MSRのハピチュードはMSR初のファミリーテントで、ユニークな構造を持ち、居住空間が広い特徴を備えています。今回は実際に5人家族で使用してみて、その使い心地についてレビューをしていきます。
おすすめポイント
- 設営は非常にシンプルで難しいことはない
- 2つのクロスポールをインナーテントの側面に取り付けることで、テント内の空間を格段に押し広げる
- ハピチュードの空間は箱型に形成され、立ったままテント内を歩き回ることが可能
- 入り口の天井にはLEDのポーチライトを取り付けることができる
- テント内部には多くのメッシュポケットが備わっている
商品概要
ブランド | MSR |
商品名 | ハピチュード6 |
商品説明 | 強度があるので悪天候時も安心して使用可能。背が高く開放的なので、どんな方でも心地良く使えます。 |
価格 | ¥90,200(税込) |
重量 | 6080g(本体、ポール、フライ) |
室内サイズ | 305×254cm |
収納サイズ | 58×25cm |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
コンパクト性 | ★★★★☆ |
設営・撤収時間 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
セット内容
ハピチュードには4人用と6人用の2種類のサイズ展開があり、今回使用したのは6人用です。ハブ構造のポール3つ、インナーテント、レインフライ、ペグ9本、ガイコード5本、LED ポーチライトを使って組み立てていきます。
ハピチュードの設営方法
設営方法は収納袋に付いた4つのステップで確認できます。設営は非常にシンプルで難しいことはありません。
インナーテントを広げ四隅にポールの端を差し込んでいきます。吊り下げ式なのでスリーブ式のテントと比較すると設営がしやすく子供にも手伝ってもらえます。
吊り下げ式だとどうしても空間が狭くなりがちなのですが、ポールに弾力性があるため、長いポールを使用し高さを出しています。
さらに2つのクロスポールをインナーテントの側面に取り付けることで、テント内の空間を格段に広げます。ここに山岳用テントで培ってきたノウハウをファミリーテントに活かしたMSRの特徴を垣間見ることができます。
天井はテントの中心のみ高いということがなく、 ハピチュードの空間は箱型に形成され、立ったままテント内を歩き回ることができます。室内で最も高いポイントが195cmというから驚きです。
最後にレインフライをかけガイコードでテンションをかけたら完成です。
テント内部と前室をレビュー
入り口は一箇所で、入り口の天井にはLEDのポーチライトを取り付けることができます。夜にテントから出入りする際に活用できるユニークなアイデアです。
インナーテントの天井部分には広くメッシュが使用されておりテント内部で生じた余計な熱を外に排出する働きがあります。
テント内部の四隅の低い位置と高い位置、また側面にメッシュポケットが備わっており、個々でポケットを使用できるようになっています。高い位置のメッシュポケットにヘッドライトをを収納すればテント内を明るく照らすことが可能です。
ハングループは天井から側面にかけて多く備わっているので細引きを使用することで、物干しも可能でしょう。
180cmほどの大人が立っても天井に頭がつくことはなく、腰や背中を曲げずにテント内で過ごすことができます。雨が降った時、夜テント内で過ごすとき、非常に快適なテント生活を楽しめます。
ハピチュードを使用してみて
入り口が一箇所であること、ジッパーが少ないことで総重量6350gと非常に軽量に仕上がっています。
個人差はあると思いますが、今回でかけたキャンプ場は岐阜県の標高が約1300mに位置する平湯キャンプ場で、7月後半の夜は程よく涼しく、安価な化繊シュラフでちょうどよく就寝できました。
春先や秋口にはより快適な室内温度が保たれ快適に過ごせるだろう思いました。
前室はシューズなどがおける最低限の広さが確保されているシンプルな作りで、食事スペースをタープやシェルターで過ごす僕にとっては、このシンプルな作りが、決められたテントスペースを有効活用できると考えています。
実際に使用してみて良かったのがレインフライが水色という点です。トイレから自分のテントを探す際の視認性がよく迷わず見つけることができたという点。また虫が近寄らないなあ、と感じました。
これだけの大きさながら収納サイズは58×25㎝、重量も6Kg台と軽量。キャンプ用品で満載になってしまうコンパクトカーや軽自動車でも十分に積載可能です。