ゴアテックスのハードシェルジャケットは色々なメーカから種類が出ていて選ぶ時に迷う方も多いと思うんですが、ノローナのフォルケティン ゴアテックスジャケットはとにかくこだわりにこだわった丁寧な作りが魅力といえると思います。
徹底されたリスク軽減ノローナ フォルケティン
例えば手首周りの作りはベルクロが袖に縫われておらず袖の生地と一体になってるんですね。縫われていることでベルクロが取れてしまう可能性がある、そういうリスクを1つでも軽減させようとしている作りが施されているんです。
こういう考えを象徴する出来事があるんですが、試着された方によく「袖が長い」って言われることがあったんですね。それを本国に伝えると「短くすると手首がむき出しになってしまう。手をあげるような動作の時に手首が出てしまうというのは非常にリスキーなことなんだ。だから短くすることは出来ない。」っていう回答が返ってくるんです。
ノローナが提言「手首を温めるコト」
これにはちゃんと理由があって『手首には血管が集まっている。そこを冷やすと心臓から運ばれてきた血液が冷えて体内を循環する。首と脇、手首を冷やしてしまうとそういう理由から体温があがっていかないから筋肉がほぐれていかない。そうすると運動パフォーマンスが上がらない。だから手首を冷やしては駄目だ』っていうことなんですね。
こういう人間の体の事をよく理解した作りで、寒い場所でも確実に体を守るウェアであるという目的を貫き通すのがノローナというブランドの魅力だと感じてます。
ノローナのゴアテックスウェアの裏側
『よく作られたウェアは裏返すとわかる』っていうのを取引先のショップの方がお話されていて、そのショップではノローナのウェアを裏返してかざってあるんです。最初見たとき『面白いデザインのウェアだなあ』って思ってみて聞いたら『裏返してるんだよ』って説明されました。(笑)
『なんでノローナのウェアがいいものなのか?』っていうのを裏返した状態のウェアを見ながら、裁断の仕方や細かな作りを説明してお客さんに理解してもらうっておっしゃってました。「ほお~なるほどなあ~」と関心した思い出があります。いわゆる表側を見ていても細かな縫製がわかり辛いんですね。
ノローナウェアのカラーリング
もう1つノローナのウェアを眺めて思う特徴に色があると思います。とにかく発色の高いものが多いんです。フルマークスでフーディニというブランドを扱ってますが、これとノローナを比べると分かり易いです。フーディニは発色性を抑えた、どちらかというとアースカラーな色合いのものが多いんですね。
だからこそフーディニは普段からでも着用しやすいものが多いと思うんですが、ノローナはとことんアクティビティのみを見据えたデザインとカラーっていうのを徹底しているなって感じるものが多いんです。
白い雪景色の中で映える色、土色のマウンテンバイクを楽しむフィールドで生える色や大きいロゴ。そういうデザイン性は実際にフィールドで使ってみると、ウキウキしますね。こういう鮮やかなカラー展開もノローナならではと感じてます。