夏の雪渓歩行や冬の低山ハイクに持ち運びがしやすい軽アイゼンとチェーンスパイクですが、どちらを選べば良いかわからないという声をよく耳にします今回は軽アイゼンとチェーンスパイクの違いを紹介すると共に選び方やつけ方の基本まで紹介します。

    軽アイゼンとは

    まずアイゼンとは、登山靴の底に装着する金属爪のある登山用具をさします。主に冬の登山において地面が凍った場所や夏山では雪渓のある場所で滑らずに歩行する目的で装着するものです。ピッケルと共に冬山登山に欠かせない用具として知られています。アイゼンの爪の数には4〜12本爪までありその中の4〜6本爪のタイプを軽アイゼン、もしくは簡易アイゼン、コンパクトアイゼンと呼びます。

    軽アイゼン

    チェーンスパイク(チェーンアイゼン)とは

    チェーンスパイクとは、用途はアイゼンと同様ですが、爪が小さくまた登山靴の底に装着する金属がなくチェーンで構成されています。爪が小さい分、深い雪では滑り止めとしての効果が発揮されないため簡易的なアイゼンとして活用されています。アイゼンと比較してチェーンスパイクの方が軽量でコンパクトに収納できるメリットがあります。

    チェーンスパイク(チェーンアイゼン)

    軽アイゼンとチェーンスパイクのメリット&デメリットを整理

    軽アイゼンとチェーンスパイクにはそれぞれメリットとデメリットがあるので、これを表にして整理します。

    ※横スクロールで表がスクロールできます。
    アイテム軽アイゼンチェーンスパイク
    イメージ
    重量約500g約125~300g
    価格6,000円前後5,000円前後
    爪の大きさ
    装着方法テープやバックルで装着エラストマーでソックスのように装着
    コンパクト性嵩張る手のひらに収まる
    平坦な場所の歩行
    階段の歩行
    傾斜がある場所の歩行◯(傾斜角によってアイゼンを選択)×
    積雪量が多い◯(積雪量によってアイゼンを選択)×
    左がブラックダイヤモンドのアクセススパイク・右がモンベルのスノースパイク6 クイックフィット

    使用シーンについて

    軽アイゼンとチェーンスパイクの選び方は登る山にあわせて選ぶということが重要です(詳しくは上の表をご覧ください)。自分の行きたい山の積雪状況と勾配を調べて、装備を選ぶことで快適な登山を楽しめます。

    アイゼンの使用シーン

    チェーンスパイクを選ぶシーン

    アイゼンのように尖った爪がないけど、軽くコンパクトに持ち運ぶことができるという特徴があります。

    冬山であれば勾配がきつくなく、よって約1000m以下の低山での使用が一般的です。冬山では東と西の斜面とで雪の付き方が全く変わるなど予想ができないことが多くあるので、しっかりと状況を事前に把握することが重要です。

    例えば厳冬期の八ヶ岳を例にとると、スタートの美濃戸口から赤岳鉱泉や行者小屋までの林道では斜度もないのでチェーンアイゼンで歩行し、山小屋から先の勾配のある山に登る時にアイゼンに履き替えるという使い方が適していると思われます。

    チェーンスパイクを選ぶシーン
    美濃戸口から赤岳鉱泉や行者小屋までの林道

    オールシーズンでチェーンスパイクは保険代わりに持ち歩くことができる便利な道具です。渓流釣りを楽しむ人が渓に降りるときや、雪渓を歩くときに使用ができます。

    チェーンスパイクを選ぶシーン

    軽アイゼンを選ぶシーン

    チェーンスパイクに比べると爪の高さがあるので、雪が深くとも滑らず歩くことができます。しかし勾配がきつくなると4〜6本という少ない爪では転倒や滑落の危険があるので、冬山では2000m以下の山歩きというのを、ひとつの基準とすると良いでしょう。

    チェーンスパイクに比べると爪の高さがある
    下の黒い爪が軽アイゼンで、上のシルバーの爪がチェーンアイゼン

    雪のつき方を事前に把握する際に、別の視点で確認する上で重要なのがトレースがあるかないかという点です。トレースとは踏み跡のことを言いますが、踏み跡があることで比較的アイゼンの爪が雪に入りやすいので、この点も確認が重要です。

    話は脱線しますが、もしトレースがない場合はルートファインディングの技術が必要になります。またラッセルの必要が出てくるために、スノーシューや和かんじきといった別の登山道具も必要になってきます。

