アークテリクスは、コレクションとサブカテゴリー、製品グループという3つの情報を掛け合わせ、それぞれの製品に特徴を持たせています。自分がどのようなアクティビティを楽しみ、その上でどのような機能を欲しているかを考えて選ぶことができるようにアークテリクスの商品は展開されています。
今回は間違った商品を選ばないように、アークテリクスの商品の違いと選び方を紹介します。
コレクションの種類
現在アークテリクスの商品にはアクティビティごとでコレクションが分けられています。全6種類のコレクションは以下のとおりです。
※横スクロールで表がスクロールできます。コレクション名 | アルピニズム&クライミング | アークテリクス基本装備 | ハイキング&トレッキング | ライフスタイル | スキー&スノーボード | トレイルランニング |
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アイコン | ||||||
意味 | 高山で効率よく動け、体を保護できるようデザインされたクライミング用装備。 | 幅広くさまざまなアクティビティやコンディションに対応する、高機能デザイン。 | 人里離れた場所やさまざまなコンディションの下で行うハイキングやトレッキングに適した、丈夫で保護機能に優れたテクニカルデザイン。 | アウトドアでのテクニカルな機能性と、快適さ、丈夫さも併せ持つ普段づかい用アイテム。 | プロテクションや重ね着のしやすさ、動きやすさを効率よく実現した、スノースポーツに特化したデザイン。 | 自由な動きを確保し、汗や湿気をコントロールできるテクニカルなトレイルランニング・システム。 |
上記のようにわかりやすいネーミングで分けられており、それぞれアイコンが設定されているので、オフィシャルサイトでチェックし、自分がどのようなアクティビティを楽しみたいかで商品を絞ることができます。
主な違いは素材や機能で、例えばウィンドブレーカーをスコーミッシュフーディーは基本装備というコレクションに位置づけられ、インセンドフーディはトレイルランニングというコレクションに位置づけられています。
スコーミッシュフーディがシンプルに通気素材を使ったウィンドシェルに対し、インセンドフーディは脇にメッシュ素材を使い、より通気性を向上させたパネルが配置されていたりと違いを見出せます。
サブカテゴリーの種類
サブカテゴリーは製品の機能と使用目的を定義する際に、アルファベット2文字で表現されています。商品によっては定義されていないものもあります。
※横スクロールで表がスクロールできます。サブカテゴリー略称 | AR | FL | IS | LT | LD | MX | SV | SL | VT |
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サブカテゴリー名 | オールラウンド | ファスト&ライト・敏速&軽量 | インサレーテッド | ライト・軽量 | 長距離 | ミックスウェザー・変わりやすい天候 | シビア・悪天候用 | スーパーライト・超軽量 | バーティカル |
意味 | さまざまなアクティビティに活用できる多用途という点を重視した、耐候性能に優れた機能と素材を使用。 | さまざまなコンディション下での素早い移動を可能にする、高機能、軽量のミニマルデザイン。 | 暖かさを効果的に確保し、さまざまな要素から体を守る断熱性能に優れた製品。 | 高性能でミニマルなデザイン、軽量なのに丈夫。 | 長距離のトレイルランニング用に、快適性とサポート力、プロテクション性能を高めた、軽量かつ耐久性のあるフットウェア。 | 非常に丈夫で、通気性と動きやすさにも優れる。変わりやすい天候の下、他のアイテムと組み合わせて使用するのに最適。 | 悪天候など厳しいコンディションに長期間耐えうる、最も耐久性の高い素材を用いた耐候性のあるアイテム。 | 耐久性に加え、軽さと持ち運びやすさを重視した、超軽量素材とデザイン。 | 変化に富むルートでのグリップ力や機能、耐久性を確保したトレイルランニング用フットウェア。 |
このアルファベット2文字は商品名のあとについており、例えばアークテリクスのハードシェルのアルファを例にとると
アルファIS、SV、AR、FLとサブカテゴリーが定義されています。
ダウンウェアなどはわかりやすく、セリウムSVとSLの違いを見てみると、ダウン量や使用されている生地など見た目にもわかりやすく、厳冬期、夏山など活用したいシーンを考えて選択しやすくなっています。
製品グループの種類
製品グループはアルファやべータといったギリシャ文字で表現されています。
※横スクロールで表がスクロールできます。製品グループ名 | アルファ | ベータ | デルタ | ガンマ | ロー | シグマ | ゼータ |
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アイコン | α | β | Δ | Γ | ρ | Σ | Ζ |
