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高尾山の全登山コース-初心者にも安心な登山コースの難易度と見どころ紹介

高尾山の全登山コース-初心者にも安心な登山コースの難易度と見どころ紹介

高尾山は東京都の奥多摩山域にある標高599mの山。東京都民のいこいの森として親しまれている。ケーブルカーやリフトを利用するとほとんど歩かずに山頂まで登ることができる。高尾山の登山コースは、山頂付近を周回するコースも含めて、自然研究路が1~6コースあり、◯号路という表記で案内されている。その他に稲荷山、高尾山~陣場山、蛇滝コースなど特徴のあるコースが整備されており、ファミリーから登山初心者、トレイルランニングと様々なスタイルで楽しむことができるのが高尾山である。

高尾山の登山コース
出典:高尾登山鉄道
山の名前高尾山
都道府県東京都
標高599m
天気・アクセスなど高尾山の詳細情報

身近に山の自然を楽しめる6つの自然研究路

高尾山には6つの自然研究路があり、それぞれに地形を活かした歩きやすい登山道となっている。高尾山頂を目指す研究路もあれば、山麓を歩く路もある。

1号路

表参道コース
コース名表参道コース
全長3.8キロ
所要時間上り100分、下り80分
難易度★★☆☆☆
見どころ金毘羅台・さる園・たこ杉・浄心門・男坂女坂・薬王院
トイレ数5箇所

表参道コースの登山ルートをチェック

2号路

霞台ループコース
コース名霞台ループコース
全長900メートル
所要時間南、北側ルートそれぞれ15分
難易度★☆☆☆☆
見どころさる園・浄心門・霞台
トイレ数なし

3号路

かつら林コース
コース名かつら林コース
全長2.4キロ
所要時間上り60分、下り50分
難易度★★☆☆☆
見どころカツラ林・浄心門
トイレ数なし

4号路

吊り橋コース
コース名吊り橋コース
全長1.5キロ
所要時間上り50分、下り40分
難易度★★☆☆☆
見どころ吊り橋・浄心門
トイレ数1箇所
山頂下トイレ

5号路

山頂ループコース
コース名山頂ループコース
全長900メートル
所要時間30分
難易度★☆☆☆☆
見どころ江川スギ
トイレ数1箇所
山頂下トイレ

6号路

琵琶滝コース
コース名琵琶滝コース
全長3.3キロ
所要時間上り90分、下り70分
難易度★★★☆☆
見どころ岩屋大師・琵琶滝・大山橋・飛び石
トイレ数なし

琵琶湖コースの登山ルートをチェック

稲荷山コース

稲荷山コース
コース名稲荷山コース
全長3.1キロ
所要時間上り90分、下り70分
難易度★★★☆☆
見どころあずま屋
トイレ数なし(以前あずま屋近くにあったトイレは、老朽化のため撤去)

いろはの森コース

いろはの森コース
コース名いろはの森コース
全長1.5キロ
所要時間上り70分、下り50分
難易度★★★★☆
見どころ木の階段
トイレ数2箇所
日影沢キャンプ場、高尾山頂下トイレ(コース途中にはなし)

蛇滝コース

蛇滝コース
コース名蛇滝コース
全長1.5キロ
所要時間上り60分、下り40分
難易度★★★☆☆
見どころ蛇滝
トイレ数2箇所
ケーブルカー高尾山駅前トイレ、高尾梅の郷まちの広場(コース途中にはなし)

小仏城山~高尾山頂コース

小仏城山~高尾山頂コース
コース名小仏城山~高尾山頂コース
全長2.3キロ
所要時間高尾山頂→小仏城山 70分、小仏城山→高尾山頂 60分
難易度★★★☆☆
見どころもみじ台、一丁平
トイレ数2箇所
高尾山頂、もみじ台

小仏城山〜景信山コース

小仏城山〜景信山コース
コース名小仏城山〜景信山コース
全長2.4キロ
所要時間小仏城山→景信山 60分、景信山→小仏城山 55分
難易度★★★★☆
見どころ小仏峠
トイレ数1箇所
小仏城山

景信山〜陣馬山コース

景信山〜陣馬山コース
コース名景信山〜陣馬山コース
全長6.0キロ
所要時間2時間20分
難易度★★★★★
見どころ堂所山、底沢峠、明王峠、奈良子峠
トイレ数1箇所
景信山

小仏城山〜相模湖コース

小仏城山〜相模湖コース
コース名小仏城山〜相模湖コース
全長5.0キロ
所要時間小仏城山〜千木良:上り60分、下り40分
千木良〜相模湖:40分
難易度★★★★☆
見どころ弁天橋
トイレ数2箇所
小仏城山、千木良公衆トイレ

相模湖コースの登山ルートをチェック

東高尾山稜コース

東高尾山稜コース
コース名東高尾山稜コース
全長4.5キロ
所要時間2時間10分
難易度★★★★★
見どころ四辻、草戸山、三沢峠
トイレ数なし

南高尾山稜コース

南高尾山稜コース
コース名南高尾山稜コース
全長5.2キロ
所要時間2時間10分
難易度★★★★★
見どころ三沢峠、大垂水峠
トイレ数なし

北高尾山稜コース

北高尾山稜コース
コース名北高尾山稜コース
全長10キロ
所要時間5時間
難易度★★★★★
見どころ黒ドッケ、富士見台
トイレ数なし

表参道(清滝)の登山概要・難易度

全長3.8キロ
所要時間上り100分、下り80分
難易度★★☆☆☆
見どころ金毘羅台・さる園・たこ杉・浄心門・男坂女坂・薬王院
トイレ数5箇所

京王線高尾山口駅で下車して右に向かい、赤いモミジ橋の脇からケーブルの清滝駅前の広場に出る。広場脇の清滝の右側から表参道を登り始める。こごは、明治100年を記念して作られた東海自然歩道の東の起点だ。