    装着方法の違い

    チェーンアイゼンの装着方法は靴下を履くように登山靴を履いた状態で足を入れます。多くのチェーンアイゼンがエラストマーと言って伸縮性のある素材を使用しており様々な登山靴にフィットします。初心者の方は爪が登山靴側に装着されないように気をつける必要があります。

    チェーンアイゼン装着方法

    軽アイゼンの装着方法はモンベルのスノースパイク6クイックフィットの場合だと、ラチェットバックルというモンベルが特許を取得しているバックルで装着を行います。登山靴の足首部分と、アッパー部分にバックルを装着してフィットさせる仕組みになっています。簡単にグイットさせまた着脱も容易なので非常に人気のある軽アイゼンです。

    スノースパイク6クイックフィット

    それ以外の軽アイゼンの多くはテープタイプとなっており軽量コンパクトな作りとなっています。ラチェットバックルの軽アイゼンと比較すると同じ爪の数で30gの差となっています。

    おすすめのチェーンスパイク

    snowline(スノーライン) チェーンセンプロ SL44UES001

    snowline(スノーライン) チェーンセンプロ SL44UES001
    • 素材:ステンレススチール、シンセティックラバー
    • 仕様:爪数は前8本、かかと3本(サイズSは前6本、かかと2本)。傾斜面のトラバースでチェーンセンの横づれを防ぐベルクロストラップ付き。
    • サイズ/S:アイレット色、オレンジ(シューズ20.5~23.0㎝)、M:アイレット色、レッド(シューズ22.5~25.0㎝)、L:アイレット色、ブルー(シューズ25.0~27.5㎝)、XL:アイレット色、グレー(シューズ27.0~30.0㎝)
    • 重量:S(280g)、M(330g)、L(360g)、XL(410g)※各ペアー1組
    • 11本爪

    Philicore Legh アイゼン スパイク

    Philicore Legh アイゼン スパイク

    アマゾンでチェーンアイゼンランキング1位の人気商品です。アイゼンの爪は304ステンレスを使用し、チェーンは防錆加工された201ステンレス鋼で、耐久性と耐水性が備わっており、-50°Cまで耐寒可能で、極寒地帯でも使用して頂けます。爪の厚みは2.1mm、長さは16mmあり、曲がり にくく接地性能も高く、複雑な路面にも対応しております。ストラップが低温化に強いTPEゴムで作られて、弾力性の高くて靴の大きさに合わせて3cm前後のサイズ調整が可能できて、軽量化と耐久性の両立を図ったアイテムです。

    Black Diamond(ブラックダイヤモンド) アクセススパイク

    Black Diamond(ブラックダイヤモンド) アクセススパイク

    夏場のスクランブリングから冬場のトレイルランニングまで、幅広い用途に対応するトラクションデバイス。エラストマー製フルハーネスは汎用性が高く、様々なタイプのブーツに装着できます。14箇所のステンレス製スパイクは雪面、氷面をしっかりと捉えるとともに、岩や硬い路面での安定性を高めます。ヒールのウェビングループはスムーズな着脱をサポートし、識別性を高めます。
    ・様々なブーツに対応するエラストマー製フルハーネス
    ・優れたトラクションを発揮する14箇所のステンレススチールスパイク
    ・アイレットを補強した堅牢なデュアルデンシティエラストマー
    ・着脱しやすく識別性を高めるかかとのウェビングループ
    ・1ペア145g(Mサイズ)の軽量設計
    ・14本爪(フロントポイントあり)

    おすすめの軽アイゼン

    モンベル スノースパイク6 クイックフィット

    モンベル スノースパイク6 クイックフィット

    雪山の軽登山や夏の雪渓歩行に最適な6本爪タイプのスノースパイクです。操作性と安全性を両立した独自のラチェットバックル(特許取得済)を採用し、ラチェット部分への雪の詰まりや、岩などへの引っ掛かりによる不意のリリースを防ぎます。ベルト部分には、柔らかく、低温でも硬化しにくい素材を用いることで、高いフィット感と収納性を実現。足幅に合わせてサイズ調整することができます。スタッフバッグ付き。左右一足分セット。

    モンベル スノースパイク6

    モンベル スノースパイク6

    6本爪の安定感のあるスノースパイクです。ブーツへの取り付けはテープで留めるだけのコンパクトモデルです。収納サイズも小さく携行に便利です。スタッフバッグ付き。左右一足分セット。

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