北アルプス入門の山、また、槍、穂高の展望台として知られている蝶ヶ岳には、徳沢、横尾からのコースと安曇野側の三股からのコースがある。難しい岩場もない上にお花畑などを楽しむことかでき、展望も素晴らしいので、多くの登山者で賑わっている。三股のコースは混雑した上高地を避けるのに便利である。

    蝶ヶ岳への4つの登山ルート・難易度

    徳沢から蝶ヶ岳への登山ルート・難易度

    • 難易度:中級
    • 合計所要時間:4:40
    • 累積標高:1190m
    • 距離:約5.2km
    • コースタイム:徳沢-(100分)→2000mの平-(120分)→長塀山-(30分)→妖精ノ池-(30分)→蝶ヶ岳

    徳沢

    徳沢

    徳沢から蝶ヶ岳へ登る長塀尾根はコースタイムの長いルートである。徳澤園の横から取り付き、樹林帯の中をジグザグに登って行く。途中に水場がないので徳沢で用意する。

    2000mの平・長塀山

    2500m手前にはシラビソなどの木に囲まれて、小さな池がたたずんでいる。周囲に倒木が多くなり、穂高が見えるようになってくると長塀山の頂上も近い。頂上には三角点があり、樹間越しに穂高連峰が望まれる。ここからゆるやかに登り下りを繰り返しながら蝶ヶ岳に向かう。途中にはお花畑があり、登山者の目を楽しませてくれる。

    妖精ノ池

    樹林帯が終わりハイマツが多くなってくる手前に妖精の池がある。池の周りには高山植物が咲き、妖精の池の名に恥じない趣がある。

    蝶ヶ岳

    樹林帯を過ぎハイマツの中の道をしばらく行くと、蝶ヶ岳ヒュッテの屋根が見えてくる。テント場への分岐を右に見て先へ少し行けばヒュッテの前に出る。ヒュッテの前から常念の方へ少し行ったこところに、展望指示盤が置かれている瞑想の丘があり、穂高連峰の眺めが素晴らしい。そして右手にはU字谷地形を見せる槍沢の奥に、槍ヶ岳を望むことができる。蝶ヶ岳の頂上はテント場の西側、長塀尾根への分岐になる小高いピークがそれである。

    横尾から蝶ヶ岳への登山ルート・難易度

    • 難易度:中級
    • 合計所要時間:4:10
    • 累積標高:1110m
    • 距離:約3.4km
    • コースタイム:横尾-(60分)→槍見台-(160分)→横尾分岐-(30分)→蝶ヶ岳

    横尾

    横尾

    横尾から蝶ヶ岳の稜線へまっすぐ登るこのルートはコースタイムが短いだけに急登の連続である。横尾山荘前で水などを補給し、身仕度を整えて出発しよう。横尾大橋を渡って涸沢へ行く人たちと別れ、槍ヶ岳方面に行けば、すぐに蝶ヶ岳への分岐がある。ここで分岐を右にとってクマザサの中を少し歩き、樹林帯の中の急坂を登り始める。自分のペースを守って登ろう。

    槍見台

    道はしっかりしていて、時々踏跡が出てくるが、ロープなどで道を示してあるので安心して登れる。樹林帯が開けて槍ヶ岳が見えれば槍見台である。標高1900mぐらいで、まだ4分の3ぐらい残っている。ここからまた樹林帯の中を登るようになる。道は時折ジグザグもあるがほとんど直登だ。

    シラビソ、コメツガなどの樹林にダケカンバやナナカマドが混じるようになると稜線は近い。突然目の前が開けて樹林帯を抜ければ、あとひと登りで稜線に出る。

    横尾分岐・蝶ヶ岳

    横尾分岐・蝶ヶ岳

    森林限界を抜けた爽快感に浸りながら、小石混じりの道を稜線の分岐に着く。右へ行けば蝶ヶ岳ヒュッテ、左が蝶槍を越えて常念岳だ。振り返れば槍穂高の山々が目の前に連なり、足元には川の流れが白く光っている。このルートは蝶ヶ岳、常念岳の他のルートに比べれば展望もきかず急登が続くので、利用する人は少ないが、エスケープルートとしては便利である。

