冬山用登山靴の多くが片足1キロ前後という重量が多い中今回紹介するスカルパ リベレTECH ODは、600グラムと軽量でありながら歩きやすく保温性もあるバランスの取れた冬山登山靴です。
おすすめポイント
- デザインや材質を徹底的に吟味することで600g(#42、片側)というトレッキングブーツ並みの軽さを実現
- スカルパ独自のソックフィットプラスによって足にぴったりフィット
- 登山靴の中で足のブレが少なく、歩行がラクに感じる
- プリマロフトのゲイターで保温力を高めた作り
- ゲイターには防水透湿性が高いアウトドライが採用されていて、湿った雪や溶け始めた雪なども浸水がない
- シューレースを隠すように伸縮性のパネルが取り付けられている
- 2000メートル以下の冬山や、晩秋や初春寒い時期における登山に最適な登山靴
- シューレースは上から引くだけで固定ができフィット感を簡単に調整ができる
- 冬山登山靴でありながら土や岩が露出した登山にもグリップ力があるソールのパターン
商品概要
ブランド | スカルパ |
商品名 | リベレTECH OD |
商品説明 | デザインや材質を徹底的に吟味することで600g(#42、片側)というトレッキングブーツ並みの軽さを実現した超軽量マウンテンブーツ。スカルパ独自のソックフィットプラスにより足にぴったりとフィット。プリマロフト®により適度な保温性があり、冬のトレッキングから中級山岳まで、軽快スピーディーに登りたい方にお勧めです。セミワンタッチクランポン対応。 |
価格 | ¥58,300(税込) |
重量 | 600g(#42、1/2ペア) |
材質 | アッパー=KCN-TECH/防水マイクロテック/S-TECH ライニング=ストレッチファブリック/アウトドライ® 中綿=プリマロフト® ソール=ビブラム・ペンタックスプレシジョン3 |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★★ |
安心感 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
動画で紹介
軽量の秘密
冬山用トレイルランニングシューズのようなすっきりとした見た目が特徴のリベレTECH ODは、スカルパ独自のソックフィットプラスによって足にぴったりフィットします。
そのぶん脱ぎ履きがしづらいという難点はありますが、行動中雪がシューズの中に入りづらくこのフィット感によって適度な保温性が持続します。
足入れは前の方には黒、後ろにはオレンジ色のテープが取り付けられており、これらを引っ張りつつ足を入れていきます。
登山靴に取り付けられているゲイターの伸縮性はそれほど高いものではないので、足を入れる際にはかなりの力が必要になります。
すんなり足入れできる人もいるかもしれませんが、僕の場合はスムーズに足が滑りこまず、手間がかかってしまいました。しかし足を入れ終わった後のフィット感は想像以上によく、登山靴の中で足のブレが少なく、歩行がラクに感じました。
ゲイターはそのままアッパーの裏側まで全面的に広がった作りとなっており、素材が化学繊維のプリマロフトで作られているので、これによって保温力を高めた作りとなっています。
登山靴を活用できるシーン
2000メートル弱の中級山岳から低山を歩くための登山靴というスペックで、スピーディーに移動することができる歩きやすさが魅力の冬山登山靴です。
ゲイターには防水透湿性が高いアウトドライが採用されているので、湿った雪や溶け始めた雪なども浸水がなく、春先などのトレイルに水たまりが多い場所でも安心して歩くことができます。
シューレースが枝などに引っかからないよう、また冬山登山を歩いているとシューレースに雪が付着して、それが元に足を冷やしてしまうことがないようにシューレースを隠すように伸縮性のパネルが取り付けられています。
保温性能については実際に1月中旬に2000メートル級の冬山を歩いてみて、行動中に少し甲の部分が冷たいなと感じるシーンがしばしばありました。積雪量や気温などその時の山の状態に合わせるのが大事ですが、2000メートル後半になってくるような標高が高い冬山登山ではもっとタフな冬山登山靴が必要だと思います。
リベレTECH ODは、2000メートル以下の冬山や、晩秋や初春寒い時期における登山に最適な登山靴なのではと思います。
特徴的なシューレース
冬山の登山、寒い季節の登山では、グローブをしたまま行動することが多いです。
だからシューレースが解けてしまったり、シューレースを使ってフィット感を調整するのにグローブをしたままでも対応しやすい作りというのは大きなアドバンテージだと思っています。
リベレTECH ODは、指でつかめるほどの小さなパーツがつけられています。このパーツに通したシューレースは上から引くだけで固定ができフィット感を簡単に調整ができます。
逆に上部のつまみを引けばシューレースはすぐに緩んでフィット感の調整がしやすいのも特徴です。
シューレースを通す部分には硬い金属製のフックやアイレットを使用しておらず、柔らかなテープ状になっているのでシューレースを締め付けて歩いても甲の部分に痛みを感じるようなことがありませんでした。
アウトソールの形状
冬山登山靴でありながら土や岩が露出した登山にもグリップ力があるソールのパターンとなっています。
アッパーが柔らかい印象ですが、アウトソールは内部のシャンクも含めてかなり固めに作られている印象です。
だからガレ場やトレールの安定していない場所を歩く時には足のブレが少なく、雪山では安定した歩行が可能となっています。
春になると頂上付近で雪が積もっていたりトレイルが凍結していたりする場合があるのですが、そんな時にもグリップ力がしっかりした形状のパターンを持つビブラムソールと、保温性の高い特徴のリベレTECH ODは安心な登山靴といえます。
雪山に限らず寒い季節のハイキングや登山におすすめできる登山靴です。