沢に沿った杉の下の車道はよく整備され、徐々に急になる。やがて右へ急カーブして山腹へ。尾根を進んでリフトの山上駅を過ぎ、展望塔のあるかすみ台へ着く。桜、紅葉、夏の休日や、初詣、節節分などの薬王院の行事の時には都会の雑踏並みに賑わっている。道は平坦になり十一丁目茶屋、サル園、野草園、タコ杉を経て赤い燈龍が並ぶ参道を進むと、信仰の山の雰囲気が漂ってくる。やがて左に108段の石段のある男坂、右にゆるく登る女坂に分かれるが、すぐ上で合流する。これより樹高40mもある杉並木と杉苗の献木の札が板塀のように続く道を歩くと、薬王院の境内だ。

本堂の左脇の石段を登り、次の権現堂は右から廻り込んで、急な石段愛を登って奥の院に出る。一度ゆるく下って、日影沢からの道を合わせ、茶店の並ぶ高尾山頂に出る。山頂には、高尾ビジターセンターがあり様々な情報が得られる。西側の展望台からは、富土山をはじめ丹沢から山梨県東部の山々が美しい

琵琶滝コースの登山概要・難易度

全長3.3キロ
所要時間上り90分、下り70分
難易度★★★☆☆
見どころ岩屋大師・琵琶滝・大山橋・飛び石
トイレ数なし
琵琶滝コース

高尾山は修験の山である。このコースを歩き、白衣の行者が滝に打たれる姿を見て、読経の声などを聞くと、高尾山のもうひとつの姿を実感する。

ケーブル清滝駅から左へ沢に沿った車道に入る。いつも潤いのある心地よい道である。修験の滝へ向かう道端には、石仏などに線香や花が供えられて独特のムードが高まっていく。

歩道となり沢に沿って進んで行く。やがて修験道場の建物が見え、登みきった空気の中に滝の音と修験者の気合いの声が響いて、琵琶滝である。

ここから右へ表参道の十一丁目茶屋へ登る道を分ける。沢に沿っていく道は徐々に急になり、大山橋で左岸に渡る。やがて左に稲荷山コースの大平への道を分けて、沢の中を登り、右に小尾根に取り付き直登する。山頂を巻いている5号自然研究路に出て左に進み、稲荷山コースと合流して山頂に出る。

小仏城山〜相模湖コースの登山概要・難易度

小仏城山〜相模湖コース
コース名小仏城山〜相模湖コース
全長5.0キロ
所要時間小仏城山〜千木良:上り60分、下り40分
千木良〜相模湖:40分
難易度★★★★☆
見どころ弁天橋
トイレ数2箇所
小仏城山、千木良公衆トイレ

大見晴台での展望を楽しんだなら、山頂広場の西の端から急な階段を下る。茶屋のある紅葉台で平坦となるが、さらに下り、整備された道を下って鞍部に着く。指導標左に国道20号の大垂水峠への道を分ける。このコースは高低差は少なく、静かなコースである。ただし、大垂水峠からの交通の便は良くないので、あらかじめバス時刻を調べておきたい。

さて尾根道は一丁平へのゆるい登りになる。道の両側にサクラの木が出始め、前方が開けると一丁平に着く。ベンチなどの休憩施設が整備され、カエデやサクラが植えられた気分のよい広場である。相変わらず整備された広い道を登って行くと、パラボラアンテナの建つ城山はもう近い。道は二分し、左は防火線の尾根を直上していくルートであるので、指導標に従い右の道をとる。尾根を外した道は、植林の中をたどって再び分岐となる。ここでは、左に折れて登る道に入ると展望が一気に開ける城山の山頂に出る。

足元に相模湖が光り、丹沢や道志の山々を前景として高く富士山が望まれるところである。振り返ればたどって来た尾根と高尾山の向こうに関東平野が広がっている。広い山頂にはベンチも多く設置されて、ゆっくりとお弁当を広げるにはよい場所である。

下山は北西に延びる小仏峠方面への縦走路と別れ、相模湖に続く尾根を道にとる。階段状の道は樹林の中へと入り、展望がきかなくなるが、雑木林に変われば木の間越しに周囲の山並みが望める。尾根筋からよく踏まれた道を大きなジグザグで下る。右に尾根を巻けば、上方に陣馬方面の山々が、そして下方には幾何学模様を描いて延びる中央自動車道が目に入る。雑木の中で展望はなく、やや岩のゴロゴロした部分もあるので注意して下る。下りが続いて松林になれば、相模湖が近づいてくる。ゴーゴーと中央道を走る車の音が響いている。

雑木林の中に入れば人家は近い。下り着いたところに茶屋があり、この軒先を抜けるように進んで集落に入る。指導標に沿い右折すれば国道20号に出る。千木良バス停があるので、バスで相模湖へ出てもよい。

相模湖へは国道を横切って、指導標に従って下れば、新しく架け替えられた吊り橋(弁天橋)で相模川の本流を渡る。両側に点在するバンガロー(閉鎖)の右端を登って車道に出るが、1日の疲れが出てきて、少々つらいところである。車道に出たら右に向かい、嵐山の登山口を過ぎ、ダムサイトを右に見て国道412号に出る。橋を渡り、車に注意して湖に沿ってゆるく登って、国道20号を渡れば相模湖駅である。

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