    三股から蝶ヶ岳への登山ルート・難易度

    • 難易度:中級
    • 合計所要時間:5:05
    • 累積標高:1477m
    • 距離:約5.5km
    • コースタイム:三股・林道ゲート-(15分)→三股-(130分)→まめうち平-(160分)→蝶ヶ岳

    三股・林道ゲート・三股

    三股・林道ゲート・三股

    登山口のある林道終点にはトイレなどがあって便利だ。登山道は本沢に沿ってしばらく行って、吊橋で対岸に渡る。まもなく「カ水」という水場。しっかり補給しておこう。ここから樹林帯の中の急登が続くが、焦らずにゆっくりと登ろう。道はよく手入れされていて歩きやすい。

    まめうち平

    まめうち平

    まめうち平のベンチを過ぎ、道が右にトラバースすると蝶沢の上部に出る。一服するにはよいところで大勢の登山者が休んでいる。ここから道はガレ場を行くので浮石などに注意しよう。まだまだ急登が続くが、右手に常念岳と常念岳への稜線が見えてくればもうすぐだ。道がハイマツ帯の中を行き左に回り込むようになると分岐に着く。左は大滝山へ、右が蝶ヶ岳へ行く。

    蝶ヶ岳

    蝶ヶ岳

    ゆるやかな稜線を少し行くとテント場を通り蝶ヶ岳ヒュッテの前に出る。小屋の前には展望指示盤のある瞑想の丘があり、山頂は長塀尾根への下りの左のピークだ。夏山シーズンで上高地が混雑するときなどに利用すると便利なルートである。

    徳本峠から大滝山、蝶ヶ岳への登山ルート・難易度

    • 難易度:中級
    • 合計所要時間:6:45
    • 累積標高:1118m
    • 距離:約11.6km
    • コースタイム:徳本峠-(分)→明神見晴-(分)→大滝槍見台-(分)→大滝山-(分)→鍋冠山・小倉分岐-(分)→蝶ヶ岳

    徳本峠

    徳本峠

    徳本峠小屋の横から樹林帯を行く。広い稜線をゆるやかに登って行き、三角点のある2246.5mの展望のないピークを過ぎると道はゆるやかな下りになる。

    明神見晴・大滝槍見台

    そして稜線が狭くなってきて「明神見晴らし」に出る。ここからは北西側の展望が開け、樹林の上に明神岳が、前穂北尾根の上に槍ヶ岳の穂先がちょこんと見えている。「明神見晴らし」から道は小さく下ってゆるやかな登りを行くと、2364mに建つ「大滝槍見台」がある。丸太で組まれる高さ3m位の櫓があり、その上に立つと奥穂高岳、明神岳から槍ヶ岳、大天井岳までのパノラマを見ることができる。

    大滝山

    「大滝槍見台」を後ろに道は小さく下って樹林帯のゆるやかな登りになる。相変わらず展望のない道が続く。やがて道が稜線上から山腹を行くようになる。そして道が稜線上に戻ると安曇野側が開け、崖沿いの狭い急坂を登って大滝山の南峰に出る。背の高いハイマツ越しに穂高の山が見える。

    鍋冠山・小倉分岐/蝶ヶ岳

    南峰から樹林帯を行くと大滝山荘があり、先へ樹林を抜けると北峰だ。ここからは長塀尾根の上に槍ヶ岳が見える。展望の良い稜線をゆるやかに下り、池糖を横切って樹林帯を下って行く。鞍部を過ぎて登り返し、樹林帯を抜けると三股への分岐となる。ここから小さく登ってテント場を過ぎれば、蝶ヶ岳に到着する。

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