登山装備の軽量化で気を使っている1つに食料とクッカーと燃料があります。お湯を沸かすだけで食事をとることができるようにすると全体的な軽量化が実現します。今回はお湯を沸かすためのクッカーと燃料、それに必要な五徳やおすすめのマグカップ、スプーンを紹介します。
紹介する道具一覧
以下で紹介する道具を重量含めて一覧化しています。総重量は200g弱です。
※横スクロールで表がスクロールできます。アイテム名 | エバニュー チタンカップ400 FD | エバニュー チタンマルチディッシュ | エスビット ミリタリー | エスビット チタニウムストーブ | BIC ミニライター | アルミ板で自作 | シートゥサミット Xマグ | BoundlessVoyage 先割れチタンスプーン |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カテゴリー | クッカー | 蓋 | 固形燃料 | 五徳 | ライター | 風防 | マグカップ | スプーン |
イメージ | ||||||||
重量 | 50g | 13g | 15g | 15g | 11g | 9g | 68g | 17.5g |
価格(税込) | ¥3,400 | ¥1,048 | ¥627 | ¥1,819 | ¥110 | 不明 | ¥1,320 | ¥758 |
お湯を沸かすための軽量クッカー
クッカーにはエバニューのチタンカップ400FDを使用しています。チタン製のため非常に軽量で重量50gです。お湯を沸かす際、燃料の効率化を図るために蓋を使用しますが、エバニューのチタンマルチディッシュを使っています。重量が13gで、蓋以外にもちょっとしたお皿に使用したり、固形燃料の受皿にすることができます。
チタンカップ400FDは400mlのお湯を沸かすことができます。使用するお湯の量はカレーメシで230ml、尾西の白米一袋で160ml、自作のジップロック飯で300mlと考えて、残り100mlをフリーズドライのスープを作るのに活用すればちょうど良い大きさです。
使用する固形燃料
使用する固形燃料はエスビットのミリタリーです。ブリスターパックにひとつの固形燃料が入っているため固形燃料が砕けたり濡れたりする心配がなく安心して持ち歩けます。重量は14gで登山の日数に応じて持ち歩く固形燃料の数を考えます。
この固形燃料1つで約12分燃焼し、400mlの水が沸騰するのに約7分(季節と標高によって若干差が出ます)と考えると十分なお湯を作ることができます。
アルファ米を使用した食事とスープ、あたたかなコーヒーとお酒を作ることができます。寒い季節には魔法瓶を持ち歩いているので、沸騰したお湯を避難させておくこともできます。
五徳とライター
固形燃料として使用するエスビットのミリタリーがちょうど収まる五徳が、エスビットのチタニウムストーブで非常にコンパクトに持ち歩け重量はわずか15gです。
固形燃料を使用しない登山でもエスビットのミリタリーとチタニウムストーブのセットを持ち歩くことでエマージェンシーキットとして安心感をもたらしてくれます。
ライターはフリント式ライターを使っています。ライターには電子式とフリント式という2種類がありパチンと押すタイプのライターが電子式です。電子式は電圧によって発火させるので高所においてはつきが悪くなります。
だから発火石を擦り合わせるタイプのフリント式ライターを選んでいます。フリント式ライターでも水分が付着するとつきが悪くなるのでサバイバルマッチなども予備として持ち歩くようにしています。
このフリント式ライターで軽量なものを様々見てきましたが、一番軽量なものがビックのミニライターでした。重量は10gです。更にイソブタンを使用しているため低温下でも帰化しやすい特徴を併せ持っています。
風防
風防は自作で作りました。アルミの薄板を購入しエバニューチタンカップの深さに合わせてチョキチョキ切って簡単に作ることができます。
作る際には円形に組み立てた際にエスビットのチタニウムストーブが風防の中に入るように調整します。
高さの半分まで切り込みを入れて、それぞれを差し込むような形で組み立てることができるようにします。差し込むのにスリットの角を斜めに切り落としておくと組み立てやすいのでおすすめです。
スプーン
スプーンは中華製のBoundlessVoyageというブランドの先割れスプーンを使っています。ちょうどエバニューのチタンカップ400の直径内に収まる長さに折り畳むことができます。
マグカップ
マグカップはスープを飲むのに使用します。スープを飲み終わったら軽く洗ってお酒やコーヒーを楽しむこともできます。
使用しているマグカップはSEA TO SUMMITのXマグで、畳むと真っ平らになります。これがエバニューのチタンカップ400にスポっとシンデレラフィットするので紹介した全てをこのチタンカップに収めることができます。
チタンマルチディッシュで蓋をして最後に山旅のスタッフバッグ0.4Lを使って持ち歩きます。
これで重量が固形燃料の数にもよりますが約200g。サイズはチタンカップ400の大きさなのでどんなザックにも邪魔にならず収めることができます。