クイックドライタオルは登山をする皆さんの多くが持ち歩いていて、クイックドライタオルといえばアウトドアというイメージが強いと思います。そんなクイックドライタオルの中でも僕が愛してやまない「speedo(スピード)」のマイクロセームタオルを紹介します。
セームタオルの歴史
セームタオルは最初は自動車の洗車拭き上げ用に開発された歴史があり、優れた吸水性に注目したスポーツ用品メーカーがタオルに転用したのが始まりです。セームタオルとは深谷ヤギなどの皮をなめしたもののことを指し、ミズノやSpeedoなどのスポーツメーカーから出ているセームタオルはPVAスポンジからできています。
おすすめポイント
- 水泳選手の必須アイテムが登山者にも使い心地がいい
- 完全に乾ききった時にも柔らかさを保つよう改良された点が魅力的
- 吸水性、速乾性は多くの水泳好きからお墨付き
セームタオルを改めて考える
セームタオルは登山の始まりから終わりまで、とにかく汎用性が高く、様々なシーンで活用できます。
樹林帯で登山をしている時には汗を拭うために使用し、日焼け予防対策のために首に巻き、テント場で枕カバーにして、テントに付いた結露を拭います。
鼻水が出たら拭いて、肌に泥がついたら拭いて、水場でジャバジャバと洗って、絞って乾かして、また清潔になったら汗を拭いて使い続けます。
登山が終わって近くの温泉に入る時もタオルとして活用して、『たくさんお世話になったね』と言いながらバックパックにしまって帰宅します。
こう考えるとセームタオルって汎用性めちゃめちゃ高いんです!
学生時代から愛用しているセーム
幼少時代からずっと水泳一筋だった僕にとって、スピードのセームタオルっていつも持ち歩いている相棒という存在だったので、日常に溶け込んだ必須アイテムすぎて、改めて見直すようなアイテムではありませんでした。
水泳仲間同士、セームタオルは『セーム』という愛称で親しまれていて、子どもの時は水泳の練習が始まる前にコーチから、『セーム、ちゃんと持ってきているかー』と聞かれるほど、体を冷やさないようにするための大事なアイテムとして肌身離さず持っていました。
あなたの愛用品って何ですか?
なんて聞かれることがよくあるのですが、よくよく考えてみると小さな頃から今に至るまで、水泳から登山、トレイルランニングとアクティビティの垣根を越えて、ずっと使い続けているスピードのセームがナンバーワンの愛用品ですね。
セームタオルの良さ
僕が知る限りのクイックドライタオルは、乾くとパリパリになって硬くなるもの、もしくは柔らかいけど若干保水感が残るものが多いですが、セームタオルはちゃんと乾いても柔らかい肌触りがのこるよう改良されているのが特徴です。
購入時はボトルの中にセームタオルが入って販売されているので、ボトルはカラビナでザックにかけたりしてミックスナッツなど行動食を入れて使うこともできます。
スピードのセームタオルにはいくつか種類があって、スタンダードなセームタオルにはサイズが2種類で小と大があります。
吸水速度が約3倍で速乾性が約1.4倍にアップしたマイクロセームタオルはMとL、そして大きなスポーツサイズの3サイズで展開されています。
僕は全部で3枚セームタオルを持っていて、1枚目が学生時代に水泳のインターハイの記念にもらったもの。
2枚目が社会人になって購入したもの。3枚目が40を超えて最近手に入れたものです。
写真は左から、学生時代、社会人、そして今のセームです。何気に社会人になってから使っている奴が登山やトレラン、テンカラに持っていって使い込んでいるのでボロボロでした(笑)
硬くならないセームタオルが登山におすすめ
乾くとカチカチになるセームタオルもあるのです硬くならない肌あたりが優しい柔らかな状態を維持するセームタオルもあります。硬くなったセームタオルを柔らかくするのに水が必要になるのですが、登山では大事な水を「タオルを柔らかくするため」に使用するのは避けたいところ。
セームタオルにはSpeedoのマイクロセームタオルを筆頭に柔らかな状態を維持するモデルもあるので、登山で使用することを前提に購入する際は注意しましょう。