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【山小屋&テント泊登山】蝶ヶ岳登山-初心者も楽しめる難易度別ルート紹介

【山小屋&テント泊登山】蝶ヶ岳登山-初心者も楽しめる難易度別ルート紹介

北アルプス入門の山、また、槍、穂高の展望台として知られている蝶ヶ岳には、徳沢、横尾からのコースと安曇野側の三股からのコースがある。難しい岩場もない上にお花畑などを楽しむことかでき、展望も素晴らしいので、多くの登山者で賑わっている。蝶ヶ岳登山を検討しているかたにおすすめの上高地、三股からの登山コースを難易度別で紹介する。

蝶ヶ岳の概要・気温について

蝶ヶ岳は標高2,677mに位置し、気温は最も低い月で2月の-21度を記録する。最も気温が高い月は8月で最高気温は14.2度と過ごしやすい気候だ。

山域八ヶ岳
都道府県長野県
標高2,677m
※横スクロールで表がスクロールできます。
123456789101112
最高気温-12.5-12-7.50.36.310.813.114.211.45.2-2.2-8.5
最低気温-19.8-21-16-10-3.91.86.57.43.5-6-10.6-15.9

蝶ヶ岳の登山が人気の理由

蝶ヶ岳は北アルプス常念山脈の南にあり、奥上高地と安曇野から登ることができる。山頂付近には池やお花畑があり、高山蝶やライチョウなども登山者を楽しませてくる。夏は常念山系屈指の高山植物が素晴らしくウサギギク、ミヤマキンポウゲ、コケモモなどが一斉に花を付ける。

蝶ヶ岳周辺の動植物

蝶ヶ岳 植物 ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
蝶ヶ岳 ライチョウ
ライチョウ
クモマベニヒカゲ
クモマベニヒカゲ

蝶ヶ岳からの眺望を見ずして、槍・穂高を語ることなかれ

蝶ヶ岳の名前の由来は、春先になると蝶ヶ岳ヒュッテの南東斜面に、蝶の雪形が現れることから名付けられた。この蝶ヶ岳から展望できる槍、穂高の3,000m級の険しい山々が連なる北アルプスの象徴的な景色が楽しめる。

アクセスしやすい登山口と選べるコース

比較的コースとしては楽な三股からの登山コース、蝶ヶ岳と常念岳を周回するコース、上高地側からアクセスするコースなど自分の力量と楽しみたいスタイルで選択することができる。登山口も上高地側の徳沢、横尾、安曇野側からの三股と多くあり、北アルプス初めての登山として選ばれる候補の山としても人気が高い。

北アルプスに挑戦するのに丁度いい登山コース

北アルプスに挑戦するのに蝶ヶ岳はおすすめ。燕岳は「合戦尾根」、常念岳は「胸突き八丁」とそれぞれ急登があるが三股から登る蝶ヶ岳新道は急坂が少なく水場も多いため安心な登山を楽しめる。

蝶ヶ岳の難易度別おすすめ登山コース

蝶ヶ岳への4つの登山ルート・難易度

上高地の徳沢から蝶ヶ岳への登山

必要日数日帰り登山、1泊2日登山
片道コースタイム※7時間55分
距離約10.1km
累積標高約1,221m
難易度★★☆☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定
徳沢

徳沢から蝶ヶ岳へ登る長塀尾根はコースタイムの長いルートである。徳澤園の横から取り付き、樹林帯の中をジグザグに登って行く。途中に水場がないので注意しよう。

2500m手前には小さな池があり、少し歩くと周囲に倒木が多くなる。穂高が見えるようになってくると長塀山の頂上も近い。長塀山頂上には三角点があり穂高連峰を木々の間から見ることができる。ここからゆるやかなアップダウンを繰り返しながら蝶ヶ岳に向かう。

上高地の横尾から蝶ヶ岳への登山

必要日数日帰り登山、1泊2日登山
片道コースタイム※7時間5分
距離約7.4km
累積標高約1,201m
難易度★★☆☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定
横尾

横尾から蝶ヶ岳の稜線へまっすぐ登るこのルートはコースタイムが短いだけに急登の連続である。横尾山荘前では水場がある。ここで身仕度を整えて出発しよう。横尾大橋を渡って涸沢へ行く人たちとは別の槍ヶ岳方面に行くと、すぐに蝶ヶ岳への分岐がある。ここで分岐を右にとってクマザサの中を少し歩き、樹林帯の中の急坂を登り始める。

