茨城の山といえば百名山に指定されている筑波山を思い浮かべる方が多いかと思います。今回紹介するのは筑波山南東へ伸びる筑波連山の最南端にある宝篋山。この山はパノラマ絶景が魅力の初心者にもお勧めの登山コースがあります。東京都内からもアクセスしやすい宝篋山の魅力と周辺のおすすめスポットを紹介します。
宝篋山の特徴
宝篋山は別名小田山、古くは三村山と呼ばれる標高461mの低山です。ゆっくりと登山を行ってもおおよそ約2時間程で登頂ができます。山頂に高さ2.5mの宝篋印塔が今日されて以来宝篋山と呼ばれるようになった歴史を持ちます。
宝篋山にはいくつかの登山道があり、メインルートの極楽寺コースの場合は森林浴や沢渡りを楽しみながら登れる宝篋山で最も人気のあるコースとなっています。
宝篋山は古くから人々の生活と関わり親しまれてきた歴史があり里山として親しまれています。
歴史を紐解くと鎌倉時代に建てられた史跡が残されその他数々の石仏や石碑も山塊に点在しています。宝篋山の数々の史跡に込められた思いや歴史を感じ取りながらハイキングを楽しむのもまた面白さのひとつです。
宝篋山のハイキングは春夏秋冬で楽しめ、春庭山桜、夏には森林浴、秋は紅葉、冬は澄んだ空気で景色を楽しめます。地元民に愛されている理由がよくわかります。
山の名前 | 宝篋山 |
都道府県 | 茨城県 |
標高 | 461m |
天気・アクセスなど | 宝篋山の詳細情報 |
宝篋山のハイキングコース
宝篋山のハイキングコースには宝篋山の北と南にそれぞれ3種類のコース、合計6つのコースが存在します。
南にあるコースは、メインルートとなる極楽寺コース、小田城コース、常願寺コースと3種類あり、いづれも往復6キロから8キロと1日をじっくり楽しむのに初心者から上級者まで楽しめるコースとなっています。
極楽寺コース
往復距離 | 約6km |
往復コースタイム | 約3時間 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
山頂までは距離約3kmで、沢に沿って宝篋山頂を目指すコースとなっています。宝篋山で最も人気のあるこの極楽寺コースは前半は森林浴を楽しみ後半に従って急な登りが現れる登山道となっています。
途中は沢渡お楽しみ滝も多いので、家族や子供達と一緒に登るのにも楽しめるコースとなっています。
小田城コース
往復距離 | 約6.5km |
往復コースタイム | 約3.5時間 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
歴史のある登山コースのひとつで地元の人々が山頂を目指す際に使われたと言われているコースです。
宝篋山小田休憩所から道を通り緩やかな登りを進んでいくと展望所に到着します。この展望所は市内の景色が素晴らしい場所で途中ゆっくりと休憩するのもおすすめです
常願寺コース
往復距離 | 約6.5km |
往復コースタイム | 約4時間 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
常願寺コースはしばらくは平坦な道が続き秋にはススキを楽しみながら山頂を目指すコースとなっています。
沢の小道を歩き山頂を目指す途中には蝶々坂という長い坂道があり、尖浅間山頂へめざし縦走路を歩き宝篋山へと到着します。
山口コース1
往復距離 | 約7km |
往復コースタイム | 約3.5時間 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
北にあるコースは山口コース1と2、新寺コースの3種類となっています。
山口コース市は北側から宝篋山を登る際のメインコースと呼ばれており序盤はのどかな田園地帯を歩きながら里山風景を楽しめるコースとなっています。
後半では法橋明水あたりから継続的に眺望が楽しめるコースで筑波山、富士山まで天気が良い日は眺めることができます。
山口コース2
往復距離 | 約4km |
往復コースタイム | 約2時間 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
山口コース1の中盤までは同じコースになっています。山口コースト分岐したところから南の小田城コースまでの区間が山口コースにとされており、この場所からも関東平野を一望できる眺望が楽しめ人気となっています。
山頂付近になると急登が現れ、健脚な登山者にも満足できるコースとなっています。
新寺コース
往復距離 | 約6.5km |
往復コースタイム | 約3.5時間 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