意味 | 高山の環境から体を守る、軽量で、ミニマリスト・デザインのクライミングとアルピニズム用製品。 | 万能:さまざまなアクティビティやコンディションに対応する、高機能デザイン。 | 通気性の良いフリース・ミッドレイヤー。熱効率に優れ、肌触りも快適。 | 耐候性と伸縮性のあるミッド/アウターレイヤー。高い通気性と耐摩耗性を備える。 | 素晴らしい湿気管理機能を持つ、熱効率に優れたベースレイヤー。ストレッチの効いた快適な着心地。 | ミニマルデザインで通気性に優れ、ダイナミックな動きに注力して作られたクライミング、アルピニズム用ソフトシェル。 | 快適さと効率の良さを重視した、ハイキングやトレッキング用の軽量デザイン。 |
べータというハードシェルを例にとってみると、SV、AR、FL、SLと4種類の展開がありますが、それぞれ特徴が共通しており、使用されている生地やドローコードなどに違いがあるだけで、類似製品を一つのグループにまとめているという特徴があります。
例えばアークテリクスのハードシェルで人気があるベータとアルファは、着丈の違い、ポケットの数などに違いが見出せます。
アークテリクスのウェアの違い・選び方例
ウィンドブレーカー編
アークテリクスのウインドブレーカーで代表的なものにはスコーミッシュフーディ、インセンドフーディ、ノディンジャケットという3種類が挙げられます。
これらウィンドブレーカーは、コレクションの違いはありますがサブカテゴリー、製品グループは定められていません。
スコーミッシュフーディが基本装備コレクション、インセンドフーディがトレイルランニングコレクション、ノディンジャケットがハイキング&トレッキングコレクションとなっています。
※横スクロールで表がスクロールできます。アイテム名 | インセンドフーディ | ノディンジャケット | スコーミッシュフーディ |
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コレクション | トレイルランニング | ハイキング&トレッキング | 基本装備 |
イメージ | |||
重量 | 125g | 155g | 140g |
素材 | 異素材を組み合わせ | 同素材 | 同素材 |
フード | 不使用時に丸めて、スナップで留める | 隠しジッパーで襟の中に収納 | 調節可能なストームフード |
上記の表の通りハードなアクティビティで使用するインセンドフーディの重量が125gと最軽量となっており、またそれぞれアクティビティでの使用で快適な着心地を体感できるように工夫されていることがわかります。
ハードシェル編
アークテリクスのハードシェルで代表的なものにはアルファ、ベータという2種類が挙げられます。
これらハードシェルはコレクション、サブカテゴリー、製品グループと3つの情報を掛け合わせ、それぞれの製品に特徴を持たせています。
製品グループはイコール商品名ともなっており、アルファ SV とベータ SV を比較してみると、アルファにおいては耐久性が最も高い表面素材をゴアテックスプロに組み合わせており、嵐にも耐え得る非常に長持ちする保護性能を実現しているなど特徴があります。
アルファには SVとARの2種類サブカテゴリーが存在します。ベータはSVとARと SLの3種類 サブカテゴリーが存在します。
SVはシビアの略称となっており悪天候など激しいコンディションに長期間耐えうる製品グループの中では最も耐久性の高い素材を用いた耐候性のあるハードシェルに仕上がっています。
ARはオールラウンドの略称となっており、アルパイン登山以外にハイキングやなどでもオーバースペックにならない作りが特徴で、耐候性能に優れています。
このように3つの情報を組み合わせて考えると、厳冬期における北アルプスの登山を楽しみたいのであればアルファでSVが良いのではないかと考えたり、3シーズンでレインジャケットとしても活用したいと考えるのであれば、アルファかべータのARが良いのではないかと考えることができます。
最後に
アークテリクスは比較的、経験を積んできたタイミングで、どのような機能が備わっていると便利なのか?ということがシチュエーション別で考えることができるようになってから、購入を検討するのも良いと思います。
また、自分がどのようなアクティビティを楽しみたいか具体的に話せるようになって、その上で登山専門店で登山のウェアに詳しい店員の方にお話を伺って、購入すると間違った買い物にならずに済むと思います。
アウトドアウェアの中でもアークテリクスは高い買い物になるので、自分での吟味と詳しい方からの情報を頼りに、上記であげた3つの情報を掛け合わせ検討されてみてください。
アークテリクスウェアおすすめ店
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