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さかいや高橋さん推薦のレインウェア第2回-ゴアテックスについて理解・正しいレインウェア選び方

さかいや高橋さん推薦のレインウェア第2回-ゴアテックスについて理解・正しいレインウェア選び方

第1回のおすすめレインウェアではモンベルのストームクルーザーを紹介しました。第2回となる今回はゴアテックス素材について理解して頂き、その上でレインウェアの選び方、考え方について紹介します。

ゴアテックスについて理解

ゴアテックスの素材について

一口にゴアテックスといってもその中には様々な呼び名の種類があって、理解するのに困難な方もいらっしゃるかと思います。今回は簡単にわかりやすくゴアテックス素材について説明していきます。

ゴアテックスにはレイヤー(何層の生地がラミネートされて1つのゴアテックス生地を作っているか)別で種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、そこから整理していきましょう。

2.5レイヤーのゴアテックス素材

2.5レイヤーのゴアテックス素材で代表的なものに「PACLITE」があります。ゴアテックスメンブレンの内側に裏地がなく、耐久性のある薄いフィルムで保護されたパックライトは、耐久性や裏地が肌に接するサラサラ感では3レイヤーのゴアテックス素材に比較すると劣りますが、3層目がないことでしなやかで超軽量化に優れた特徴を備えています

2レイヤーのゴアテックス素材

3レイヤーのゴアテックス素材

次に3レイヤー。こちらは基布、メンブレン、肌側の生地の3層構造のゴアテックスです。代表的なものとして「C-KNIT」があります。3レイヤーの「C-KNIT」は、肌側のレイヤーの凹凸が小さくスベスベしており、しなやかで着心地が良いのが特徴です。

3層と聞くと重たそうなイメージがありますが、モンベルのストームクルーザーのように3レイヤーでも今ではかなり軽量性に優れているので、しなやかさや超軽量化に大きなこだわりがないようであれば汎用性にも優れた3レイヤーを選択するのも良いでしょう。

マイクログリッドパッカー

通常レインウェアに使われない裏地にマイクログリッドパッカーがあります。「プロシェル」の裏地として採用されています。「C-KNIT」が編物なのに対して織物で、織った極薄の繊維が内側のレイヤーとしてラミネートされており、防水耐久性に優れとても頑丈で安心感がありますが、パリパリとした感じが出やすい特徴があり多少コンパクト性に欠けます。よって積雪期でも使用できるアルパインジャケットに採用されていることが多い素材です。

ゴアテックス素材を理解してレインウェアを選ぼう

ゴアテックス素材を理解してレインウェアを選ぼう

ゴアテックス素材を大枠理解したら、実際にゴアテックスのレインウェア選びの際に自分のスタイルにはどの素材が良いのかが分かってきます。沢山あるレインウェアの中から自分に合ったレインウェアを絞ることができるようになります。もし迷ってしまった場合でも、さかいやスポーツや他の登山専門店では丁寧におすすめの素材や使うアクティビティに見合ったレインウェアをご紹介しています。

C-KNIT

ゴアテックスの「C-KNIT」を使用したモデルが購入の第一候補に挙がった場合、選択肢の一つとして、例えば立体裁断がしっかりしていて動きやすく、デザインに優れたモンベルのストームクルーザーを選ぶという方法が挙げられます。

ゴアテックス素材C-KNIT

「C-KNIT」素材ではなくても良いから、3レイヤーのゴアテックスで動きやすく価格も抑え目のモンベルのレインダンサーを選ぶ方法、また3レイヤーのゴアテックスであればよいのでとにかく価格を抑えたい方には、コストパフォーマンスに優れた日本ブランド「プロモンテ」のレインスーツを選ぶのもオススメです。

PACLITE

また超軽量でコンパクトに収納できる装備を優先してレインウェアを選びたいのであれば「PACLITE」を選ぶ方法もあり、その場合モンベルだとトレントフライヤーなどが挙げられます。

レインウェア選びで気をつけるべきこと

ゴアテックス パックライト プラス

「PACLITE」などの薄手のレインウェアを選ぶときに気をつけなければいけないのは、気温が下がる可能性が高い登山の場合で、雨や風は通さないにしても物理的に生地が薄いので冷たい雨、風に叩かれることで肌面が冷たく感じることです。身体が冷えると体力消耗につながるので大変危険です。こういう点もレインウェア選びのポイントとなります。

レインウェア選びで気をつけるべきこと

日本のレインウェアはコンパクトに収納ができるモデルが多く、雨が降った際にザックから取り出して着用するシーンが多いと思います。だから日本のレインウェアは軽くコンパクトに作られている傾向があります。

2.5層のゴアテックス

逆に海外メーカーのゴアテックス素材の「ジャケット」や「オーバーパンツ」には、生地が少し厚めに作られているモデルがあります。軽さや携帯性には劣りますが夏場にレインウェアとして使用する以外にも、寒い時期にも活用する防寒着としての側面も考えているのであれば、日本ブランドのレインウェアより海外ブランドの少し厚みのあるゴアテックスジャケットなどを選ぶとより安心感が保てる場合がある点も知っておくと便利です。

まとめ

今回はゴアテックスのレインウェアを中心にお話しましたが、アウトドアブランドがレインウェアに採用している生地はゴアテックスだけでなく様々な素材があります。「ネオシェル」や「eVent」、ブランド独自で開発している特徴的な性能をもった素材などがあり、耐水性より透湿性に重きを置いているレインウェアや、ストレッチ性など動きを妨げない作りのレインウェアなど多種多様です。次回はゴアテックス以外の素材についてお話しよう思います。

さかいやスポーツウェア館

東京神田神保町に店を構えて65年。多くのアウトドア好きに愛される「登山・アウトドア用品の専門店」。

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