クラッククライミングやビッグウォールクライミングにおいて重要なギアのひとつがカムで、使い方は岩の隙間、約1センチちょっとぐらいのクラックにプロテクションを入れて固定し、ロープで体を支えながら岩を登っていきます。
クライミングカム「エイリアン」の使い方
プロテクションを岩の隙間に入れたら、ロープをクリップ。また次の隙間をみつけて同じような行動を繰り返す。そうして上へ上へと登っていきます。カムの間隔は様々で、10メーターの時もあれば、3メータという時もあって、優しいところであれば、間隔を広くしていくというように考えてます。傾斜、自分の技術、体力で優しい、難しいを決めていくんですが、これは経験がものを言います。
クライミングカムの使い分け
カムをセットをする時にも結構体力を使っちゃうんです。セットを少なくすることで体力は温存できるけど、その分リスクも高まるという考え方です。それをどう自分の中で考えて行動するか?というのが、クライミングの面白いところなんです。
このカムは数々の若い頃に登ったクライミングで共にした道具で「これさえあれば登れる気がする」という勇気がもらえる道具です。他のカムではブラックダイアモンドのキャメロットという定番なカムがあるんですけど、大きいものとしてこれを使っていて、小さいものにエイリアンというように使い分けています。
安心感を得るクライミングカム
photo by Christopher Bruno
当時ヨセミテなどの海外に行ってたときも、このエイリアンのカムを使うことによって安心感を得られるんです。そして今までエイリアンが外れたことはないですね。一度だけ自分のミスで外れそうになったぐらいです。ヨーロッパに行くとき、ブラジルに行くとき、使うか使わないか分からないけど、クラックに登る予定がなくとも、持っていくお守りのような存在です。
これも古くなってきて、そろそろ買い替え時だなとは思ってます。命に関わるものなので、買い替え時は大事です。