山でも家でも会社のランチ弁当でも、ずっと手放さずに使えるカトラリーを探していて出会ったこのスポークは「Lue(ルー)」というブランドのもの。日本人の菊池流架氏が手作りで仕上げている真鍮製のカトラリーだ。
登山中にストレスなく使えるLue(ルー)
テント泊登山での晩御飯は、ラーメンや丼ものにスープといった献立が多く、スプーンもフォークも両立している「スポーク」と言われる商品は非常に便利であり、昔から別のブランドのものを使っていた。
しかし鍋にこびり付いた米をそぎ落としている時に「ポキッ」と折ってしまった事が度々あり、丈夫なもので長く使い続け馴染んでいく、このLueのスポークは30グラムという若干の重さがあったものの選択するだけの魅力があった。
「同じものを長く使い続ける」事は、自分色に染まっていくという経年変化を楽しめる。真鍮という素材においてもこの変化は強いようだ。
Lue(ルー)の真鍮素材について
真鍮は経年変化の楽しめる素材です。使い込む程に味わいがでてきます。これは使う事により表面に酸化膜がはり金属を保護してくれるためです。これにより金属独特のにおいも軽減されます。
真鍮とは銅と亜鉛の合金です。銅には殺菌作用があると言われ、亜鉛は人体に必要なミネラルの一つです。
真鍮製の食器は朝鮮の王族などによって使用されてきました。銅や真鍮に表れることのある緑青ですが、長い間、日本では有害との説がありましたが、近年になり人体に害のある物ではないと科学的にも証明されています。
真鍮製品の普段のお手入れ
食器用洗剤で洗い、布巾で拭き、水気をおとしてください。丁寧に使うと均等に酸化膜がはります。洗わずに置いておいたり、食器につけたままにしたり、長い間ほうっておかれると黒ずんだり緑青が出やすいので、初めのうちは特に気をつけてお使い下さい。
黒ずみや緑青が気になる場合は塩とお酢を混ぜた物や研磨剤の入った洗剤などで磨くと元の光沢が出てきます。
汚れの落ちにくい場合は薄めたお酢に一晩つけたのち磨いて下さい。