山口集落を田園風景を眺めながら進み大きな長屋門を構えた農家などを過ぎていくと宝篋山山頂が正面に見える開けた場所に出ます。
突き当たりが分岐点になり左へ行くと山口コースに右が弐寺コースと案内されている場所があります。
右へ曲がりしばらく農道を道なりに進むと新寺コースの案内がありさらに集落を進んでいきます。
ここまでアスファルトの道を歩くことになります。登山道らしいコースに入ると坂道が次第にきつくなるコースとなっています。
杉林をのぼり見晴らしの良い場所からは街が望めしばらく歩くと宝篋山山頂へと到着します。
宝篋山山頂の眺め
宝篋山山頂からは360°のパノラマで景色が楽しめます。
ここからは関東平野を一望でき筑波山、霞ヶ浦、牛久大仏、日光連山といった主要の観光地までを眺めることができ、疲れも吹き飛ぶ素晴らしい景色を楽しみながら山頂でランチを楽しむのもおすすめです。
空気の澄んだ日には富士山やスカイツリーも楽しめるので、冬場の快晴の日にも多くの登山者で賑わいます。
宝篋山頂の西側には綺麗にバランスの取れた筑波山が見え筑波山が双耳峰であることがよくわかります。
筑波山の反対東側には日本で2番目に大きい湖として知られる霞ヶ浦が見え、南側はつくば市内を眺めることができます。
宝篋山の花々
標高461mの宝篋山。山頂に続く登山とその周辺には、里山らしい美しく、可愛らしい花々が咲いています。頂上を目指す間、休憩時間など、少し目を留めて見てみると、宝篋山がまた違う視点でみえてきますよ。
宝篋山トイレ情報
宝篋山の南のコースの登山口となる宝篋山小田休憩所には建物内にトイレがあり周囲には自動販売機やテーブル、ベンチなどもあります。
宝篋山の北コースの登山口となる大池公園にもトイレが設置されています。
山頂直下にはバイオトイレが設置されており非常に綺麗なトイレとなっています。バイオトイレまでは標識もあるので迷う心配もありません。
宝篋山の駐車場情報
宝篋山の登山口となる場所は、南の宝篋山小田休憩所と、北は大池コースとなっています。
南の宝篋山小田休憩所は70台収容できる無料駐車場があります。もし駐車場が満車の場合は近くにある市営小田駐車場を利用することもできます。
北の大池公園は135台収容できる無料駐車場が利用できます。
宝篋山までのアクセス
宝篋山へのアクセスはつくばエクスプレスを利用の場合はつくば駅から小田シャトルバスに乗ってアクセス可能です。
常磐線を利用の場合は土浦駅から関鉄バス下妻駅行きに乗車しアクセスできます。
常磐自動車道の場合は土浦北インターチェンジから国道125号線を経由し筑波総合体育館までが約15分宝篋山小田休憩所までが約10分です。
宝篋山周辺の観光&グルメスポット&温泉情報
小田城跡歴史ひろば
小田城跡は、鎌倉から戦国時代ま最大の勢力を誇った小田氏の居城跡です。堀と土塁に囲まれた本丸空間内に池等を復元しており、小田氏と小田城跡について学習できる案内所も設けられています。近くには小田城移築城門、三村山不殺生界碑、要害展望台なども見ることができ、城下町の名残を整地された田畑との境を流れる小川と共に回想することができるでしょう。
土浦市 小町の館
平安時代の六歌仙の一人であり、美女の代名詞として知られる小野小町。小野小町が越えたとされる峠道や墓と伝えられる五輪塔など、数々の小町伝説が残っているのが茨城県土浦市小野というのはあまり知られていないです。
この小町の館には、茨城県下最大級の直径7mの水車が目印なほど、その大きさに驚くでしょう。「小町の館」では、そば打ち体験(要予約)や観光情報を得ることができ、展示コーナーや小町ギャラリーでは小町伝説について知ることができます。農産物直売所、小町庵で食べることができるお蕎麦、カフェこまち+のコーヒーやケーキ、近くで楽しめるパラグライダーの案内なども要チェックです。
手打蕎麦まいえ
時間がゆっくり流れて景色にも癒やされる空間が魅力です。限定のお蕎麦はコシもあり、風味豊か。天ぷらも季節野菜が盛り沢山です。
イタリア茶屋 Panezza
筑波山の麓にある隠れた美味しいパン屋です。旧八郷町のひっそりとした山里にあり地元民に人気があります。ランチプレートではキッシュやハム、地元野菜のプレートと焼きたてのパンがおすすめです。
ペトラン
正面にフラワーパークがある地元のパン屋です。ハード系の食べごたえのあるパンが多くチーズやワインに合います。駐車場がお店の前にとめることができます。水曜日と土曜日のみの営業。
以後崎いちご園
いちご狩りが楽しめ、酸味が少なく甘みのあるいちごが楽しめます。周辺にはたくさんのいちご園があり、ときにオバちゃんがサービスしてくれます。