焼岳の登山は初心者にもおすすめの北アルプスの活火山で、日帰りでも楽しめるルートがあります。焼岳への登山道は全部で3つ、上高地側、新穂高温泉側、中の湯温泉側からです。また西穂山荘を経由する縦走登山も楽しめます。今回はこれらの登山ルートを難易度別で紹介します。
焼岳の概要・気温について
焼岳は標高2,899mに位置し、気温は最も低い月で2月の-19度を記録する。最も気温が高い月は8月で最高気温は20.5度と過ごしやすい気候だ。
山の名前 | 焼岳 |
都道府県 | 長野県・岐阜県 |
標高 | 2,455m |
天気・アクセスなど | 焼岳の詳細情報 |
※横スクロールで表がスクロールできます。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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最高気温 | -9.5 | -8 | -3.2 | 2.9 | 8.6 | 13.8 | 16.3 | 20.5 | 14.5 | 8 | 0 | -5.9 |
最低気温 | -17.4 | -19 | -13.5 | -7.8 | -2.2 | 3 | 7.5 | 8.4 | 4.5 | -4.1 | -8.7 | -13.2 |
焼岳の登山が人気の理由
焼岳は南峰と北峰があり、北峰のみ登ることができます。山頂からは北アルプスの最南端にあることから遮る山が無く360度様々な景色を楽しめる特徴を備えています。 北アルプスで唯一の活火山で他の山では見ることのできない景色を楽しむことができます。この焼岳の登山の魅力を紹介します。
活火山ならではの景色と歴史
焼岳は北アルプス唯一の活火山で1907~39年にかけて活発に噴火した歴史を持ちます。 最近では1962~63年に噴火をし焼岳小屋を破壊、小屋番の二人に大けがをさせた歴史があります。
今でも登山をしていると火山ガスが噴出している場所が点在しており焼岳ならではの景色となっています。大正の焼岳噴火により大正池を作った歴史は有名で、上高地からの登山道では溶岩の通った雄大な景色を眺めることができます。
周辺の山々を一望できる大パノラマ
焼岳山頂からは北峰に向かう雄大な岩肌、笠ヶ岳から双六に延びる稜線、火山ガスが噴出する活火山ならではの景色、霞沢岳の景色を楽しむことができます。
様々なアクセスが可能な登山道
上高地からの登山の場合は一度バスに乗って移動する必要がありますが、焼岳の場合は新穂高温泉や中の湯温泉からも登ることができます。上高地からであれば西穂高と焼岳の周回コースを作ることもできます。
焼岳へ登る際の注意点
焼岳は活火山ですので、事前に火山活動の状況を気象庁の発表する火山活動状況で確認しましょう。この記事を執筆している2021年9月現在では噴火警戒レベル1です。
気象庁のサイトでは今後火山活動が急変する可能性もあり、突発的に山頂付近では火山ガストが噴出する可能性があると記述があります。
登山用ヘルメットを着用するなどの安全対策をした上で登山を楽しむようにしましょう。
焼岳の難易度別おすすめ登山コース
焼岳へアクセスするための登山コースは全部で3種類あり焼岳山荘や西穂山荘を利用して一泊二日の計画を立てることも可能です。いづれも日帰り登山も可能なコースで、初心者の登山者にも親しまれています。
初心者から楽しめる新中の湯ルート
必要日数 | 日帰り登山 |
総コースタイム※ | 6時間45分 |
距離 | 約12.7km |
累積標高 | 約1,384m |
難易度 | ★★☆☆☆ |
焼岳の登山を楽しむ人達に大変人気なのが新中の湯ルートです。このルートは日帰り登山が可能でコース全体において難所が少なく初心者にもおすすめのコースとなっています。
道中に見所多数 中尾高原ルート
必要日数 | 日帰り登山 |
総コースタイム※ | 8時間30分 |
距離 | 約13.5km |
累積標高 | 約1,596m |
難易度 | ★★★☆☆ |
奥飛騨側から焼岳アクセスする中尾高原からの登山ルートは道中に見どころがたくさんあります。中尾高原ルート2はヒカリゴケや白水の滝を見ることができます。山頂直下は急登になっており足場が悪いので初心者の方は特に注意しましょう。
上高地側から楽しむ周回コース
必要日数 | 日帰り登山・1泊2日登山 |
総コースタイム※ | 10時間35分 |
距離 | 約13.3km |
累積標高 | 約1,659m |
難易度 | ★★★☆☆ |
一泊二日で縦走登山を絡めながら楽しめる西穂高と夜景だけを楽しむプランです。天気次第で先に西穂山荘へ向かうのか焼岳へ向かうのかを自由に決めることができます。 おすすめは西穂山荘から焼岳へ向かう縦走ルートで右手に笠ヶ岳左手に霞が岳を眺めながら正面に見える焼岳へ向かう景色は最高です。
焼岳登山終わりに楽しめる山旅スポット
中の湯 温泉旅館
「中の湯温泉旅館」は、1915年に創業され、山の中に佇む一軒宿です。この宿は、安房トンネル工事に伴う水蒸気爆発の影響で、1998年に現在の美しい場所へ移転しました。ここは穂高連峰を一望でき、焼岳登山の拠点としても最適な場所です。ロビーからの眺める自然の美しい景色は、山の愛好者でなくても感動する壮大な景観です。
宿泊者は、目の前に広がる壮大な日本アルプスを楽しむことができます。また、宿は原生林に囲まれ、静かな環境に包まれています。さらに、ここでは秘湯の会の上質な天然温泉を楽しむことができます。さらに、この宿は上高地唯一の通年営業の宿ですので、冬の上高地観光の拠点としてもおすすめです。訪れた際には、美しい自然に囲まれた癒しのひとときをお楽しみいただけます。
白骨温泉公共野天風呂
こちらは、何度も訪れたくなる魅力的な公共の温泉スポットです。駐車場は前方にも用意されていますが、入口近くにはトイレが完備されている便利な駐車場があります。このトイレは24時間利用可能で、入ると自動的に明かりがつくため、夜でも安心です。何よりも印象的なのは、夜空に広がる星々の美しさです。真っ暗な環境で星座を楽しむことができます。
この温泉は硫黄の泉質で、肌に優しい効果が期待できます。実際、洗剤で手荒れしていた指先が2日後には滑らかになったとのこと。男性のお風呂からは上からの視線に気をつける必要がありますが、女性の方はプライバシーを守るための工夫が施されています。
奥飛騨・寳そば
「寶そば」は、奥飛騨産の蕎麦を使用し、冷たい「たるま水」で締める独自の蕎麦料理を提供しています。蕎麦粉は、冬季に熟成し、石臼で挽かれています。奥飛騨産の本わさびも添えられ、風味豊かな食事を楽しむことができます。
「寶そば」は、その品質と人気により、売り切れることがある店として知られています。特に夏休み期間中は混雑が予想されますが、予約なしでも利用できます。