樹林帯が開けて槍ヶ岳が見えれば槍見台。標高1900mぐらいで、まだ4分の3ぐらい残っている。ここからまた樹林帯の中を登るようになる。道は時折ジグザグもあるがほとんど直登で健脚向き。右へ行けば蝶ヶ岳ヒュッテ、左が蝶槍を越えて常念岳という分岐に出る。

三股から蝶ヶ岳への登山

必要日数日帰り登山、1泊2日登山
片道コースタイム※8時間30分
距離約11.3km
累積標高約1,454m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

登山口のある林道終点にはトイレなどがあって便利だ。登山道は本沢に沿ってしばらく行って、吊橋で対岸に渡る。まもなく「カ水」という水場があり、その後が水場がなくなるためしっかり補給しておこう。ここから樹林帯の中の急登が続く。

まめうち平のベンチを過ぎ、道が右にトラバースすると蝶沢の上部に出る。道はガレ場を行くので浮石などに注意。右手に常念岳と常念岳への稜線が見えてくれば頂上はもうすぐ。道がハイマツ帯の中を行き左に回り込むようになると分岐に着く。左は大滝山へ、右が蝶ヶ岳へ行く。

徳本峠から大滝山~蝶ヶ岳周回登山

必要日数1泊2日登山
片道コースタイム※13時間35分
距離約22.6km
累積標高約1,827m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定
徳本峠

徳本峠小屋の横から樹林帯を行く。広い稜線をゆるやかに登って行き、三角点のある2246.5mの展望のないピークを過ぎると道はゆるやかな下りになる。

そして稜線が狭くなってきて「明神見晴らし」に出る。ここからは北西側の展望が開け、樹林の上に明神岳が、前穂北尾根の上に槍ヶ岳の穂先がちょこんと見えている。「明神見晴らし」から道は小さく下ってゆるやかな登りを行くと、2364mに建つ「大滝槍見台」がある。丸太で組まれる高さ3m位の櫓があり、その上に立つと奥穂高岳、明神岳から槍ヶ岳、大天井岳までのパノラマを見ることができる。

「大滝槍見台」を後ろに道は小さく下って樹林帯のゆるやかな登りになる。相変わらず展望のない道が続く。やがて道が稜線上から山腹を行くようになる。そして道が稜線上に戻ると安曇野側が開け、崖沿いの狭い急坂を登って大滝山の南峰に出る。背の高いハイマツ越しに穂高の山が見える。

南峰から樹林帯を行くと大滝山荘があり、先へ樹林を抜けると北峰だ。ここからは長塀尾根の上に槍ヶ岳が見える。展望の良い稜線をゆるやかに下り、池糖を横切って樹林帯を下って行く。鞍部を過ぎて登り返し、樹林帯を抜けると三股への分岐となる。ここから小さく登ってテント場を過ぎれば、蝶ヶ岳に到着する。

蝶ヶ岳ヒュッテ|予約方法・テント場

基本情報

営業期間4月25日から11月3日予定
収容人数100名程度
携帯電話談話室の本棚にあるコンセントで充電可能(1回100円)
お風呂なし

予約について

予約スタート宿泊希望日の1ヶ月前の10時より
予約方法電話
ヒュッテ松本事務所(0263-58-2210 受付時間10:00~17:00)

宿泊料金(2022年5月現在)

宿泊
1泊2食付大人 13,000円
子供 9,500円
1泊夕食付大人 11,500円
子供 8,500円
1泊朝食付大人 10,500円
子供 7,500円
素泊まり大人 9,000円
子供 6,500円
※館内の自炊スペース、飲食可能なスペースには限りあり
個室宿泊料金の他に1室あたり15,000円の個室料
※最大5名(同居家族の場合は6名まで)
夕食のみ大人 2,500円
子供 2,000円
朝食のみ大人 1,500円
子供 1,000円
お弁当1,500 円
飲用水水 200 円/1L
お湯 300 円/1L
お茶 400 円/1L
キャンセル料5,000円/人
※詳細は山小屋にて
飛び込みプラス3,000円/人
※詳細は山小屋にて

テント場

料金2,000円(税・トイレチップ込)
予約方法不要
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