テント泊初心者にもおすすめの赤岳鉱泉は、赤岳への登山、硫黄岳~横岳~赤岳を結ぶ南八ヶ岳の縦走登山、阿弥陀岳登山を楽しむベースキャンプ場として最適な場所に位置している。また赤岳鉱泉までは美濃戸山荘より約2時間で到着することができる。テント泊を行うための重い荷物を背負う時間を考えれば、初心者にもおすすめしやすいルートだ。
赤岳鉱泉までのアクセス
赤岳鉱泉までのアクセスは様々だが、公共交通手段を使用する場合に以下の方法がある。
※横スクロールで表がスクロールできます。方法 | 利用機関 | 片道費用 |
---|---|---|
高速バス直行便 | 毎日アルペン号(秋葉原・竹橋・新宿西・京王八王子駅前経由) | 10,000円前後 |
格安高速バスで乗り継ぎ | 茅野までの高速バスの後、茅野駅→美濃戸口 | 3,500円前後 |
電車とバスで乗り継ぎ | 茅野駅(JR特急スーパーあずさ) の後、茅野駅→美濃戸口 | 6,770円 |
車でアクセスすることが出来る場合は、朝から行動ができる点と赤岳山荘まで車を乗り入れることが出来るメリットを享受できる。美濃戸口から赤岳鉱泉は3時間、赤岳山荘からは2時間と1時間の差がある。美濃戸口からだと以下の地図①~②の区間を歩く必要がある。
赤岳山荘に駐車する際の注意点としては①~②の区間は林道なのだが窪みが多くあり悪路である。車高が低いと底をこすってしまう可能性があるため、運転には注意が必要だ。また以下のように駐車スペースが限られていおり、行ったけど満車だった場合は美濃戸口に戻らなくてはいけない。だから駐車場の混雑具合を事前に赤岳鉱泉に問い合わせることをおすすめする。(赤岳山荘TEL:0266-27-2077)
ちなみに問い合わせて混雑具合を確認したら登山者の多い期間は朝の5時頃には満車に近くなるという回答があった。余裕をもって4時台には到着しておきたい。
山の名前 | 赤岳 |
都道府県 | 山梨県・長野県 |
標高 | 2,899m |
天気・アクセスなど | 赤岳の詳細情報 |
駐車場 | 駐車スペース | 価格 | トイレ |
---|---|---|---|
美濃戸口 | 150台 | 500円/日(コーヒー付) | あり |
赤岳山荘 | 170台 | 1000円/日 | あり |
①美濃戸口→②赤岳山荘→③堰堤広場→④赤岳鉱泉
②赤岳山荘からすぐに北沢と南沢とに分かれるが北沢を歩いていくと赤岳鉱泉は近い。③堰堤広場は以下の写真のようにシラカバの森を歩いていく。悪路はなく歩きやすい道が続く。
③堰堤広場からは沢沿いを歩き赤岳鉱泉へ到着する。悪路は少なく木道が通っている箇所が多いので歩きやすい。
赤岳鉱泉のテント場情報
赤岳鉱泉でのテント泊サービスについて知っておこう。テント泊の料金、赤岳鉱泉のサービスを知っておくことでテント泊がより楽しく、また装備の内容にも気を使うことが可能です。
赤岳鉱泉は通年営業なので四季を通じて楽しめるのが魅力の1つとなっている。テント場もまた1年を通して利用が可能だ。テント泊の予約はコロナの影響時も予約は必要なく、先着順で幕営するスタイルとなっている。
価格は2021年は価格を値上げして1名の料金が1,000円から2,000円となっている。またテント泊向けの夕食2,500円、朝食1,000円、入浴1,000円で利用可能な点もポイントが高い。食事は事前の予約が必要。
赤岳鉱泉でのテント泊おすすめポイント
赤岳鉱泉はアクセスの面で登山口から短い時間で到着することができる。よってテント泊に必要な装備を背負って歩く時間は少なく、赤岳鉱泉に到着をしたらテントを設営し荷物を置いて、軽装で赤岳・硫黄岳・阿弥陀岳などの登山を楽しむことができる。それ以外にも赤岳鉱泉でのテント泊の魅力は多い。
広く様々なスタイルで楽しめるテント場
赤岳鉱泉のテント場は非常に広く、森の中、大きな広場、林の中と様々なサイトがあり、合計で300張ほどのスペースがある。広場からは南八ヶ岳の稜線を見渡すことができ、時間によって移り変わる山容は見ものだ。
クラフトビールからワイン、ジュース、食事までなんでも揃う
赤岳鉱泉では上の写真の通りお酒、ジュース、食事と様々なメニューがあり食材や飲料をお金で解決することができれば装備重量は軽くなる。 またテント泊向けの夕食2,500円、朝食1,000円も事前に予約をすることで活用が可能だ。
清潔で気持ちの良いお風呂に入ってスッキリ出来る!
赤岳鉱泉には気持ちの良いお風呂がある。テント泊の場合は入浴1,000円だ。収容人数は4人としており、混雑している場合は列に並ぶことになる。お風呂は檜風呂で非常に清潔な空間だ。事前にお風呂に入る計画であれば、着替えと防寒着があると快適に夜を過ごすことができるだろう。
赤岳鉱泉からの難易度別登山ルート
赤岳鉱泉からは実に様々な登山ルートを組み立てることができる。初心者から中級者と難易度別で登山ルートを紹介する。
硫黄岳へピストン登山・初心者におすすめ!
赤岳鉱泉から硫黄岳へは難しい登山道は少なく、それでいて硫黄岳、赤岩の頭からの景色は素晴らしい。まさしく労力パフォーマンスに優れた登山ルートだ。
①赤岳鉱泉→②赤岩の頭→③硫黄岳
必要日数 | 日帰り登山、1泊2日登山 |
往復コースタイム※ | 3時間25分 |
距離 | 約4.0km |
累積標高 | 約577m |
難易度 | ★★☆☆☆ |
赤岳への周回登山・急騰に注意して歩こう
赤岳鉱泉から赤岳へのアクセスは地蔵尾根を歩くか、文三郎尾根を歩くかの2種類の選択がある。必要時間も距離も難易度もほとんど変わらないがどちらも急騰である。赤岳近くになると登山道は岩稜帯となり足元に注意が必要だ。
※横スクロールで表がスクロールできます。ルート | 文三郎尾根 | 地蔵尾根 |
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片道コースタイム※ | 2時間35分 | 2時間35分 |
距離 | 約2.5km | 約2.6km |
累積標高 | 約697m | 約714m |
難易度 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
赤岳への周回登山は行きは文三郎尾根を登り、帰りに地蔵尾根を下るルートとした。この逆でも構わない。
①赤岳鉱泉→②行者小屋→③文三郎尾根分岐→④赤岳→⑤地蔵の頭
必要日数 | 日帰り登山、1泊2日登山 |
往復コースタイム※ | 4時間30分 |
距離 | 約5.1km |
累積標高 | 約740m |
難易度 | ★★★☆☆ |