完全自立型なのに軽量「ゴーストUL1テント」
マウンテンハードウェアの重量751グラムという超軽量な完全自立型テントです。僕がテントに求めるものとしてこの完全自立型というのは1つ重要なポイントでテント場の地面が硬い岩盤に覆われていたりするとペグがなかなか刺さらず立てるのが難しくなるんです。重い石で対応することも出来ますがちょっとめんどくさい。刺さったとしても、例えば風がほぼ終日無風で、テント場でわざわざ全てペグダウンが必要のないところでは必要最低限で済ませちゃう。そんな事も非自立型テントでは適わないんです。
それでも非自立型のテントには軽量なものが多く、ツエルトやモノポールのシェルターも軽量という点ではとても魅力だったのですが、テント場を選ぶという点でなかなか手が伸びなかったんです。
ファストパッキングにも最適なゴーストUL1テント
マウンテンハードウェアのゴーストUL1テントは完全自立型でしかもダブルウォールテントで1キロを切るという驚くべき軽さを誇るんです。ファストパッキングで山を楽しむ時、ウルトラライトな道具の1つとして強い存在感を持つ道具だなと感じます。そして考えられた作りだと感じると同時に、軽さによってのデメリット部分もしっかり理解することで快適な山旅を実現できると思ってます。
ゴーストUL1テントの設営方法
ポールはDACのフェザーライトNSLポールという非常に軽量なもので、これを連結させてインナーテントを立てます。2本以上のポールを交差させてたてるタイプのテントをずっと使っていたんですが、ゴーストUL1テントのポールは連結させると1つの骨組みにまとまるんです。この骨組みの先端をインナーテントの必要箇所に差し込んでフックをポールにかければインナーテントが立てられちゃう。とても簡単なんです。
山でテントを早く立てられるのは色々なメリットにつながると思うんです。次の行動にシフトすることができるので例えば体を冷やさないこと、天候が崩れそうな時には雨風から装備を守れることなど色々と考えられます。そもそも山に来てまで面倒なことはなるべく避けたいですね。
フライをかけてインナーテントに取り付ける方法も非常にシンプルなんです。こういうディテールな部分のセンスは作り手の技術が反映されているなあと感じます。
軽量化ゆえのデメリット
バスタブといってインナーテントのメッシュから下の部分が大きく立ち上げられているんですね。そうすることでフライの一部を短くし軽量化を図っている作りなんです。フライが短くなっている事で、強い雨風が吹いたときに煽られる可能性はあると思うんですが、今のところ問題なく使えているので、そういう可能性がある場合はしっかり考えてテントを選択するように心がけようと思っています。
ゴーストUL1テントのスペース
テントの中は一人が寝れてちょっとしたギアやウェア類を横に置いておけるスペースがあり、僕には充分な広さを感じます。
結露によって荷物が濡れる心配も少なく、インナーテントの中に荷物をどかっと置いておけるのもダブルウォールの良いところだと感じてます。アルプスなど昼夜の寒暖差がある場所では、やっぱりダブルウォールというのはありがたい存在です。
こんなに軽量なテントなのに前室が比較的広く確保されていて、ザックやシューズが置いておけるスペースがあるのも素晴らしいと感じます。これからもファストパッキングに関わらず山に入るときのよき相棒になると感じてます。