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ファーストエイド 登山で外敵から身を守る

ファーストエイド 登山で外敵から身を守る

アウトドアで必ず持ち歩くものにファーストエイドがありますが、その中でも外敵から身を守るものとして持ち歩いているものを紹介します。1つはソーヤーのエクストラクター ポンプキットというポイズンリムーバー、熊よけ用に使う催涙スプレー、ハッカ油で作った虫除けスプレーです。

ソーヤーのエクストラクターポンプキット

ソーヤーのエクストラクター ポンプキット(毒吸い取り器・ポイズンリムーバー)

まずはソーヤーのエクストラクター ポンプキットです。ポイズンリムーバーとしては非常に優れていると思っていて刺されたり、噛まれたりと様々な状況に対応したキットになっています。

ソーヤーのエクストラクター ポンプキット(毒吸い取り器・ポイズンリムーバー)

ケースを開けると4種類の口が付いていてそれぞれ付け替えることができるんです。主にはブヨやハチなどを想定しているので、一番小さな口を常に取り付けていて万が一大きな傷口で毒が体内に入るような場合は、大きな口に変えて処置するという使い方をします。一番小さい口から、直径10mm、16mm×8mm、直径16mm、直径22mmとそろっていて、二番目の口は楕円形で使用用途はヘビ毒用(二つの牙をいっぺんに吸い出せる)となっています。

カミソリは体毛を剃る必要がある場合に使うようです。

ソーヤーのエクストラクター ポンプキット(毒吸い取り器)

吸い出し方法はとても使い勝手がよく、ピストンを引き出してから傷口に吸い出し口を押しつけてピストンを押します。すると最後に脱気され吸い出し口が陰圧となるんです。こうして一度吸い出しを始めると、リムーバーを保持する必要はありますが、ピストンをずっと押さえる必要がないので便利なんです。90秒ぐらいは保持させて毒を抜くようにしているので保持するために押し続けなくていいのが何よりも使い勝手がいいなあと感じてます。

この毒抜きをするかしないかの差は結構大きくて、ブヨに刺されたときに使ったんですが個人差はあるものの腫れやかゆみなどが目に分かるほどの違いを感じます。

熊よけ用に使う催涙スプレー

熊よけスプレー

熊については熊鈴などで自分の存在を熊に伝える方法がありますが、これって鈴にもよりますが歩いている場所が比較的平坦でゆっくり歩いているときなどは気づかず鳴っていなかったりする事もあるんですね。藪こぎ最中や、ゆっくりテンカラをしながら沢に入ったり、花々や景色を撮影しながらなんかには、こちらも警戒心を解いてしまっているので危険も増すと考えてます。

また熊の遭遇も年ごとに大きく変わりますよね。2016年は非常にクマ被害のニュースも多くて理由を調べるとクマのエサとなるブナの実(ドングリ)が凶作で、山の麓まで降りてくるようですね。だから山深くない、人間も警戒心を解いてしまうような山林でも事故が起きているようです。

夏から秋以降、成長した子グマが人を襲う恐れもあるので、9月の紅葉の季節も警戒心は強くもったほうがいいと思うんです。

熊よけスプレー

だからいつでもスプレーを取り出せるようにとザックの前面にぶら下げておいてます。スプレーにも色々あって僕が使っているのは対人用催涙スプレーです。調べるとツキノワグマ・野犬・猪・猿などといった中・小型動物に使用できるようです。もちろん危害を加える人間にもです。

大きな缶で売っている「熊よけスプレー」はエゾヒグマ・グリズリー種・ホッキョクグマといった大型動物対策で日本国内では北海道以北のエゾヒグマが対象となるみたいです。

これらは液体性質がちがうみたいで催涙スプレーが水性なのに対して、熊よけスプレーは油性のものと違いがあるみたいなんです。与える刺激の強さの違いもあって、熊よけスプレーの方が強く中・小型動物、人間に使用すると非常に危険という注意喚起がされているみたいです。

熊よけスプレーを中・小型動物に使用した場合、成分性質が強すぎるため過剰な苦痛を与える事になりますよね。そうすると動物虐待となるばかりでなく生態系の破壊や人に対して過剰な攻撃性を持つようになるなど生態系のバランスを狂わせる恐れがあるという指摘を見たことがあって、使い方を誤らないように気をつけてます。

ハッカ油で作った虫除けスプレー

ハッカ油

最後に紹介するのはハッカ油で作った虫除けスプレーで、ブヨ対策にいいと聞いてこれを作って持ち歩いてます。ディートと呼ばれる化学物質も威力を発揮するようで、市販の虫避けスプレーにも使われていますが、虫除け以外にも汗の匂いを紛らわしたり、暑い季節に風にあたる肌に吹きかけると涼しさが増して一石三鳥ぐらいの使い勝手のよさがあるので、これにしてます。

ハッカ油 虫除け 作り方

作り方はハッカ油を20滴ほど垂らして10ml程の量の消毒用エタノールと混ぜて、90mlほど精製水で満たして完成です。ちょっとハッカの香りを強めにしたい場合はハッカ油を多めに使ってます。7月、8月はブヨに刺されることが多くなるので、そういう時はハッカ油を多めに入れたスプレーを持ち歩くようにしています。

ソーヤーのエクストラクター ポンプキット(毒吸い取り器)&ハッカ油

今回紹介した3つの外敵対策グッズは何かあった場合にすぐ取り出せるようにしないと意味がないものなんです。ポイズンリムーバーは刺された・噛まれたと思ったら直ぐに毒を吸引することで効果が異なると思うし、熊よけ用に使う催涙スプレーはあたふたしている内に襲われる可能性が高まるし、ハッカ油で作った虫除けスプレーは汗で流れ落ちれば汗をぬぐって吹き付けるしと、ザックの中にあっては不利なんです。

だからサイドポケットやサコッシュなどすぐに取り出せるところに忍ばせておくことが大事なんですね。

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