高さが出て、テント内で座っても頭がぶつかることなく、有意義に過ごすことができます。これは外に出ることが出来ない、雨の日や寒い日に大変便利です。
入り口を全てメッシュにすることができます。夏の暑い時期から冬の寒い時期まで快適に使用することが出来そうです。
前室にあるジッパーはダブルジッパーとなっているので、空気を取り入れやすいのも特徴です。
ダブルウォールのテントと比較すると、冒頭にあげた設営のしやすさ、軽量性などメリットもありますが、結露の発生には注意が必要です。僕はシュラフにダウンを使用する場合は透湿性の高い、シュラフカバーを取り入れたり、朝起きたらテント内のものが濡れないように、水滴を拭き取るなどして対策しています。
冬に使用する場合は、結露した部分が凍っているので、溶ける前に氷をとることを心がけています。
シングルウォールは上手に付き合えば非常に快適に使用できます。しかしながら前室が無いことでの悩みがシングルウォールの多くのテントにはありましたが、それを克服したのがカミナモノポールだと思ってます。